凛HAPPY BIRTHDAY【2/1編】

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『では目隠しをしているりんくんに、彼女の手を当てていただきましょ～！』 『それではこちらの方の手から、どうぞ』 凛「……次」 『おっと早い！ちょっと触っただけでわかるのか？』 凛「…次」 渚「凛ちゃんわかってんのかな？」 真「これはわかってそうだね」 宗「まぁ、わかるだろうな」

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凛「…これ」 『え？』 凛「ハルの手はこれ」 『りんくん待って！全員触ってから最後に何番か言ってくれればいんだよ？』 凛「これがハルの手で間違いねぇんだから他に触る意味ねぇよ」 怜「さすが凛さん」 渚「カッコイイね！」 真「ま、ハルの手を間違えるわけないしね」 宗「当たり前だ」

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『で、ではりんくんに目隠しを取っていただきましょ～！』 凛「…………ほらな」 「「「きゃあ～」」」 『さすがです！観客まで魅了しています』 『それにしても…りんくんがハルちゃんの手を取って台から降ろす様は…王子と姫のようですね～』 遙「…よくわかったな」 凛「当たり前だっつーの」

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『では！結果発表～！』 『発表するまでもありませんが……全問正解で文句なしの優勝は！りんくんハルちゃんカップル～！！！』 パチパチパチパチ 『それでは、優勝したお二人には賞金5万円、さらに！全問正解されましたので、プレミアムサバ缶１ヶ月分をプレゼント～！』 遙「……っ！！！」

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似「七瀬さんの目が輝いてますね；」 宗「賞金なんか見えちゃいねぇ；」 渚「それにしても…凛ちゃんお疲れだったね～」 怜「凛さんのお誕生日祝いなのに…」 真「あはは；でもほら凛の表情も清々しいし！」 宗「清々しいっつーかもう諦めて笑うしかねぇってかんじだな」

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『今の気持ちを聞かせて！』 遙「楽しかった…」 「うおぉぉ」 『おっと！ハルちゃんの笑顔に観客の男性陣がやられたみたいだぞ！』 『まさに美男美女カップルですね～』 凛「疲れた…」 『本当にお疲れ様でしたー！』 『それでは、この素敵なカップルに今一度盛大な拍手をお送りください！』

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遙「サバ缶…」 凛「あんなに持って帰れないだろ？ちゃんと家に送ってもらうようにしてっから」 遙「凛」 凛「あ？」 遙「本当にありがとう」 凛「っ」 遙「凛の誕生日祝いなのに俺ばっかしてもらってるな」 凛「俺がしたいからやってんだ！」 遙「凛が喜ぶことを俺もしたい」 凛「ハル…」

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凛「ハルと過ごせるだけで十分だけどな…。じゃあ、あれ乗らねぇか？」 遙「……いいぞ」 凛「あれ乗り終えたら帰ろうぜ」 遙「そうだな。渚たちがまだいるかもしれない」 凛「そしたら今日の話してやろうぜ」 遙「驚くだろうな」 凛「ああ」

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遙「観覧者に乗ったのは久しぶりだ」 凛「俺も」 遙「綺麗だな」 凛「ああ……なぁハル」 遙「？」 凛「ベタ…なんだけどよ…」 遙「なんだ？」 凛「その…頂上まで着いたら…えっと…」 遙「……お前は本当にロマンチストだな」 凛「っるせぇ！」 遙「いいぞ」 凛「っ！」

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凛「ハル…」 遙「…ん」 凛「…っ」 遙「ふっ…んんっ……」 凛「はぁ…」 遙「………」 凛「ハル…好きだ」 遙「…俺もだ」 凛「明日やっとお前に追いついて大人になる」 遙「……」 凛「俺はこれからも忙しいし、お前にもすっげぇ迷惑かけるかもしんねぇけど…よろしくな！」 遙「ああ」

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渚「ハルちゃん達まだかな？」 真「あ、今から帰るってメールきてた」 怜「それではもう少しいますか」 似「あ、せっかくですが僕、明日の授業が早いんで今日はこのへんで；」 宗「そうか、気を付けて帰れよ」 似「はい！泊めていただいて、ありがとうございました！」 渚「愛ちゃんまたね～！」

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凛「ハル、こっち」 遙「っ！大丈夫だ」 凛「大丈夫じゃねぇだろ。人にもみくちゃにされてぇのか」 遙「そういうわけじゃない」 凛「満員電車なんてお前一人で乗んじゃねーぞ」 遙「お前たちは俺に甘すぎる」 凛「そんぐらいでちょうどいいんだよ」 遙「………」 凛「だからむくれんなって」

