[第2回]中ザワヒデキから学ぶ 日本現代美術史のABC

青山ブックスクールにて行われた『現代美術史日本篇1945-2014』刊行記念講座に出席したのでその実況の記録 2015年1月16日
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みそむーおでん @misoni_2013

第二次大戦中、戦争協力しないと絵具が供給されず絵がかけなかった時代があった。 このような状況や戦争画の問題は、冷戦が終わって以降、話しやすくなったが、知らない世代も増え理解されないという問題もある

2015-01-16 19:36:04
みそむーおでん @misoni_2013

戦争=悪だと当たり前に思われてるが、それは最近できたものでしかない。 日本は徴兵ない特異な近代国家だ。 もともと王権時代では兵隊は王のものだった。 フランス革命で民主主義となったが、そこで市民も軍隊を担うこととなり(男だけだが)た。つまり王権と引き換えに国民皆兵となった。

2015-01-16 19:37:01
みそむーおでん @misoni_2013

日本は明治維新によりそれを真似たことから、国民皆兵としたことから始まる。

2015-01-16 19:37:48
みそむーおでん @misoni_2013

ではそのような問題を踏まえ美術をどう考えるか。 美術は何が美しく、何が美しくないか、それを決める主体が何か。 王権時代であれば王。価値観が王とシンクロする。 それ以前の中世であれば神を称えるものだ。 民主主義による神と王がいなくなり市民となる。

2015-01-16 19:38:37
みそむーおでん @misoni_2013

敗戦であれば、国粋美術は称揚されていた。 しかしアメリカからその反省が迫られ、日本探しがダメになる。 その対象が「日本画」であり批判の対象で、日本が滅亡論まで言われた。 しかしその当時は画家が奮起し再興したが、今はどうだろうか?

2015-01-16 19:39:42
みそむーおでん @misoni_2013

図版の東山魁夷の作品は平易な国土を描いただけの作品にみえるが、近代美術館にある1945年直後の作品がある。 その解説を読むと、杜甫「国破れて山河あり」との言葉があり、敗戦後、唯一残ったのが国土のみ、というものでこれはこれで戦争画ではとあった。

2015-01-16 19:41:18
みそむーおでん @misoni_2013

リアリズム論争は、ベネティアビエンナーレに最初出た時惨敗したことも背景にあるが、東山魁夷のようでなく、もっと現実を見ないといけない、と。つシュルレアリスム的なありえない表現だが、そこで表されたものこそ自分たちのリアルだ、と。鶴岡政男の重い手には赤瀬川原平も言及している

2015-01-16 19:44:50
みそむーおでん @misoni_2013

リアリズム論争と岡本太郎の対極主義

2015-01-16 19:44:59
みそむーおでん @misoni_2013

リアリズムには外と内に向かう方向があり、 外はルポルタージュ絵画、内だと密室絵画。 小山田二郎もいるが、デイトペインティングへ行く前の河原温が重要だ。

2015-01-16 19:46:03
みそむーおでん @misoni_2013

実験工房について。 彼らは後に権威(大学教授)となり、その成果として大阪万博に至る

2015-01-16 19:46:40
みそむーおでん @misoni_2013

画壇を潰そうとして出てくるのが読売アンデパンダン。

2015-01-16 19:46:56
みそむーおでん @misoni_2013

(筆者注)テキスト本文は読んでること前提なので、ここでは読みません。

2015-01-16 19:47:24
みそむーおでん @misoni_2013

注について 戦前は戦争賛美こそむしろ称揚されていたが、その「戦争画」 これはロマン主義的。ロマン主義絵画で有名なのは7月革命を描いたドラクロワ。

2015-01-16 19:48:49
みそむーおでん @misoni_2013

情熱的な絵を描くことができるロマン主義絵画だが、それこそ戦争を通じて描けることになり、それを求める作家は自発的に描いた。 一方戦争記録画もある。 また戦争と関係あるかどうか分からない絵もあるが、それはおまけ程度に国旗を描くことで容認されたものもある

2015-01-16 19:51:28
みそむーおでん @misoni_2013

シュルレアリスムは共産主義との関わりが問題視され、また抽象画も訳の分からないものを「自由」に何を書いてるんだと批判され、また自由主義とも関係が疑われ問題視されている

2015-01-16 19:52:26
みそむーおでん @misoni_2013

多様性の時代とは、シュルレアリスムと抽象主義だ。 戦中はそれにあたる。 また岡本太郎の対極主義はシュルレアリスムと抽象を対立しまま出そうとしたものだ。

2015-01-16 19:53:03
みそむーおでん @misoni_2013

ありのまま描く「リアリズム」というリアリズム論争。 日本美術会(藤田嗣治を追放)の論者は印象派以降を資本主義的と全否定、民主主義リアリズム(教条的共産主義)を推奨した。 非常にソ連の社会主義リアリズムに近い。

2015-01-16 19:55:35
みそむーおでん @misoni_2013

ナリスドイツの国策芸術(新古典主義)、日本軍部の国威発揚ロマン主義絵画などのファシズム芸術とは、対象や主題を描くリアリズムであって、ソ連の社会主義リアリズムは抱える政治問題は間逆だが、美術の問題としては全く同じ構造で考えることができる

2015-01-16 19:57:22
みそむーおでん @misoni_2013

また鶴岡の「重い手」に代表されるシュルレアリスム動向だが、それはありえない表現でありつつも対象や主題を描くリアリズムであって、結局、戦前と戦後で美術は繋がっており、多様性の時代に戦争が起きたといえる

2015-01-16 19:59:56
みそむーおでん @misoni_2013

ファシズム芸術とリアリズム芸術が内容として近似していることについて詳細記述は下記 aloalo.co.jp/arthistoryjapa…

2015-01-16 20:02:05
みそむーおでん @misoni_2013

で、今の時代。 カオスラウンジの黒瀬陽平が大きくリアリズムへかじを切っており、ふたたびリアリズムが面白い時代になってきたと思える。 その発見があったのが吉祥寺美術館「われわれは〈リアル〉である 1920s -1950s」 musashino-culture.or.jp/a_museum/exhib…

2015-01-16 20:05:05
みそむーおでん @misoni_2013

リアリズムとして描かれるアートは、 主題を描き、大衆を訴えるという社会のためのアートでもあり、昨今話題の地域アートとも繋がる

2015-01-16 20:06:13
みそむーおでん @misoni_2013

【修正】また鶴岡の「重い手」に代表されるシュルレアリスム動向だが、それはありえない表現でありつつも対象や主題を描き大衆に訴えるリアリズムであって、構造は同じで結局、戦前と戦後で美術は繋がっており、多様性の時代に戦争が起きたといえる

2015-01-16 20:14:07
みそむーおでん @misoni_2013

美術界は敗戦後、何が起きたか、 文展が再開が1954年。 文展は民間でなく国が主体のものであり、戦前を復活させようと示したものでもある。

2015-01-16 20:15:52