ニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】#7

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

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ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】の投下を行います。なおこのエピソードはなんか長くなっており、最初から見たいという方は togetter.com/li/777706 このアドレスを参照すると便利だ #4215tk

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◇ワオワオー◇さて投下にともないTLの圧迫とかなんかそんな事態が心配される。そういうのやめろ！ という方はタグ #4215tk をミュート重点。なおこれは実況にも使える大変ハイ・テックなタグとなっております。実況は著者にパワを与える。さておき、そろそろやる◇たのしいよ◇

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【ラン・コワード・ラン】# 7 #4215tk

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（これまでのあらすじ：ふとしたことからザイバツ・ニンジャとなったリフレックス。彼はグランドマスター・サラマンダーの元でカラテ鍛錬を経た後にアッパーガイオン警護チームに配属される。新たなアプレンディス『イルネス』を加え、今日も巡回へと赴くのだった） #4215tk

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朝日がアッパーガイオンの雅な街並みを照らしていく。道にもちらほらと通行人の姿が見えてくる頃合い。しかし、その通行人たちは気づくことはない。彼らの頭上を風めいて飛び越していく、四人のニンジャの姿など。ディプレッション率いる警護チームである。1 #4215tk

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ニンジャたちは警戒を絶やさない。全員が緊張の面持ちだ。あの熟練のディプレッションでさえ。何故ならば、今日彼らが巡回しているのはドラゴン区……ギルドの大敵であるニンジャスレイヤーが最後に目撃された地区であるからだ。だからこそニューロンを研ぎ澄ませる必要がある！2 #4215tk

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ニンジャスレイヤーはすでに十数人を超えるザイバツニンジャを殺害している。その中にはマスター位階の者さえ含まれているのだ。油断ならぬワザマエの持ち主！だからこそディプレッションたちはカラテ警戒を欠かさない。いつアンブッシュされるかもわからないのだから。3 #4215tk

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「異常なし」リフレックスが静かに報告した。わずかにアトモスフィアが緩む。「了解。……しかし警戒は続けてください。奴はどこに潜んでいるかわかりませんから」ディプレッションの言葉に他の三人が頷いた。経験の薄いイルネスをカバーできるよう陣形を組み直す。4 #4215tk

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ニンジャたちは移動を再開。「なあ、リフ」「なんだ」小声で話しかけてきたベリジェレントに、リフレックスは短く答える。「お前、どう思う。あいつ、まだここにいそうか？」彼女の言葉に、リフレックスは一瞬押し黙った。「……俺の勘だけでいうなら、たぶんいない」5 #4215tk

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「ナンデ？」「ナンデって……だから、勘だ。それしか言えねえよ」リフレックスは困ったように言う。「そういうアトモスフィアがないんだ」「アトモスフィア」そう呟いたのはアプレンディスであるイルネス。「わかるんですか、そういうのって。その……場数を踏むと？」6 #4215tk

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「アー……説明しにくいんだ」リフレックスはイルネスに言う。「ニンジャ第六感っていうのか……場数どうこうの問題なのかな、これは」「皆さん、私語は程々にしてくださいね」ディプレッションに窘められ、リフレックスたちは一斉に口を噤んだ。7 #4215tk

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とある建物の上で静止の合図をかけたディプレッションがリフレックスへと振り返る。「しかしリフレックス＝サン。あなたの勘ではニンジャスレイヤーの出現はない、ということですか」彼は思わず面食らった。「……そこまで言い切れるかは。ただ、予感はしないな」8 #4215tk

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「成る程」ディプレッションが頷く。「ならば、少し警戒のレベルを下げてもいいかもしれません」そして彼女は、目を丸くしたイルネスを見上げて微笑む。「リフレックス＝サンの勘はよく当たります。少なくとも、この地区に潜むニンジャを発見した、という実績がありますから」9 #4215tk

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「そういやよ、そのニンジャって今何してんだ？」カラテ警戒を続けながら、ベリジェレントが訊く。「そいつの勧誘中にニンジャスレイヤーとやらが出てきたのは知ってるけどよ」「……確認した限りでは、ネオサイタマに逃げ込んだらしいですが」ディプレッションが答える。10 #4215tk

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「ネオサイタマ？」リフレックスは思わず声を上げた。「そのニンジャ、どうやってそこまで？どの手段を使うにしろ、ギルドのニンジャの目が光ってるはずだろ」「確かにそうですが……」ディプレッションが首を傾げた。「いずれにせよ、ギルドから既に追跡隊は出ていたはず」11 #4215tk

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「そもそもそのニンジャ、殺されなかったのかよ？ニンジャスレイヤーによ」ベリジェレントが口を挟む。「そういう狂人なんだろニンジャスレイヤーってのは。ニンジャを殺す。違うのか？」ディプレッションが眉間にしわを寄せ考え込む。その時だ。12 #4215tk

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「……シツレイ」ディプレッションが携帯IRC端末を取り出す。リフレックスとベリジェレントは顔を見合わせた。「ドーモ、ディプレッションです」IRC通信を開始したディプレッションが眉をひそめた。「……ドーモ、ストーカー＝サン。いつもお世話になっております」13 #4215tk

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リフレックスは訝しげな顔をした。ストーカー。電算機室所属のマスターニンジャだったか。「我々は現在ドラゴン区を巡回中……ハイ、こちらに異常なし……ハイ」ディプレッションの声が真剣味を帯びた。「……ハイ、向かえます。問題ありません。先方の内訳は」14 #4215tk

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「ニンジャが……三人？」ニンジャ、という言葉にチームのアトモスフィアが一変する！「了解です。ASAPで直行します。ハイ、ヨロコンデー」通信を終えたディプレッションは、三人の部下に向き直る。「アンシン銀行がニンジャ強盗団に襲撃を受けたそうです」15 #4215tk

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「ニンジャか！」ベリジェレントが笑みを浮かべる。獰猛に。「じゃあ、イクサか？イクサだな？」「然り、イクサです」決然と頷いたディプレッションが硬直するイルネスへと向き直る。「あなたはなるべく私の側に。そして私の指示に従ってください」「ハイ」16 #4215tk

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「俺たち以外に増援は？」「なしです」リフレックスの問いにあっさりとディプレッションが答える。「ツーマンセルのチームが銀行警護に当たっていたはずですが、応答なしとのこと」「死んだんだな」ベリジェレントが吐き捨てる。「役に立たねえ連中だ！」17 #4215tk

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「いずれにせよ、アンシン銀行はギルドの傘下です」ディプレッションが厳しい表情で言う。「そこに強盗を行うとはロードに楯突いたも同じ。故に誅戮します。いいですね？」「「ハイヨロコンデー！」」リフレックスとベリジェレントが唱和！イルネスも慌てて頷く！18 #4215tk