自由主義と物理的暴力の境界線

雑考
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涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

イスラム教徒として言おう。「言論の自由」原理主義者の偽善にはもう、うんざりだ huff.to/1y0UZt5 言いたいことは解る。が、同時に言論の自由が信仰であるとするなら、他の戒律以上にその信徒でありたい気はする。それが全面的自由は認めないとしても。

2015-01-15 20:42:25
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

宗教がある種の救済の思想であり哲学であるなら、やはりある種の思想や哲学は宗教的意味合いもあるだろうとは思う。そこに置かれる神は、一神か多神かではないだろうが。それはあらゆる種類への冒涜であろうし、同時にその冒涜はその教義が教義であるために必要なものでもあるだろう。

2015-01-15 20:44:44
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

もちろん「民主主義」や「自由主義」の名を以て展開されるそれが万人にとって望むべき道かどうかなど、誰も判断のしようもないし、同時にそれ以上にはマシな何かが生み出される可能性は決して否定もされないだろう。同時に、それは自由の監獄という名のそれを用意するわけだ。現世とは世知辛いものだ。

2015-01-15 20:46:56
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

自由とか民主的とかそういうものは、少なからず一定の閾値を超えると、それへの信仰と期待がそれ故に反動を引き起こし、同時にそれを手放したくなる程度に「自由であること」に堪えられない水準の快不快を超えたそれとの共存を齎すだろうし、それでもなお自由であり民主的であることは良いことなのか。

2015-01-15 20:49:45
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

まぁ少なくとも「もっと自由を」というそれは、そうであるが故に「もっと我に不快を」ということを設定するだろうし、自由であることがその不快を超えるだけのものを齎さない場合、容易にその自由は「自由の敵を断罪せよ」という転換となり、時には「自由は敵だ」にもなる。

2015-01-15 20:51:54
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

まぁそういいながらアナーキストになるつもりは到底ないわけだから、我ながらその点での詭弁の謗りは免れまい。だがアナーキズムでは、少なくとも自分はそこに救済を見出すことは無理だし、そこは自由がもっとも苛烈で、従って弱き者に徹底して救いが無い世界を容易に展開するだろう。

2015-01-15 20:54:23
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

「フランスの自由の概念はテロリズムと表裏で生み出されたものだし、だからこそフランス特有の概念が」という論理はなかなか微妙極まるな。そもそも自由主義とは只管暴力的なのだがね。コミュニケーションがその本質として他者への暴力を内在しているのと同程度に自由主義の拡大はその点で同一なので。

2015-01-15 21:20:44
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

全面的に自由主義を適用する場合、一歩間違うとアメリカのように格差是正や歪みの補正さえも「自由を侵害する権力の介入」として処断されるようなことにもなる。自由主義とは「表現」や「経済」だけに適用される概念ではないだけに、その点は十分留意すべきだとは思う。

2015-01-15 21:23:28
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

自由主義というのは、極論として突き詰めれば一種の信仰であって、それは「あらゆる神からの自由」をも包含し得る時点で、どう考えても別の信仰とは対立的であり、同時にどの信仰とも共存し得る訳だが、問題はそれを行使する側がその状態に違和感を覚えることそのものだろう。相反しているのだから。

2015-01-15 21:26:15
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

「涜神の権利」と称されるそれがフランス特有の概念だとは、個人的には考えないが、同時に「涜神を拒否する権利」をも自由権に含む場合、そこにコンフリクトは必然に生起するし、そのコンフリクトの生起そのものが自由主義の根幹でもある。信仰の自由は信仰の不自由でもある。

2015-01-15 21:28:10
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

およそ権威・信仰は常に挑戦に晒されることによってのみ、より一層の深化と展開を遂げるという点については、これは理屈というよりはどちらかというと直感の類なのでなかなかアレではあるのだが、その点において預言者であれ神であれ天皇であれ王室であれ、常に挑戦されることは認めたいのだがな。

2015-01-15 21:30:18
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

そういう感覚は、恐らくは広汎に共有されるものでもないだろうし、共有されたところでそれが「良いこと」なのかは自分にも解らん。解らんので結局のところそこは直感に頼るしかないわけで、我ながら浅い脳にはウンザリするわけだが。思考の半分どころか1/10も言語化できない不肖である。

2015-01-15 21:32:23
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

その点では自由主義は自由主義の名において自由主義を否定することを認めて、初めてその真価と深化を齎し得るので、如何にそこへ制限を加えるかというのは処世であっても思想の深化にはならないだろうとは思う。そして自由であるということが如何に暴力であるかという点はもう少し認識されても良いかな

2015-01-15 21:34:46
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

ただ、その点における「暴力」が、時に物理的それを上回る影響を齎すとしても、物理的暴力「ではない」点に拠ってのみ、初めてそれがその自由という名のもとに意味を持ち得るという点は、テロリズムへのスタンスと近似する。身体の安全を以てのみ、言論・表現は自由であろう。

2015-01-15 21:37:17
涼風紫音/圧縮 @sionsuzukaze

「告発できる自由」は身体の安全を以て先ずは担保されるはずで、「次に」社会的排除へ抗し得るだけの力を以てそれが実践し得るはずで、前者は後者に優先する。後者だけあって前者が無いのは、砂上の楼閣でしかない。そこには告発すべき存在が物理的に消去されているだけの世界しかないのだから。

2015-01-15 21:39:36