ある学習者コーパスから得られた「表現Aの正用の頻度」、「表現Aの誤用の頻度」、「表現Bの正用の頻度」、「表現Bの誤用の頻度」から成る分割表に検定をする場合、サンプルサイズを「コーパスの総語数」とすると、まずいことが起きるような気がする。(続)
2014-12-29 18:05:53(承前)例えば、冠詞の正用と誤用の頻度は、関係詞の正用と誤用の頻度よりも相対的に数が大きいため、正用と誤用の比率が同じであっても、有意差が出やすい。その場合は、サンプルサイズをその文法項目(冠詞もしくは関係詞)の頻度の総数とすればよいのかしら?
2014-12-29 18:06:00(承前)オッズ比の効果量を使えという天の声が聞こえた。多謝。 2×2の表,オッズ比,相対危険度 oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/… 津田敏秀先生の「有病オッズ比」問題 oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/…
2014-12-29 18:24:24「カイ2乗検定の効果量はオッズ比(odds ratio)で提示されることもある(Field, 2005, p. 693)」(水本・竹内 2008) mizumot.com/files/EffectSi… (PDF) Field (2005) はSPSSの統計本か。そんなものは持っていないw
2014-12-29 18:43:41「カイ二乗検定の効果量として、いくつかの指標が存在しますが、本章のように2×2の分割表を用い、あるコーパスでの語の頻度が他のコーパスでの頻度よりも多いかを調べたい場合には、オッズ比(odds ratio)が有効な指標となり得ます。」(水本 2014) (続
2014-12-29 20:49:25(承前)「オッズ比は0が下限ですが、もしオッズ比が1を下回れば、参照しているBNCでのオッズの方が高い、つまりteaはBNCでより使われやすいという解釈になります。」(水本 2014) (続
2014-12-29 20:49:36(承前)「このように効果量としてオッズ比を用いれば、前述のサンプル・サイズのように統計的検定に付随する問題を回避できるだけでなく、実質的な差の解釈が可能になり、結果を効果的にサポートすることができます。そのため、オッズ比も統計的検定とともに確認すべきです。」(水本 2014)
2014-12-29 20:51:32#オッズ比の計算例 > library(vcd) > oddsratio(matrix(c(1321, 1613, 14, 7), nrow = 2), log = FALSE) [1] 0.4094854
2014-12-29 21:31:43#オッズ比の信頼区間やP値の出し方 > library(vcd) > summary(oddsratio(matrix(c(1321, 1613, 14, 7), nrow = 2))) (結果は省略)
2014-12-29 21:48:24Odds ratio,Odds ratio test for independence, chi-squared statistic. sfu.ca/~jackd/Stat203… (PDF) オッズ比の検定について
2014-12-29 22:20:27検定の効果量としてオッズ比を使っているコーパス関連の論文を探したら、さすがと言うべきか、Griesの論文がヒットw 例えば、コレとか linguistics.ucsb.edu/faculty/stgrie… (PDF) しかし、オッズ比のp値までは出していない。残念。。。
2014-12-29 22:47:31Field, A. P. (2005). Discovering statistics using SPSS. 2nd ed. Sage. books.google.co.jp/books?hl=ja&id… 分割表の検定において、オッズ比を効果量として用いることに関する文献(Google Books)
2014-12-30 12:11:21効果量としてどれぐらいのオッズ比や信頼区間であればよいという目安はあるのでしょうか? RT @h_okumura: p値の求め方はいろいろあり,ちゃんと揃えれば「オッズ比のp値」と「独立性のp値」は同義です。効果量ということならp値でなくオッズ比とその信頼区間を使うべきでしょうか
2014-12-30 13:01:16重要なご指摘なので、メモ。RT @h_okumura: そういうことを言う人がいるけれど,もともと「p<.05ならいい」の批判として出てきた効果量を「効果量>何々ならいい」にしないほうがいいと考えます。大きくても小さくても信頼区間とともに報告すればメタアナリシスにつながります
2014-12-30 13:14:27「効果量の解釈ですが,特定の研究分野での基準はメタ分析で考える流れです。」「コーパスを用いた研究の場合,過去の研究の頻度データが論文中に記載されているので,それで効果量を再計算して解釈を考えてもいいかもしれませんね。」 twitter.com/MizumotoAtsush…
2014-12-30 20:35:04@langstat 効果量の解釈ですが,特定の研究分野での基準はメタ分析で考える流れです。drive.google.com/file/d/0BzA9X1… コーパスを用いた研究の場合,過去の研究の頻度データが論文中に記載されているので,それで効果量を再計算して解釈を考えてもいいかもしれませんね。
2014-12-30 17:11:51【文献レビュー】Plonsky, L., & Oswald, F. L. (2014). How big is "big"? : Interpreting effect sizes in L2 research. drive.google.com/file/d/0BzA9X1… (PDF)
2014-12-30 20:39:40頻度差の検定の効果量としてオッズ比を用いる - langstat blog langstat.hatenablog.com/entry/20150101… 2015年のR始め。
2015-01-01 10:58:38「読者にとって意味のある推定値を報告しましょう。log odds ratioとか報告されてもわからないので,オッズ比やリスク比,リスク差として報告しましょう。 annals.org/SS/AuthorInfor… 」 twitter.com/bizarreID/stat…
2015-01-01 13:13:25読者にとって意味のある推定値を報告しましょう。log odds ratioとか報告されてもわからないので,オッズ比やリスク比,リスク差として報告しましょう。 annals.org/SS/AuthorInfor…
2014-04-22 10:28:38オッズ比とファイ係数の話 - こにしき(言葉、日本社会、教育) d.hatena.ne.jp/TerasawaT/2010…
2015-01-01 13:14:45リスク比 - Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA… 対数オッズ比(log odds ratio)に関する記述あり。
2015-01-01 13:16:42いつもありがとうございます。RT @h_okumura: ファイ係数は(カイ2乗同様)向きがないので効果量としては使えないと思います
2015-01-01 13:23:40効果量としてのファイ係数とクラメールのV togetter.com/li/765409 をトゥギャった。これは、効果量としてのオッズ比 togetter.com/li/763687 の続編。ともに随時更新中。
2015-01-03 04:59:53分かったら教えてくださいまし。RT @casualconc: log odds ratioのp-valueってどうやったらでんの?
2015-01-03 10:57:12