学問としてのソーシャルワーク 子ども支援を中心に

@tsuyo0618さんの連続ツイートをきっかけにさかのぼってみました。ソーシャルワークの価値と倫理と実践と研究と学問と。 社会福祉学の中での社会政策研究とソーシャルワーク研究と理論研究と・・・考えるべき要素がてんこもりです。 単純に結論が出るものでもありませんが。
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住友剛 @tsuyo0618

@sijagipanida @SWMaachan 現実の日本の青少年政策の動向を見ると、それが求められている流れになってきています。また、国連子どもの権利委員会の総括所見では、子どもの権利保障をベースにした分野横断的・包括的な国家行動計画の確立が求められています。

2010-12-12 19:55:52
住友剛 @tsuyo0618

@sijagipanida @SWMaachan ただ問題は、子どもの権利保障の充実を考えると、現実はすでに複数の学問領域をまたがる議論が必要になっているにもかかわらず、私たち研究者の多くがまだ従来の学問領域の枠に縛られ、その現実に追いついていない、ということでしょうか。

2010-12-12 19:57:33
つるのたかひろ @tsuruyan

学部=社会学、院=社会福祉学なので、社会福祉学の体系や固有性へのこだわりが強いです。社会学からすると、応用社会学ということになるでしょうから。RT @sijagipanida: @SWMaachan @tsuyo0618 社会福祉学って、何なんでしょうね。

2010-12-12 20:19:05
KanakoISHIDA @sijagipanida

私も似た経歴なのですが、未だに応用社会学から脱却しえていないようにも思えまして。RT @tsuruyan: 学部=社会学、院=社会福祉学なので、社会福祉学の体系や固有性へのこだわりが強い@sijagipanida: @SWMaachan @tsuyo0618 社会福祉学って、何

2010-12-12 20:38:38
つるのたかひろ @tsuruyan

最近、ますます学問としての社会福祉は学への志向を失っているように思えます。学問が細分化され洗練されてきたととらえてよいのかどうか。RT @sijagipanida: 私も似た経歴なのですが、未だに応用社会学から脱却しえていないようにも思えまして。

2010-12-12 20:49:43
KanakoISHIDA @sijagipanida

大学にいても実践現場にいても、自分の中に哲学がないように思うのです。非常に浅いレベルで子ども家庭福祉が語られている/私も語っているような RT @tsuruyan: 最近、ますます学問としての社会福祉は学への志向を失っているように思えます

2010-12-12 21:54:06
住友剛 @tsuyo0618

@sijagipanida @tsuruyan @SWMaachan 社会学もものすごく幅が広いし、その広い幅のなかにさまざまなテーマ、方法があって・・・。

2010-12-12 21:54:59
住友剛 @tsuyo0618

@sijagipanida @tsuruyan そうなんですか、子ども家庭福祉の領域って? とはいえ、教育の領域もあてはまるかもしれませんが・・・。

2010-12-12 21:57:19
Maa-chan @SWMaachan

@tsuyo0618 @sijagipanida @tsuruyan よく議論される社会福祉学の「学際性」ということになるのかなぁと思います。そもそも「社会福祉原理」とは何か,をここできちんと考えなければならないのかな,と思うところです。

2010-12-12 23:40:20
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan 人文・社会系の学際的な研究が可能なコースにいる私としては、「学際性の柱になる問題(課題)意識や、研究する側の目指すべきものがまずは大事」と思います。これがないと、各学問領域の成果をつなぐ「軸」がないですから。

2010-12-13 07:15:32
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan そしておそらく教育学なら「教育原理(原論)」、社会福祉学ならその「原理(原論)」部分での議論のなかに「学際性」の軸になるものがあるのでしょう。それはおそらく「人間とは何か」ということへの問いかけかと思いますが。

2010-12-13 07:17:19
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan ちなみに私のいまいる職場は「人文学部・総合人文学科」で、そのなかの「現代社会と人間コース」です。

