「創」2015年3月号　小林よしのり×香山リカ対談における読者からの小林氏の誤謬への批判

CDB @C4Dbeginner

論争の中身としては政治的にも学術的にも最初から決着がついているというか、「そもそも『誇りあるアイヌ民族』という漫画を描くつもりだったのにアイヌ協会に門前払いされてアンチになった」という絶句するような真相が小林先生本人の口からあっさりと明かされるので特に書くべき事はない気がする。

CDB @C4Dbeginner

じゃあそれほど激しく怒る香山リカが小林よしのりという漫画家を否定しているのかと言ったらそれはまったく逆で、終始一貫して「この流れを作ったあなたがアイヌ否定論を撤回すれば若者たちは変わるんだ、私と一緒に戦ってほしい」と言ってるのであって、実は小林よしのりに対する最大の評価を与えてる

CDB @C4Dbeginner

残念ながら香山リカのその思いは届かずアイヌ否定論は撤回されないのだが、じゃあ一体どうしたら小林先生がアイヌ否定論を引っ込めるのかと考えると、たぶん北大の女子大生が3人くらいで「私たちゼミでアイヌ研究をしてるんだけど、アイヌ民族はありまーす。ね？」とかいうとあっさり懐柔されると思う

CDB @C4Dbeginner

そんなバカな、と思うかもしれないが小林よしのりという人はそういう人である。辛淑玉を前にした時と朴順梨を前にした時では在日外国人に対する政治思想がヒトラーとガンジーくらいに変わってしまう人なのである。北風でなく太陽。理屈でなく若さとエロス。身も蓋もないが長年の読者はみんな知っている

CDB @C4Dbeginner

しかし新人類世代の下から彼らを見てきた世代として、まさか新人類がアイヌ民族と共闘するなんていうダンス・ウィズ・ウルブス的な光景を見るとは予想もしなかった。彼らの世代には反発も反論もあるが応援したい。騎兵隊が撃ち殺そうとしてるものがアイヌだけであるはずがないのだから

CDB @C4Dbeginner

尚『創』で連呼される「アイヌの血が百分の一になっても」という言説は反ヘイト以前に「と学会案件」であって 「明治維新から4世代だぞ。西暦3万年くらいに言えよ」とか「その分アイヌの子孫が増えたわけで、四捨五入で０とかアホな」とツッコむべき岡田唐沢の不在は悲しい。悲しいのは嘘ですけど。

kanekur @P_NP_N

創３月号の小林大先生が思った以上に香山氏にやり込められていた件。

kanekur @P_NP_N

小林 そういう人たちがいてもいいが、学術的、合理的に言うなら、民族というものには入らない。(107P) 小林 いくら学者が言ったって、自分の中で腑に落ちなかったらだめだよね。(116P) 3時間以上の激論の末、学術的な根拠はなくただの感情論で否定しているに過ぎないと自覚した模様

kanekur @P_NP_N

「テープを買って、アイヌ語でしゃべったり歌ったりしているのを聞いたけど、破裂音が入るような変わったしゃべり方だよね。とてもじゃないけど今あれを使って一般的な会話ができるっていうところまでにいかないでしょ」この発言の中にどれだけの「破裂音」が含まれていることか。

kanekur @P_NP_N

両者のやり取りは 香山「現在の学術的見地においてアイヌは民族です」 小林「そんなの認めないもん」 二行に要約したらこうなんですが。 どっちが一本槍かという判断は一応思想信条の自由に委ねられはしますけどね。

kanekur @P_NP_N

「香山リカ「アイヌ民族かどうかは主観的な帰属意識から決まる」 小林よしのり「そんな主観的な話で日本は多民族国家だとか言ったって、どうにもならない」」という誤読を誘うタイトルつけるまとめサイトの中の人間は心が病んでいると思う。

