"若者よ選挙に行こう"(社会学者北田暁大氏)ー積極的自由の行使への呼びかけー

自分のメモ用に残しておきたくて、まとめました。
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三谷武司 @takemita

投票しないという選択は、仮に議席の配分という結果には反映されないとしても、投票率の低さという結果には反映される(投票しなかった者が権利を持たなかった者として扱われるなら投票率はつねに100%になる)。そして投票率は公表される。

2014-12-08 09:35:57
三谷武司 @takemita

そして、例えば特定の政党が圧勝するという結果を一定とするならば、投票率が高いよりも低いほうが有権者の支持は低いという解釈はそれほど無理なく成立するだろう。少なくとも、投票率が支持にまったく関係しないとする解釈よりは説得的だろう。

2014-12-08 09:38:42
三谷武司 @takemita

菅原さんの「投票率は選挙結果を左右するものではなく、選挙結果そのものなのだ」というのは、仮に前半の妥当性を措いたとしても、少なくとも後半は必然的に正しいわけで、それを、投票率は選挙の結果として出てくるデータかもしれないが意義は薄いとするのは一つの(非常に強い)主張にすぎない。

2014-12-08 09:59:29
三谷武司 @takemita

菅原さんのはこれ twitter.com/sugawarataku/s…

2014-12-08 10:25:29
菅原 琢 新刊『データ分析読解の技術』重版御礼 @sugawarataku

「投票率は選挙結果を左右しない」 thepage.jp/detail/2014120…  …こういう記事を書きました。コメントが賛否両論で面白いですね。

2014-12-08 09:15:59
北田暁大 @a_kitada

三谷さん@takemitaの一連のご批判、ありがとうございます。 「ん?わたしそんなこと言ったかな?」という疑問もないではないのですが、自分のツイートを読み返してから、出直してきます。

2014-12-08 10:31:45
三谷武司 @takemita

.@a_kitada 北田さんに直接宛てているのは「棄権」の部分だけです。その後の議論はそこから少し展開したものなので、北田さんの議論が「棄権」論にどの程度依拠しているかによって、どの程度関わってくるかが違ってくるかと思います。

2014-12-08 10:39:42
北田暁大 @a_kitada

わたしが「棄権をすると権利を捨てた」と主張している根拠とされているのは、このツイートですね。 棄権が「積極的自由の行使を放棄することによる、議会制民主主義へのコミットメントを放棄した」ということであれば確かに三谷さんの言う通りです。 twitter.com/a_kitada/statu…

2014-12-08 10:44:14
北田暁大 @a_kitada

@takemita 承知しました。ともかくもありがとうございます!

2014-12-08 10:44:58
北田暁大 @a_kitada

ここでは、「(俺様用法で)積極的自由の行使をもって自由の状態とするならば」という大きな前提があるわけです。なので、「積極的自由の行使」を自由についての本義的な捉え方としない、という立場をとるなら、議会制民主主義への関与を放棄したとはいえないし、棄権も立派な自由の行使となる。

2014-12-08 10:50:56
北田暁大 @a_kitada

現下日本では投票は義務化されているわけではないので、法はわたしの前提を採っていない、少なくとも強くは含意していないと考えるべきでしょう。しかし、仮にわたしの前提をとったままで「選択として棄権」論を展開するのは、いかがなものかと考えます。@a_kitada

2014-12-08 10:59:47
北田暁大 @a_kitada

「自律としての自由の講師としての棄権」は、それが議会制民主主義そのものへの批判であるなら理に適っていると思うが、そうでない場合、①現状の被選挙人のふがいなさをもって選択肢がないと判断しているか、②端的にどうでもよいか、③現政権への支持のいずれかかと思います。③は理に適ってます。

2014-12-08 11:04:07
北田暁大 @a_kitada

自律としての自由を採ったとしても、①は棄権以外の方法も考えられます。若者に関しては、貧しい選択肢のなかでも選択をすることにより「選択する主体」であることを認知してもらう、と。そうした主体として認知されるほうが、将来的な選択肢の拡大および若年層への配慮が高まる可能性がある、と。

2014-12-08 11:10:20
北田暁大 @a_kitada

ここでわたしの論理的操作が露呈してきます。つまり、積極的自由の行使に関する義務論的な話と、選択主体となることの利益という(時間軸をとった)帰結主義とが、組み合わされているわけです。これは三谷さんがFBで指摘してくださった通りです。ですが、大きな論理的矛盾が生じるとは思いません。

