後のピノコである。「テラトーマ」 ~STAP細胞よもやま話~
@Butayama3 @y_tambe さらに8年後に、マウスのiPS細胞が誕生し、翌2007年にヒトiPS細胞の登場!すごかったです。おもだった新聞の一面の見出しがすべて「人の皮膚から万能細胞」だった。
2015-02-02 23:33:28さらにクローン羊のドリーさん。
@Butayama3 @y_tambe ちなみに、クローン羊のドリーが発表されたのはヒトES細胞の前年である1997年です。このころの発生学(広義)は、本当に大ニュースが続きました。
2015-02-02 23:37:43@Butayama3 @y_tambe すごかったですよね〜。新聞の見出しが各紙でそろうって、科学ニュースではそうそうないことです。
2015-02-02 23:39:27テラトーマがあったからこそ、多能性細胞の研究が生まれたということね。
@Butayama3 @y_tambe ……ごめんなさい、少し脱線してしまいました。そういうわけで、テラトーマは多能性幹細胞研究を生み出した存在ともいえるわけです。STAPの検証実験(丹羽先生+相澤先生)では、キメラマウスで検証すればテラトーマ実験はなくてもいいだろ的な計画で
2015-02-02 23:42:40@shima_usa96 @y_tambe なるほど。キメラマウスで確認できれば、多能性であることは間違いないですね。
2015-02-02 23:43:53@Butayama3 @y_tambe それはまぁ、多能性の証明だけならばキメラ実験だけで十分というのは、たしかにその通りなのですが……。(ヒトの細胞の場合は、倫理的観点からキメラ実験が許されていないので、テラトーマ実験が多能性を証明する最強力な実験となります)
2015-02-02 23:48:28さて、STAP細胞の実験では、キメラマウスとこのテラトーマの二つを多能性細胞の証明としていた、のだけど・・・。
@Butayama3 @y_tambe 丹羽先生のSTAP現象の検証実験を始めた当時(2014年4月)はSTAP論文ではテラトーマ実験を本当にやったのか? どこか別の実験からデータ流用をしているだけではないか、という疑義がありました。
2015-02-02 23:49:27@Butayama3 @y_tambe 小保方さんはSTAP論文でも博士論文でも、テラトーマ実験とキメラ実験の両方をやっています。山中先生のマウスiPS細胞も同様です。まず、シャーレの中で別の細胞に分化させ、次にテラトーマ、最後にキメラマウスというのが多能性の検証の流れです。
2015-02-02 23:52:31@Butayama3 @y_tambe STAP論文には、当然のようにテラトーマの写真が載っているわけですが、最初に話題になったのは「これ、分化しすぎだろ?」という点です。
2015-02-02 23:53:52「分化しすぎ」?
@Butayama3 @y_tambe 論文にはいくつかの写真があるのですが、そのうちの2枚が「おとなマウスの正常な組織ではないか?」というほど、分化が進んでいるように見えたのです。論文の記載によれば、STAP細胞をマウスに移植してから取り出すまで6週間なのですが
2015-02-03 00:02:35@Butayama3 @y_tambe マウスの場合、受精から約20日で生まれ、おとなになるのにさらに8〜10週といわれています。つまり、受精卵からおとなまで約11週。
2015-02-03 00:04:14@Butayama3 @y_tambe そうです。受精から11週かかるはずの分化が、移植から6週間でできていたことになる。STAP細胞を何週目の状態に相当するとみなすかが難しいのですが、胎盤と胎児の両方に分化するというならば、胚盤胞の前と考えるのが妥当でしょう。受精後3.5日です
2015-02-03 00:07:36@Butayama3 @y_tambe 計算があいません。分化のスピードが早すぎます。ネットでは「組織学の教科書からおとなマウスの組織写真を映したのでは」などといった疑義まで出ていたほどです。去年の2月ごろ。論文発表から、1カ月もたたないころです。
2015-02-03 00:10:51@Butayama3 @y_tambe キメラ実験があればいいからですか?うーん、それはどうでしょう。先ほども書きましたけれど、テラトーマ実験は、多能性を「段階を踏んで」証明していくプロセスの1つですから。キメラ実験の方が難しくコストもかかるので、最初からいきなり、はないかな。
2015-02-03 00:13:47