2010-12-13 07:20:04
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan もう少し「軸」の話を教育や社会福祉に近づけていうならば、「人が人として暮らしていくにあたって、これだけは譲れない、失ってはならない条件とは何か」への問いかけが、きっと「原理」を考える基本的な軸になるのかと。

2010-12-13 07:24:20
Maa-chan @SWMaachan

@tsuruyan そもそも「社会福祉学教育」とは何か,を問われているような気がします。大学が「社会福祉士資格予備校」と化しているのでは,という懸念を抱いています。「社会福祉(学)」の目的はそもそも何なのか,を先生方もですし私たち実践者も持っていなければならないと感じます。

2010-12-13 08:30:35
Maa-chan @SWMaachan

「人が人として暮らしていくにあたって、これだけは譲れない、失ってはならない条件」そう思います。それが「人権」という言葉でくくれるのであれば,そこに「流れる思想」をきちんと見直すことが必要なのかと思います。 RT @tsuyo0618 @sijagipanida @tsuruyan

2010-12-13 08:42:26
住友剛 @tsuyo0618

@misoarba 私もそう思います。というか、関西圏の解放教育・人権教育の土俵にいる私ですら、過去の(解放)教育実践史についての周囲の理解が薄れていることに危機感を抱いています。目新しいことに触れるのも必要・大事ですが、過去の取り組みのよさにも気づいてほしいと思ってしまいます。

2010-12-13 09:29:31
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan 私もそう思いますし、あえて「子どもの社会史」なんて講義科目をつくったのも、過去をふりかえるなかで、「子どもの人権」という考え方が生まれてきた社会的背景をさぐってみたいと思ったからです。

2010-12-13 09:31:41
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan ついでにいうと、現場に出て目先の課題に追われ始めると、こういう原理的・思想的なことを考える時間ってなかなかとれないですよね。また、細分化された専門領域のなかでものを考えはじめると、ここは見えづらくなるのかも。

2010-12-13 09:34:22
Maa-chan @SWMaachan

あと教育やこどもの福祉を考える時には「こども観」が大切かなと。加藤彰彦(野本三吉)先生のこども観あたりを,きちんと検証する必要があるかな,と思っています。 RT @tsuyo0618 @sijagipanida @tsuruyan 「子どもの人権」・・・社会的背景をさぐってみたい

2010-12-13 09:59:49
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan この「子ども観」の問題はとても重要です。「子どもの社会史」の講義をやろうと思ったきっかけも、どのような社会・文化のあり方のなかで、どのような子ども観が成立してくるのかを、学生たちに考えてほしかったからです。

2010-12-13 11:05:21
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan 学会で評価される論文を何本書いたか、外部の研究費をどれだけ獲得したか等々。そういう面で研究者の「優秀さ」をはかるようになって以来、研究者側の「目先」の成果へのこだわりは強くなったように感じます。

2010-12-13 11:07:48
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan そういう目先の成果をあげることに背を向け、地道に現場と社会の動きを見ながら原理的・思想的な課題に取り組むような研究者を、教育や福祉の領域でしっかり支えていくことができるか。それが今、問われているように思います。

2010-12-13 11:16:17
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan もっとも教育の場合、原理的・思想的な研究に携わっている人が、それはそれでひとつの「たこつぼ化」してしまって、現場実践や政策・制度の動向、社会の変化などとどこで切り結ぶのか、見えなくなっている面も否めませんが。

2010-12-13 11:17:33
Maa-chan @SWMaachan

@tsuyo0618 @sijagipanida @tsuruyan ソーシャルワークの研究でも感じますが,「研究のための研究」「実績のための論文」と思うものが散見されます。研究ですから,「重箱の隅」は仕方ないとしても,根本的な「思想」がないのでは,と思う研究もあると感じます。

2010-12-13 11:49:33
住友剛 @tsuyo0618

@SWMaachan @sijagipanida @tsuruyan 逆にある研究に「思想」の色がないことにも効用というか、使い勝手があります。たとえば行政サイドにしてみると、施策の「裏づけ」や「下請け」的にそのような研究成果は「使いやすい」「使い勝手がいい」わけですね。

2010-12-13 12:19:37