とくに今回は、世論調査でも「この選挙じたい無意味だ」と感じているひとがかなり多いわけで、そういう声を封殺して「とにかく選挙だからどっちか選べ」というのは、これあまりにも暴力的なんじゃないかなと思うわけです。
2014-11-29 03:10:14ぼくがやたらとこういうこと言うのは、学生時代「Aか非Aかという選択肢を迫ること、それそのものが暴力であり、その二項対立こそを脱構築しなければならない」とかなんとか、フランス現代思想の文脈で叩き込まれたからだと思いますけど、でもそれは基本正しいと思うんですよね。
2014-11-29 03:12:58@hazuma @wroji @kdxn 理由が「周りが共産党を良く言っていなかったから」だったらチョーウケる(棒)
2014-11-29 03:14:34たぶんぼくが会った支持者に、あなたのような失礼なひとが優位に多かったからだと思います。共産党が嫌いというより共産党支持者が嫌いなんです。(マジレス)RT @masa10ishi96 @hazuma 理由が「周りが共産党を良く言っていなかったから」だったらチョーウケる(棒
2014-11-29 03:16:19「二項対立で考えるのはよくない」みたいなアレって、やっぱ「脱構築」から来ているんだな。これが今、「人の数だけ正義がある」とか「誰がヘイトと決めるのか」とか、そういう物言いにつながっている。フランス現代思想とかポストモダンって、八百万の神の国の人々に妙にしっくり来たのではないか。
2014-11-29 03:18:47相対主義は「基本正しい」。それは間違いない。しかし「基本的に」正しいものは、ある局面では間違いでありうる。そもそも相対主義者であるはずの反差別/反レイシズムがなぜか相対主義をやたらと非難するのは、本質主義や絶対主義に立っているからではないんだよね。
2014-11-29 03:21:44ほんとは俺だって「それは相対主義だ」とか、そういう批判するのはいやなんだよね。文化相対主義は正しいに決まってる。しかし近代的価値にもとづく普遍主義も同時に「基本正しい」んだよね。
2014-11-29 03:23:10要は、Godのいない世界はもとから相対主義がベースになっていたわけで、それがさらにフランス現代思想によってお墨付きを与えられたみたいになったんじゃないのかな。欧米の反レイシズムや反差別思想を見てると、やっぱベースにはキリスト教的博愛主義が透けて見える。日本は違う。
2014-11-29 03:27:57たとえば「恥知らず」というプラカをレイシストに向けるにしても、日本だとどうしても「日本の恥」とかナショナリズムを動員したものが有効な感じになる。だけど欧米で掲げられている "Shame On You" ってプラカは、たぶん神に対して恥ずべき行為って意味じゃないのかな。
2014-11-29 03:29:49二項対立云々というのはそういう言葉遊びの問題ではなく、結局、世界を貧しくするのは、ある境界を引いて、こっちにつくかあっちにつくかどっちかだろって、そもそもその境界を知らないひとに迫ることなわけです。これヘイトの問題そのものですよね。
2014-11-29 03:20:21ぼくが野間さんの運動に共感したのは、に在特会vsカウンターの友敵関係でカウンターの味方になったということを意味するのではなく、「目のまえに困っているひとがいたら助けるだろ」という野間さんの言い分の共感したからにすぎません。
2014-11-29 03:21:57というわけで、たとえばいまの政治状況において、自民党vs共産党とかいう対立を立て(そもそもそれがどこまで根本的かは大して自明ではない)、そのどっちにつくんだよと人々に迫るのは、あまりよい方法論だと思えないとぼくは考えます。
2014-11-29 03:23:20ぼくの主張は簡単で、選挙とはそもそもひとを選ぶもの、それゆえいいひとがいると思えなければ(むろんそれで共産党候補がよいのであればそれでいい)、抽象的なイデオロギーの争いにまきこまれても不毛なだけだというものです。個人的な関係をもたない、抽象的二項対立は意味ない、とぼくは感じます。
2014-11-29 03:26:15だから、ぼくの言っているのは相対主義ではありません。自民党も共産党もどっちもどっち、とかではない。むしろ反抽象主義ですね。いい候補がいないんだったら投票しなくていいんじゃない?ってだけです。
2014-11-29 03:27:11いや、エア反論しているのではなくて、その話から別の考えのヒントを得たので書いてみた、という感じです。投票云々を離れて、反レイシズムにブレーキをかけているものの正体は何だろう?ということを考えた。@hazuma
2014-11-29 03:34:53たとえば「Aか非Aかという選択肢を迫ること、それそのものが暴力であり、その二項対立こそを脱構築しなければならない」という考え方って、おそらく新しい歴史教科書をつくる会の歴史観の基本ベースになっていると思う。90年代の小林よしのりもたぶんそう。
2014-11-29 03:38:37それが高じた結果が、在特会のような究極の二項対立を迫る勢力を生み出したという、そういう皮肉な、冗談のような結果になっているのではないか? おそらくそこに、「脱構築」が日本でどのように誤解されたかの鍵が隠されているような…。
2014-11-29 03:40:49ところで、選挙前になると毎回繰り返される「白票とか棄権には意味がない」的な話ってのは本当なのかどうか、今回の総選挙が終わったら(というのも今回はそんな暇ないので)いちど政治思想史的にまじめに辿ってみたいと思う。ぼくの予感では、歴史的にも思想的にも意味はあるんじゃないかと思う。
2014-11-29 16:43:11白票とか棄権には意味がないというのは、正確には「政治は選挙とイコールなので、白票とか棄権には意味がないと権力側は必ず言うよ」ということなのだけど、実際には政治は選挙とイコールではなく、選挙外の声(たとえば世論調査はそれ)も圧力として機能するし、そうでなければ改革なんて起きない。
2014-11-29 16:46:21ぼくは別に白票も棄権も呼びかけないけど、毎回毎回選挙のたびに「投票に行くのが政治参加!」とか「投票率が下がると若者に損!」とか言論人がこぞって言い始めるのは、それ自体思考停止な気がするので、いちどまじめに考えたいと思います。とにかくいまは暇がないんですが。
2014-11-29 16:48:28