《原発の大事故が発生した日本における、責任について》

自己ツイートをまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

たとえば。 高木仁三郎氏の文章や書籍は、 私のような文系バリバリの人間でも、簡単に読むことができたし、 読むことに特別の苦労はなかった。 それが「原発についてまじめに考えてきた」という免責につながるはずもない。 私は必要だと思えば、石川迪夫氏の本も早野龍五氏の本も買って読むよ。

2015-01-09 21:16:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

民主主義社会の「教員」とか「学者」とか「知識人」とかの 「社会的責任の重さ」を、 もう一度、敗戦後の段階まで戻って、考え直してみてほしい。 敗戦前の「学者」や「知識人」が、戦争に、軍に、軍国主義に、侵略に、 どれだけ「貢献」してしまったのか? どれだけ「抵抗」できたのか?

2015-01-09 21:24:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

教員も学者も知識人も、忙しいのは、理解している。 たとえば部活動顧問の教員の中には、1年中で休みが10日以内、という人たちがいるのも知っている。 公務員退職前の私がそうだった。 練習場所の体育館の予約のために、12月1日に朝1時間休暇を取って、午前7時から順番待ちをした事もあった

2015-01-09 21:27:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その結果がどうなったか? 私が1年の350日以上を部活動に使っている間に、 原発の増設やプルサーマル発電に非協力的な県知事が、 収賄罪で逮捕、収賄金額ゼロ円という認定で有罪判決を受け、 県知事が交代させられ、 私が住んでいる県の原発で、プルサーマル発電が始まってしまった。

2015-01-09 21:31:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

運動部の第一顧問になる前に建てた自宅は、 まもなく福島県を襲う可能性が高い大地震に備えて、 大地震が来ても地盤が崩れない場所を夫婦で探しに行き、 震度6強以上でも倒れない家を作るメーカーに家を建ててもらった。 大地震の停電に備えて、オール電化は拒否した。

2015-01-09 21:35:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そのころの私はたぶん、福島県中通りに住む多くの人と同じように、 福島原発のことを、どこか遠い場所の話のように錯覚し、油断していたのだろう。 地震のことは考えた。 報道で話題になることが増えた貞観の大津波のことも一応、気にしていた。 しかし、原発の話は、あまりしていなかった。

2015-01-09 21:45:51
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2日ばかりやり取りしていた「科学者」は、私のツイートを読んで、 「周りの教員と原発について話をしなかったのか?」と疑問に感じたかもしれない。 福島市の職場で働く一般の教員に、原発の話を始めると、 ほぼ全員が「引く」のだ。 「それは、同じ県にあるかもしれないけど、私に関係ないよ」と

2015-01-09 21:49:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

昨夜までやり取りしたSさん。 原発事故発生前に、あなたの職場の同僚と、インフォーマルな場で、原発事故について語ったことが、あなたにはありますか? 私は、何度かあります。ほぼ例外なく、話した相手は不快そうにしました。 同じ話題を出す他の人も、話し相手に不快そうにされていました。

2015-01-09 21:52:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故が発生した後の反応も基本的に同じでした。 合格発表の準備の職員会議の後も 「理科の先生が心配ないって言ってるんだから、大丈夫でしょ?」 「本当に危ないんだったら、福島県が言ってくれるはず」 「日本中の科学者で危ないって言ってるの、小出とかいう助教だけでしょ?」などなど。

2015-01-09 21:58:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

大地震発生後、最も早く回復した個人的通信手段や情報収集手段は、 ご存知の通り、インターネットでした。 私も、Sさんのブログ、見てましたよ。 キクマコのブログに、危険を知らせる書込みをして、 本人と取り巻きに冷たくあしらわれましたよ。

2015-01-09 22:01:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そして、3月18日に山下俊一氏が福島県に入り、 20日にいわき市で開催した講演会の記録はなぜか公開されず、 21日に福島市で開催された講演会は、 録音・録画・文字化されたものが大量に福島県内に拡散されました。 県や自治体、ラジオ局の力で、何度も何度も。

2015-01-09 22:04:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年3月21日の山下俊一氏の講演は、内容的に見て、おかしな点がいくつもありました。 「子どもも100μSv/hまで外遊びさせましょう」「100mSVまでの被爆では何も健康影響は出ません」「チェルノブイリに行った私が調べた結果、被害は放射性ヨウ素による小児甲状腺ガンだけ」

