これから「時間」の話をしよう
- mizuiro496
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そう、時間は昔から哲学上の重要なテーマの一つだった。 今まで何人もの哲学者がこのテーマに挑んでは、そこに噴出する数々のパラドックスの前に挫折していったのである。
2010-12-11 00:04:24時間の難しさの1つは「時間には過去、現在、未来の3つの段階があるのに、我々が直接認識することができるのはそのうちの“現在”だけである」という点にある。時間について語るのは、自分の認識外のことについて語ることになるわけだ。そんなことが可能なのか?
2010-12-11 00:06:28また、一般的には過去と未来は無限にありうるのに、私たちが認識している現在はそれに比べれば文字通り一瞬しかない、というのも不思議な話だ。時間が一本の直線だとすれば、現在とは一点にすぎない。しかし、(大きさがゼロの)「点」というものを私たちは認識できるのだろうか?
2010-12-11 00:09:44さらに3つの段階はそれぞれがばらばらなのではなく、三者の間には過去→現在→未来と、流動的な推移が見られる、というのも厄介だ。
2010-12-11 00:11:05しかも、正確には「時間が推移する」という表現は正しくない。なぜなら、「推移」は時間なしには説明できないことだからだ。(時間が無いのに物事が変化する、というのは馬鹿げた話だろう。)
2010-12-11 00:12:15ふむ、とりあえず、一本の直線ということになっている。もちろん別の見解もあるだろう。 RT @tororo_st @ceno_souhatsu 一本の直線? 気になる表示なの。「一本の直線」
2010-12-11 00:14:21未来が複数分かれて無限の可能性があるのと同じよう(実際は少し違うが)な形で、過去も無限に存在するという事になるのですか? @ceno_souhatsu また、一般的には過去と未来は無限にありうるのに、私たちが認識している現在はそれに比べれば文字通り一瞬しかない
2010-12-11 00:16:45もしよければ、哲学上での時間の話に踏み込む前に、他の分野での「時間」の定義について少し触れたいと思う。ただ、話の本筋からは外れることになりそうなので飛ばしても全然OKなのだが……話しても大丈夫か?
2010-12-11 00:17:44ふむ、過去は無限に存在するものであって、未来は無限にありうる で、同じように聴こえて違うものであると。 @ceno_souhatsu @yukitomasiro 無限に「ありうる」と無限に「存在する」は違うよ。
2010-12-11 00:21:39物理学上では、時間は空間と同等のものとして表現されている。このあたりについては理解は難しいが、確かに私たちが常に過去から未来へと流れていることを無視すれば、時間はとりあえず、一本の直線として記述することができる。
2010-12-11 00:23:16こういう時間の捉え方は私たちは日常的にやっていることでもある。たとえば株価の動きを折れ線グラフにするとき、横軸は時間(日にち)として表すよね。
2010-12-11 00:24:50もちろん、現実的には時間と厳密に対応したグラフを作る事はできない。だから実際には時間軸上のある一点(時点)を取り出して行って、そこに対応するデータをグラフに記入するんだけど。
2010-12-11 00:26:26また、一般的には、時間の最小単位は無いとされている。空間を幾らでも細かく分割できるのと同様に、時間も幾らでも細かく分割できるのだ。
2010-12-11 00:28:57へぇ…そうなのか RT @ceno_souhatsu: また、一般的には、時間の最小単位は無いとされている。空間を幾らでも細かく分割できるのと同様に、時間も幾らでも細かく分割できるのだ。
2010-12-11 00:29:55但し量子力学ではプランク長、プランク時間というものがある。簡単に言うと、観測することができる最小の空間、時間の長さのことで、これ以上小さく分割された空間や時間は物理的に「意味がない」ものと説明されている。
2010-12-11 00:31:08まあ、プランク長やプランク時間の場合でも、直接観測しなければもっと小さい時間や空間は考えられるわけだし、別の理論によるともっと小さい時間や空間がなければ世界が説明できなかったりする。
2010-12-11 00:32:49