妖怪ウォッチ１８禁【目に見えるは熱き灯】

みなみ @minarudhia

「本当だったらオレはアキナのことから離れなきゃいけない。それができなかった」彼の真剣な眼差しが私をまっすぐ見た。「アキナ、オレは」言いかけたその口を私は塞いだ。………口づけで。「！？」「言いたいことはわかった。おあいこね」言いながら私はぺろりと舌を出した。「私もね、嫌いじゃない」

みなみ @minarudhia

「アキナ…」メラメライオンの顔が紅潮するのが見てとれた。なんというか、わかりやすい子だ。「私もね、この目のおかげで妖怪から逃げてた。だけど…あなたならいいかなって」ぎゅうっと抱きしめると、向こうも太い腕を回して抱き返してきた。「…だから、私の傍にいてもいいよ…メラメライオン」

みなみ @minarudhia

…私の中でずっと続く日常は終わりを迎えた。妖怪を見ることができるという“見鬼の眼”。これのせいで私は妖怪から逃げ続けてきた。でも今は違う。一緒にいてもいい妖怪もいるってことがわかったから。もう私は妖怪から、目を背けない。もう一度私は彼と口づけを交わした…。

みなみ @minarudhia

妖怪ウォッチ18禁【目に見えるは熱き灯】終わりであります。