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宗「飯はどうすんだ？」 真「あ、ハルたちもまだらしいんだよね」 渚「どうする？もうデリバリーにする？」 怜「そうですね。何か適当に頼みましょう」 宗「この時間まだいけるのは…寿司とピザとカレーと弁当だな」 渚「カレーにしよ～！凛ちゃん辛いの好きだし！」

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遙「そういえば、この服…そのまま着てきてよかったのか？」 凛「ああ、それならちゃんと買い取ってきたぜ」 遙「そうなのか？」 凛「ああ。せっかく普段着にも使えそうだし、お前とペアなんだぜ。記念だ記念」 遙「そうか」

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凛「ただいま～」 遙「ただいま」 真「あ、二人ともおかえり」 宗「タイミングばっちりだったな」 怜「今出前が届いたばっかりだったんですよ～」 渚「ほらほら、二人ともお腹空いてるでしょ」 凛「腹減った～。カレーか、いいな」 宗「凛用は辛さ5倍だ」 遙「いただきます」

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渚「ねぇねぇ凛ちゃんハルちゃん」 凛「あ？」 遙「なんだ？」 渚「その服、どうしたの？」 遙「ああ…」 凛「なんか園内のスタッフさんが客にあった服を用意してくれて、記念写真撮ってくれるっていうサービスがあってな」 真「それでハルはそんな格好してるんだ！」

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遙「変…か？」 真「そんなことないよ！」 怜「すごく似合ってます！」 宗「強いていうなら、タイツはなくても良かったな」 渚「本当に宗ちゃんってハルちゃんの足好きだよね」 宗「七瀬の白い足を出さないのはもったいない」 遙「寒い」 怜「そこですか；」

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凛「んでその後さ。なんかテレビがきててよ」 渚「あ！見たよ～！」 真「凛大活躍だったね！」 宗「さすが凛だな」 怜「かっこよかったですよ！」 凛「な…っ！見たのか！？」 渚「うん！たまたまテレビつけたらあっててね♪」 真「ハルも可愛く映ってたよ」 遙「…可愛くない」

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怜「遙先輩の欲しいものが鯖のぬいぐるみじゃなかった時には僕らも驚きました！」 真「あれはビックリしたよね～」 宗「まさか七瀬がその存在に気付いてなかったとはな」 渚「でもちゃんと正解しててさすが凛ちゃんってかんじ！」 凛「あんときゃ俺も焦ったけどな」 遙「これだ」

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真「買ってきたの！？」 遙「賞金で買ってきた」 凛「お前らにもプレゼントあるぞ」 渚「え！なになに？」 遙「色違いのTシャツだ」 凛「あのテーマパークのキャラクターが載ってるやつ」 真「これを…どこで着るんだろう…」 怜「部屋着…ですかね…」 凛「ハルが気に入ったんだ…着ろよ？」

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遙「ちゃんと御子柴さんと似鳥の分もある」 怜「御子柴さんは普通に喜びそうですが…」 渚「愛ちゃんどうだろうね？」 宗「俺は普通に好きだが」 真「……山崎くんってたまにハルと趣味合うよね…」 凛「こいつら二人で服決めさせるとやばいもんな…」

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怜「それではそろそろ僕たちは帰りましょうか」 渚「そうだね 怜「遅くまですみませんでした；」 凛「んなことねぇよ。むしろ遅くまでありがとうな」 渚「ううん！凛ちゃんの誕生日って明日だけど、明日も楽しいといいね！」 凛「そうだな」 怜「それでは、失礼します」 渚「バイバーイ！」

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真「さて。俺たちはもう風呂入ったから、凛とハルも早く入ってしまいなよ」 遙「片付けがまだだ」 宗「片付けは俺らがしとく」 遙「そうか。なら凛、俺は先に風呂入るぞ」 凛「ああ」 真「凛は座ってていいよ～」

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真「凛、今日はどうだった？」 凛「そりゃ…楽しかった」 宗「テレビ見てても幸せそうな顔してたもんなお前」 真「そーそー羨ましかったよ」 凛「べ、別に…んなこと…ねぇし…」 宗「ふ。今日ぐらい正直になれって」 真「素直な方がハルも喜ぶと思うな～」 凛「わ、わかった」

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凛「お前らも本当ありがとうな」 宗「俺たちも誕生日にしてもらってるからな」 真「うん。誕生日は俺も贅沢させてもらったし」 凛「誕生日っていいな」 宗「改めて思うよな。じゃ、片づけも終わったし、もう寝る」 真「ふふ。俺も」 凛「マジさんきゅ。おやすみ」