二次創作における倫理の考察

まとめました。
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うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid 二次創作の対象は、あくまで作品として発表されたものに限られる。それ以前の段階でキャラクターや世界観を共有する創作活動は、二次創作ではなく、クロスワールドやワールドシェアリングであり、これらは別に考えるべきであろう。

2014-12-04 11:40:22
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid このように一次創作と盗作と二次創作この三つを区別し、二次創作に固有の位置を割り当てるところに二次創作の倫理は成立する。定式化された二次創作は一次創作が自由であるのと同様にまったく自由とみなされる。一次であれ二次であれ、創作であることには変わりはないというわけだ

2014-12-04 11:43:48
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid 一方、依然として、盗作は否定される。これまで盗作と一緒くたに否定されてきた二次創作を、一次創作と同じカテゴリーに入れるのである。二次創作も生産的な文化活動である、という意識がこれを裏打ちしている。

2014-12-04 11:44:44
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid もちろん、境界線上にあって分類の難しい事態はいろいろと考えられる。しかし、だからといって、この基本構図そのものを拒否するべきではない。

2014-12-04 11:45:23
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid オタク(すべてとはいわないが少なくともある一定の割合を占める)が自然にもっている倫理観は、以上のようなものではないか。ところで、言うまでもなく、この「二次創作の倫理」は、現行の著作権概念の基礎にある思想とは、かなり異なるものである。

2014-12-04 11:46:38
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid その意味で、現行の著作権の概念は、オタク的倫理観と原理的に折り合いがつきにくいものだ、と言えるだろう。

2014-12-04 11:47:15
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid 現在、二次創作活動は、現行法と折り合いをつけつつ行われている。というより、折り合いをつけつつ行わざるをえない。これは仕方のないことだ。しかし、処世術はあくまで処世術である。結局は、その場しのぎの対症療法にすぎない。

2014-12-04 11:48:10
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid 現行法を問い直すことなく前提にしてその枠内でいかに二次創作をお目こぼししてもらうかという問題設定はもはや有効性を失っている。同じ話の繰り返しばかりでつまらない。結局は不毛なマナー論議と「いかにもお勉強しました」的法律知識の垂れ流しに終わってしまっている。

2014-12-04 11:50:36
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid オタクがらみで著作権論をするならば、現在の二次創作を巡る問題状況を、旧来の著作権思想と「二次創作の倫理」との先鋭な対決として捉え直すべきだ。これにより、いくつか新しい視野が開けてくることが期待できる。

2014-12-04 11:51:23
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid たとえば、著作権概念の限界については、音楽におけるサンプリングやら現代アートやらデジタルコピーの技術的進歩やらに絡めて、多くの議論が蓄積されている。二次創作という文化を、この流れに棹さすものとして捉えることもできるようになるだろう。

2014-12-04 11:52:54
うぃざーど/開放モード @WizardMusiloid

@musiloid この手の話は誰かがやっていそうに見えて、あまりきちんと詰められたことがない。問題の根本、すなわち、キャラクターについてのオタク独特の存在論に目を向けることなしには、内容のある議論は不可能なのである。

2014-12-04 11:53:14