続・「ロリコンへの恐怖」と「同性愛への嫌悪」の違いについて（安田鋲太郎氏・青識亜論）

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 問題をシンプルに絞り込みましょう。ここに至る理路がわからないので、お示しください。単なる安田さん個人の（あるいは社会における多数派の）「感覚」の問題なのか、それとも普遍的なロジックがあるのか。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 いちおう補足的に申し上げておきますが、すでに論じたロリコンには「和姦」が存在しないということ「だけ」では、普遍的なロジックとは言えないと考えます。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 確かに、実際の少女との性行為は、私たちの社会において「犯罪」であると普遍的に認められていますが、あえてそのような犯罪行為を行わなくとも、ロリコンは自らの欲望を充足させることができますし、実際に性犯罪率は他集団と比しても高くはないからです。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 そうしたロジックに普遍性を与えるには、追加的な論証が必要だと思います。あるいは、普遍性の論証を行わず、嫌悪や忌避の強度や総量を根拠にして、功利主義的にロリコンと同性愛の間に差異を見いだすのも、一つのお立場かとは思います。

安田鋲太郎 @visco110

暮れも押し迫ってまいりました。わたしもシンプライゼーションには大いに賛成です。@dokuninjin_blue

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 ありがとうございます。せっかくなので着地点を見いだして、年を越せればいいですね。

安田鋲太郎 @visco110

思い切って単純化しますよ（笑）青識亜論も鮫島さんも私も、結局は「ロリコンの人たちはどうすれば居場所を与えられるのか」をめぐる、方法論の違いだと思っています。 @dokuninjin_blue

安田鋲太郎 @visco110

青識亜論さんは、ロリコン嫌悪の人たちとも対話を通じて相互理解を目指すべきだと考えていらっしゃる。鮫島さんと私は、そんなことは不可能だ、ロリコンというのはこっそりやるしかないんだ、この違いだと思います。 @dokuninjin_blue

安田鋲太郎 @visco110

したがって、青識亜論さんの論理性の重視、また精力的な対話活動に敬意を表するのにやぶさかではありませんが、私は現実的な調整（妥協といってもいい）を通じて問題解決を計ろうとする側の人間です。功利主義者と云われればそうかもしれません。@dokuninjin_blue

安田鋲太郎 @visco110

この立場の違いを明確にできたところで今回の対話に一定の収穫はあったかと思います。そして私としては、今後も青識亜論さんのツイートを読ませていただき、勉強させていただいて、いずれかの機会に続きの話ができたらいいかも、と思う次第です。いかがでしょうか。@dokuninjin_blue

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 議論が煮詰まる前に打ち切るのは心残りですが、年末ですし、続きはまたの機会としたほうが良いでしょうね。それでは最後に、私のほうも自らの立場を書いておこうと思います。……あくまで運動論や政治力学的問題を度外視した、理念のお話しとして聞いてください。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 安田さんは、私が「ロリコン嫌悪の人たちとも対話を通じて相互理解を目指すべき」と考える立場であると書かれましたが、ここは明確に否定させてください（この問題はあえて言及を避けていましたので、誤解なさるのも無理はありませんが……）。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 ↓で安田さんが触れられたように、恐怖や嫌悪というのは多くの場合感覚の問題であり、理性的な対話だけで解消できることは稀でしょう。例えば同性愛にも未だ生理的・社会的・宗教的な嫌悪や差別が残っているわけです。 twitter.com/visco110/statu…

安田鋲太郎＠楽しい蘊蓄 @visco110

恐怖や嫌悪感というのは感覚的なものです。「私は幽霊を信じない。だが幽霊は怖い」といった類いのものです。たとえロリコンへの「偏見」をなくしたところで（なくすべき、と云ってもいいでしょう）ロリコンへの「恐怖」や「嫌悪感」はなくならないのです。@dokuninjin_blue

2014-12-29 17:39:33

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 パブリックスペース（公的領域）は、経済性と合目的性が優先される、功利主義のロジックで運営される空間です。マイノリティの権利と嫌悪感が等しく天秤にかけられ、比較衡量されて、自生的なマナーなり制度的なゾーニングなりが設計されるわけですね。

安田鋲太郎 @visco110

（自生的ね……ハイエク的リバタリアリズムですなぁ）

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 性愛は基本的にプライベートスペース（私的領域）に秘すべき問題とされ、パブリックスペースに持ち込むのは、先刻にも書いたように「ノーマナー」とされるのが普通です。一方で現実に欲望は存在するのですから、功利主義的な妥協点として、ゾーニングという手法があるのでしょう。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 近代化というのは、畢竟、パブリックスペースの合理化の歴史であったと言ってもいいでしょう。しかし、徹底した功利主義と多数決は、プライベートスペースにおける自由や多様性、マイノリティの権利を圧殺してしまうことになりかねない。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 原子論的に存在しているプライベートスペースと、合理的に運営されるパブリックスペースの間に、そこを結び合わせる中間層が必要となります。つまり、パブリックスペースにおける経済性と「残酷さの最小化」を討議する空間、嫌悪の感情とリベラルの理性を調停する空間が。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 中間領域の呼び名はさしあたって何でも良いでしょう。ハーバマスのように公共圏と呼んでもかまいませんし、アレント的に政治と呼んでもいい。もちろん、東浩紀先生の語法をお借りして「一般意志２．０」でも良いでしょう。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 とにかくそこには何もかもが投げ入れられなければなりません。なんでもあり（エニシング・ゴーズ）です！　プライベートスペースに秘せられていた、己の欲望や、あけすけな嫌悪感と、パブリックスペースを支配する経済性や公的倫理と対決する場所なのですから。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 そのような空間が存在する（しうる）という確信は、まあ、私の信仰告白に過ぎないので聞き流して頂いても結構ですが、重要なことは、これは民主主義の基礎だと言うことです。対立する嫌悪や欲望を話し合いによって調停するというのが、民主主義という理念の中核だからです。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 哲学的な云々は脇に置いておいて、法学の世界ではこれを「思想の自由市場」と呼び、これを担保するという表現の自由の特性は「自己統治の価値」と呼ばれ、他の自由に比して強い保護が与えられます（二重の基準）。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@visco110 私の立場はこの「思想の自由」を徹底的に擁護すること、これにつきるのです。ですから私は、同性愛に限らず、ロリコンなどの性的嗜好や、国籍や信条性別そのほかあらゆる属性に対して好悪や欲望を表明し、思想の自由市場にその「表明」を投げ入れることを、その自由を擁護します。