2015-01-09 22:08:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

山下俊一氏は、こんな事も言いました。 「もう、放射能は飛んでいません。放射能と放射線は違います。私たちの健康に影響があるのは放射線です。しかも、今回の事故は、チェルノブイリの事故よりも、ずっと少ない量しか、飛んでいません」「40歳以上の人には、なあんにも影響は、出ません」

2015-01-09 22:11:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

山下俊一氏は、さらにこんな事も言いました。 「マスク、している人は、今すぐ、はずしましょう。マスクをしたまま、ずっと生活できますか?今、この場にいる人たちから、マスクをやめましょう」会場は、拍手喝采です。 この後、中学生や高校生の間ではマスクを着用しづらい状況になりました。

2015-01-09 22:14:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「科学者」がこのようなデマをばらまいたことに関して、 実は、私は他の「良心的科学者」の皆さんが、すぐに訂正を入れてくれるだろうと期待しました。「きっと、他の科学者は、福島県でこんなデマが拡散されていることを知らないのだろう」と考えました。

2015-01-09 22:16:34
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そこで私は、たまたまブログやHPで今まで書込みをしたことがある科学者や医師の数名に、ブログの掲示板やメールで、山下俊一氏の講演内容を伝えました。 掲示板での反応は、基本的に袋叩きに遭う形でした。特に、キクログでは、キクマコ氏本人やNATROM氏に、散々な反応を受けました。

2015-01-09 22:20:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

メールを送った科学者や医師の皆さんは、不思議と同じ趣旨の返事を受けました。「山下氏の話には多少不自然な点があるというのは、その通りだと思う。しかし、私(メール相手)は個人的に山下俊一氏と話をしたことが何度もあるが、非常に誠実な人間だと思う。訂正するように話しておく」と言うのです。

2015-01-09 22:23:55
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

メールを受け取った私は、数日以内に山下俊一氏から訂正があるだろうと思って待ちました。結局、山下氏が出した訂正は子どもの屋外活動の基準を100μSv/hから10μSv/hに、こっそり県のHP上でしただけでした。 私に返事のメールを出した科学者、医師たちは、何をしたのでしょうか?

2015-01-09 22:28:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

個人を追い詰めるようなことはしたくないので、個人名は出しませんが。 その後、善意で福島県にやってきた、医師・科学者の皆さんは、あの、でたらめな、山下俊一氏の2011年3月21日の福島市での講演会の録音を、動画を、文字化されたQ&Aを、全く知らないのでしょうか?

2015-01-09 22:32:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

山下俊一氏の講演記録は、2年間ほど福島県庁のHPに残されていたので、アクセスは簡単なはずです。 もちろん、県庁HPに掲載されているということは、福島県庁の方針が山下俊一氏の方針とほぼ一致していることは、医師・科学者の皆さんも理解できたはずですが。それに遠慮したのでしょうか?

2015-01-09 22:35:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

山下俊一氏が語ったことは、その後さまざまな形で間違いが確認されています。 避難指示地域でもない場所で、妊婦や子どもにいたるまで100mSvの被爆を放置することの不当さは、福島県に善意で入るほどの時間を割くことができた医師や科学者の皆さんには、理解できたはずです。

2015-01-09 22:38:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故の被災者、被害者たちは、今でも、被災事情、被害事情に関する事情聴取さえも受けていません。自治体からも、県からも、政府からも、そして、科学者からも。 福島県庁も(新潟県以外の他の県庁も)原発事故の状況把握には、誠意がありません。国会もまた、同じです。

2015-01-09 22:45:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そこで、国家から資格を受けて医療活動をしている医師の皆さんや、国家などから研究資金を得ている科学者の皆さんのなかで、善意で原発事故被災地に赴く人たちに改めて問いたいのです。 皆さんの誠意は、行政や企業と、国民との2つを比べたときに。どちらに対して、より誠実であろうとしていますか?

2015-01-09 22:49:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

敗戦前の科学者や知識人と同じように、 数年から十数年経過した後になってから 「あの時はこんなことになるとは思わなかった」などと発言することは、 あまりにも無責任だということを覚悟しておいてください。 勿論「私にも養うべき家族と、守るべき生活があったのだ」と釈明することは可能です。

2015-01-09 22:55:33
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

が、家族を引き離され、生活を破壊された原発事故被災者の前で、 そういう釈明をするのは、非常につらいことになるのではないかと、 私は経験上、推測します。 家族と生活を理由に、 事故を起こすまで原発を止められなかった後悔が今の私を動かしています。 後悔の念は、消せません。

2015-01-09 22:59:37