kanekur @P_NP_N

むしろ破裂音を使わない言語があったら教えてほしい。

kanekur @P_NP_N

もしかして小林氏はアイヌ語には破裂音で終わる語彙が多くあると言いたかったのかな。そんなの日本の周辺に限っても特に変わったしゃべり方じゃないよね。ロシア語とか朝鮮語とか広東語とか。そもそも彼のいう「破裂音」が何を指すのかも確認してみたいところではある。専門用語言いたいだけだったとか

kanekur @P_NP_N

「個人的意見」は「ヘイトスピーチ」にならないとでも思ってるんだろうか。例えばKKKの構成員が「黒人はみんな死ねばいいと思います。これは個人的意見です」って言ったらこれはヘイトスピーチにはならないのか？

kanekur @P_NP_N

小林さんが、香山さんが、って対談をした「人」を中心に内容を論じてしまうと、どっちが正しいという二元論になってしまいがちなので、この人のここは正しい、ここは間違い、と批評をするべきではないかと思う。そして小林氏を支持している人は内容についてはあまり口にしていないように見える。

二宮力 @ninomiya3226

雑誌で香山リカさんと小林よしのりさんのアイヌ問題についての討論見たけど、「アイヌ民族はいない」と主張する人間は過去の日本人が行ったきたアイヌ人に対する差別を「ない」ことにしようとしているのだと思った。「在日コリア」の人達に対する批判も同様で過去の差別を隠蔽しようとしている。

kouzie @kouzie01

ふー。「創」、読んだ。 小林よしのりって、ロクでもないなー。 香山リカさん、頑張ってたなー。

nos @unspiritualized

アイヌ否定論における「民族」概念の取り扱い自体がレイシズムに結びついた反知性主義であって、為にするトンデモ実体論的「民族」論に付き合う必要はないが、彼らにとって皮肉なことに人類学においてはアイヌはきわめて実体的に独立した「民族」として現に存在しているという現実がある。

nos @unspiritualized

例えば、日本人類学会のHPより。 anthropology.jp/board/newspape… 日本列島の人類学的調査において、本土日本人、沖縄人とともに、アイヌ民族の三集団にミトコンドリアDNAのハプログループに独立性が認められることは常識以前。いまどき気のきいた中学生でも知ってんじゃないの。

nos @unspiritualized

逆にいうと、いま現在もアイヌ民族はきわめて強いエスニシティが認められる存在。もちろん、「民族」はDNAだけで決まるものなどではないから、ほんらい実体論の土俵でのみ論じることではまったくないけど、アイヌ否定論者は根本的にアホ。

nos @unspiritualized

似たようなことは沖縄についてもあって、DNA調査で本土日本人との近親性を示す研究結果が出ると勘違いする向きが少なくない。中世以降、九州からの大量の人の移入があったことは人類学のみならず考古学的にも、言語学的にもまず間違いないのだから、重なる部分が多いのはごく当然。

nos @unspiritualized

重なる部分を言うなら、現代日本人のmtDNA中最大のハプログループであるD4分布は朝鮮半島と強い近親性を示す。この手の調査で重要なのはむしろ差異。アイヌ民族も、そして沖縄人も、本土日本人と重なりつつ、際立つ差異を持っている訳。

うめゆめほこ@鳴海ボドゲ会お休み中 @umeyun

『創』３月号の、アイヌ民族は存在するかどうかという香山リカvs小林よしのりの対談。後者（アイヌの血が薄まってるしアイヌ民族は存在しない）が酷すぎて、珍しく香山さんが輝いて見えるww

よっしーです。 @NoviceNB

月刊『創』2015年3月号、読んだ。小林よしのり氏と香山リカ氏の対談が目玉の号。「レイシスト ＶＳ 擁護派」という対立では無いな。民族という概念を「旧時代の解釈」でとらえている人と「新時代の解釈」でとらえている人とのぶつかり合い。お互いの考え方が歩み寄るような雰囲気が皆無。

よっしーです。 @NoviceNB

新しい解釈っていっても、別に「とんでもなく斬新」なものではなく。 以前の解釈よりも拡張されているという意味合いで。