駄提督が職を失った日
兵頭は雪風の優しさに胸を打たれたが、触ってしまったら凄まじい爆弾を抱えることになってしまう。かといって純真な優しさを無下にするのも気が咎める。というか今は喋れない。 結果、逃げ回るしかなかった。#落ちぬい二次
2015-02-04 21:56:58「しれぇ!雪風のおっぱいを触ってください!」 「ほれほれー、北上様のおっぱい様だよー。触っていいよー」 その騒ぎを聞きつけて艦娘たちが続々と娯楽室に集まってくる。#落ちぬい二次
2015-02-04 21:58:17「何の騒ぎや?」 「おっぱいタッチで一日提督やれるんだって。黒潮やる?」 「うっわ、司令変態やな。うちのおっぱいは司令が触れるほど安ないわ。陽炎やり」 「うーん……おっぱいは惜しいけど提督権限で給料10倍とかできるならやっても……」#落ちぬい二次
2015-02-04 22:00:26「ハラショー。ありったけのお酒を官費購入。ハラショー…!」 「提督権限でお休み取って長瀬さんとランデブーでち!」 「ゴーヤはその為に提督におっぱい触らせるの?」 「ぐっ……背に腹は代えられんでち!接触事故みたいなもんだと思うでち!」#落ちぬい二次
2015-02-04 22:01:54「はっちゃんは新しい本が欲しいなぁ」 「あら? あらあら。提督ったら火遊びが過ぎるわよ。お姉さん、本気になっちゃうぞ?」 反論できない兵頭を詰る者、胸を触らせようと追いかける者、その騒ぎを撮影する者と様々だが、一人集まる毎に兵頭の立場はどんどん悪くなってゆく。#落ちぬい二次
2015-02-04 22:03:22官舎での大騒ぎがなんとか収まって、1700時。 国旗掲揚台にはためいていた日の丸が降ろされる。龍田の一日提督もこれで終わりだ。 二人は艦娘が出撃する桟橋に立っている。#落ちぬい二次
2015-02-04 22:05:17「龍田、仕事とか抜きだったらいつでも歓迎するぞ。浜風だってお前の料理を楽しみにしてるからさ」 「兵頭さんったら随分浜風さんにご執心なのねー? 妬けちゃうわー」 くすくす、といたずらっぽく笑う。#落ちぬい二次
2015-02-04 22:06:26「そんなんじゃねえよ。面倒なことになっちまってるが、個人的にはお前を仲間だと思ってるって事だ」 龍田は一瞬、呆けたような顔になる。が、すぐに笑顔の仮面を取り戻して言う。 「兵頭さんは女たらしねー。いつか女の子に刺されるわよー?」#落ちぬい二次
2015-02-04 22:07:46兵頭は苦虫を噛み潰したような顔で頭を掻く。龍田は艤装に火を入れ、桟橋から海面に飛び降りた。 「それじゃ、兵頭さん。今日は楽しかったわー」 「おう」#落ちぬい二次
2015-02-04 22:08:59「おっぱいには気を付けてねー?」 「二度とお前の胸には触んねえ」 龍田はくるりと背を向け、沖合に錨泊している空母に向けて滑ってゆく。彼女が水面に残した波は、どこか華やいで見えた。#落ちぬい二次
2015-02-04 22:10:31後書き
パイタッチした時の駄提督は泥酔していたうえ冗談だと思っていたんです、きっと。さすがの龍田ちゃんでも鎮守府まるごと寄越せって本気で言うわけないと #落ちぬい
2015-02-04 22:14:24今回の話は本編で第十七駆逐隊が離反する前です。龍田ちゃんはDESRON17の事を知っていて、それをどうするか、誰に委ねるか考えてこういう事をしたのでは #落ちぬい
2015-02-04 22:15:36