【アナ雪＋プリンセス】お年玉企画とかやってみたかったんだorz

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

「そんな……冷や汗掻いてるわ。お腹痛いの？」 眉尻をめいいっぱい下げて、至極心配そうな顔をして、なのに吐き出されたのは「おなかいたいの？」という緩んだ言葉。そのギャップに笑いそうになったが、背中を優しく撫でてきた手の平に、アナは口を引き結んだ。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

服越しにエルサの優しい手の平の感触。ほんのり冷たい手と指を感触。ぞくりとした。まずいと思った。股間に生えたアレがビクンッと強く脈打つ。下着の中が窮屈で苦しくなった。でも奥歯を噛み締めて、その痛痒い感覚に耐える。 下腹部が熱くて、なのに背中に伝うのはバレるのが恐くて流れる冷たい汗。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

「そ、そう！　あ、あの、お腹痛くなっちゃったから先に戻るわね！！」 「え？」 「じゃあまた来週ジャンケンバイバイキーン！」 「えぇ、ちょっ、ま、待ってアナぁー！」 背中を向けてよく分からない言葉を残してもうダッシュで去って行く妹。その背中は丸まっていて随分不思議な体勢。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

だからエルサは、まるでお腹に矢を受けて負傷した兵士が走って逃げていく姿に似てると、なんとなく思った。 「お腹、そんなに痛いのかしら……？」 何か悪い物でも食べたんじゃ……。と心配する女王陛下様は、まだアナの異変には気付いていなかった。 ＊＊＊

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

間抜けな前傾姿勢でそそくさと部屋に戻ったアナ。見掛けた家臣たちは、エルサと同じように「お腹でも痛いのかな？」という見解を抱いていた。なんてのはどうでもいい話。 部屋に戻ってから、この勝手にエキサイティングしてスタンドアップしているモノをどうしようかと、アナはひたすら悩んだ。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

うだうだと悩み、うじうじと悩み、出た結論は『放置』だった。 こんな気持ち悪くてグロテスクなモノに触るなんてごめんだった。辛くても放置。それは不正解でもあり正解でもあった。放置し続けると、次第に下腹部から熱は引いて、下着の中で大きく硬くなっていたものは、

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

しゅんと項垂れて大人しくなったから。 「はぁ……」 焦燥は去って、代わりにやってきたのは脱力感。大きな溜息を吐いて、ベッドに横たわる。下着の中は相変わらず窮屈で、男用の下着を買った方がいいのかとぼんやり考えた。けれど想像して履くのなんて絶対嫌だと思った。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

「あぁ、もうなんで？　エルサと手繋いでただけなのに……」 これじゃあエルサとハグなんて出来ない。きっと一緒に寝ることさえ儘らない。だって手を繋いだだけでこんな風にムズ痒くなって痛痒くなって、強い焦燥感に襲われるなんて。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

（無理……こんなんじゃエルサとエッチも出来ない……って、あぁ、それも無理。禁欲とかしたこともないもん。まずエルサに触れないとか、無理よ。拷問じゃない。無理、無理……でもこんなに見せられないし知られたくないし……こんなの絶対気味悪がられるもん。あたしだって気持ち悪いのに……）

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

「っぅ……ムカつく！　ってかなんでまたおっきくなってんのよ！？」 エルサの事を考えたからだ。というのは分かり切っている。 （なに？　大好きな姉さんのことで頭いっぱいにしてもダメなの？　え、じゃあもう、どうすればいいのよ？　死ねって言うわけ？） そうじゃなきゃ不可能。いや、ガチで。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

アナは思わず泣きそうになって、枕を抱き締めた。 大好きな人のことを考えると、ソイツが反応する。大好きな人に触ったら勿論反応する。これじゃあ何も出来ない。何も許されないみたいで哀しくなる。 「ぅぇぇ……エルサぁ……どうしよう……」 本格的に泣き始めるアナ。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

でも泣くと体温が上がるからか、股間が熱くなって体中ムズムズして。もうどうすればいいのか分からない。 アナは何も出来ずに、何もやる気にならず、そのまま抱き締めた枕に顔を埋めて静かに泣いた。 そうして暫く泣いて、気付けば寝ていた。 ＊＊＊

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

. . . なんかもうあれだね！酷いね！！ 続きはwebで！＼(^o^)／

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

#リプが来たCPとかシチュとかごとに今思いついた書く予定なんてひとつもないお話の一部をプチマーライオンする 前にうん仔さん(@UNCO83_D)に『ポンデ食べてる姉妹』って言われたような気がするので、この機会にマーライオンさせて頂くぉ。でも何か問題あったらご連絡くださいorz

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

最近城下町で密かに流行っているスウィーツがある……という情報を入手した王女は早速街へと出掛けた。もちろん授業をサボって。 街をのんびり歩いて花屋さんや八百屋さんや魚屋さんやパン屋さんにご挨拶。買い物をしている主婦達と井戸端会議。帰港した猟師たちと雑談。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

街の人たちから色々な話を聞くのは、それも大好きな姉へのお土産になるから。広場に行って子供達ともお話して「まぁーたサボってるー」とからかわれて視察だの情報収集だのと真実を嘘を混在させながらじゃれて遊ぶ。 そんな中、街の人たちにさり気なく聞いて回る最近流行りのお菓子。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

集まった情報を簡単にまとめると「もちもちとした独特の歯応えのドーナツ」という結論に至った。 遊んでいた子供達にも聞いてみると、あそこのドーナツ屋さんだよと教えてくれたので向かう。そこは最近オープンしたばかりのお店で、アナも初めて来るお店。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

カランカランとベルの鳴るドアを開けて店内に入ると、甘い匂いと油の匂い。パン屋さんとお菓子屋さんを足して２で割ったような香りが漂う店内の棚には、穴が空いていたりいなかったりするドーナツがたくさん並んでいた。砂糖が塗してある穴の無いドーナツは、

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

たっぷりのカスタードクリームでまるっと膨らんでいて頬張ったらさぞ幸せだろうとか、こっちのストロベリーソースでコーティングされた穴開きドーナツは見るからにお洒落で、目移りしてしまう。店主がにこにこと王女を出迎えて、その顔に覚えがあったからアナも驚いた。

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

「あれ？　あなたパン屋さんの息子さんじゃない！」 街を出歩いている時、お腹がすくとパン屋さんへ向かっているのでその来店頻度は結構高い。そのパン屋さんには息子が二人いて、今目の前にいるのは次男坊だった。どうやら独立して店を持ったらしい。おめでとうとか頑張ってとか、

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

どれもおいしそうとか話をしながら、店内のドーナツを見て回る。簡単な説明を聞きながら、でも会話はプツリと切れた。 「なにこれ可愛い！！」 アナの視線はとあるドーナツ達に釘付けになっていた。それは偶然にも探していた件（くだん）のドーナツ。 「これ、全種類ください！」

万屋和風愉菓子店@デコタンク @yorozuya753

指差して明るい声で宣言する王女に、店主はにこやかに笑って畏まりましたと頭を下げる。それは女王陛下へのお土産にするのかな。光栄だな。お店開いて良かったな。今日もお二人は仲良しだなぁ……という至極嬉しそうな顔だった。 アレンデールは今日も平和である。 ＊＊＊