2014-12-08 11:14:21
北田暁大 @a_kitada

棄権に関しては、①投票を「(ここでいう)積極的自由の行使」として捉え、かつそれをよいこと、正しいこととして捉えるか否か、②それを肯定的に受け止める場合、棄権は、議会制民主主義の否定か現政権委任か無判断を意味するのではないか、③棄権が自由の行使といえるためには様々な方法がありうる。

2014-12-08 11:19:08
北田暁大 @a_kitada

③については、「選択肢の貧しさへの批判」や「現行政治総体への批判」として棄権する、という方法もあるでしょう。東浩紀さんの判断はそこかと思われます。で、わたしが提示したのは別の機能的等価物「投票することで選択主体として認知させる」です。その方法の推奨に際しては帰結主義を用いました。

2014-12-08 11:24:23
北田暁大 @a_kitada

有権者はなにしろ主権者であり、「主権者であるというからには、自律的な選択主体であるべきだ」と考えるのは、それほど強い主張ではないようにも思います。自律的な選択を、諦念に向けるのか、将来の選択肢の変化に向けるのか、それ自体は各自の判断です。「耳を傾けなくてもいい」は言い過ぎでした。

2014-12-08 11:27:46
北田暁大 @a_kitada

とりいそぎ、こんな棄権についてはこんな感じで考えています。実は既に片足突っ込んでいますが、投票率の話はまた別途論じたいと思います。 近々、津田大介さんのサイト「ポリタス」で、この話をまとめたものが掲載されます。なにぶん政治学も法学も素人なので、ご教示いただけると幸いです。

2014-12-08 11:32:13
レイ・ブラッドベリbotの中の猫 @RayBradburybot

@a_kitada ③について、現状の法律で投票率の低さによる選挙のやり直しが日本では規程されていないのですから、方法としては有り得ますが、効果の生じない方法としか考えられません。(中の人メモ)

2014-12-08 11:36:06
北田暁大 @a_kitada

@RayBradburybot もちろんそうです。わたしの考えは、時間軸をとった将来的な選択肢の改善(若年層を意識した政治・政策)も一つの方法であるということです。その実効性はわかりませんが、そういう方法も考えられる、と。選挙やり直しとかではないです。

2014-12-08 11:44:52
レイ・ブラッドベリbotの中の猫 @RayBradburybot

@a_kitada 前回のツィートをリツィートさせていただいておりましたので、学問的見地からの将来の方法論についてでしたということになると…おっしゃるとおりその実効性は全然わかりませんね。(中の人メモ)

2014-12-08 11:54:42
三谷武司 @takemita

.@a_kitada 主旨から外れるかもしれませんが、選挙で投票しない→現政権への支持、というのはどういう論理でしょうか。これは常に成り立つ?

2014-12-08 11:40:07
北田暁大 @a_kitada

@takemita 「自律としての自由行使としての投票」ということを前提とした場合、投票しないという選択は、①か②か③(現政権への支持)などが考えられる、ということなので、常に成り立つものとは考えていません。

2014-12-08 11:42:29
三谷武司 @takemita

.@a_kitada いえ、「どうでもいいわけでもなく、いいと思う選択肢がないわけではないが投票しなかった」→「現政権への支持」が常に帰結するということか、という質問です。もう少しいうと、「下馬評で勝ちそうな方への支持」ではなく、「現政権への支持」となるんですか、ということです。

2014-12-08 11:48:01
北田暁大 @a_kitada

@takemita なるほど。「現政権の支持」と記述するか「尻馬に乗る」と記述するか、という問題ですね。そこはさまざまな棄権の理由があると思うので、適切な記述はさまざまにありうると思います。そういう意味では「「現政権への支持」はつねに成り立つ」わけではないと考えます。

2014-12-08 11:56:54
菅野完 @noiehoie

棄権はそりゃ自由。白票も自由。政治的意思表示として、有効票と等価。  しかしそれは、「街中を全裸で歩く」というのと「ストリートミュージシャンをする」というのが、「街頭での表現行為」としては等価というのと同じ。 そりゃ等価ではある。しかし、「呼びかける」という行為はまた別だ

2014-12-08 10:56:35