小松左京『日本アパッチ族』とその映画化版シナリオの関係について

矢作俊彦氏、山田正紀氏のツイートを中心に、関係するツイートをまとめました。
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こかだじぇい @kokada_jnet

@takehi1009 @ArbUrtla こんばんわ。「ラジオを質に入れていた」というのは、小松さんがずっと、言い続けてきたエピソードですが。実はそれは勘ちがいであって。晩年の奥さんの証言で、質に入れていたわけではなく、ラジオが故障して修理に出していたことが、判明しています。

2015-02-27 22:01:15
市川大賀 @ArbUrtla

@kokada_jnet @takehi1009 なるほどありがとうございます。確かに僕も昭和の映画やテレビを検証する時に「当事者証言だからと言って必ずしも正しいとは限らない」は年頭に置くようにしています。ただ「『日本アパッチ族』草稿は、貧困時代の戦後すぐに書かれた」は確定ですね

2015-02-27 22:08:23
こかだじぇい @kokada_jnet

@ArbUrtla 『日本アパッチ族』の原型が、小松さんの、奥さん個人への娯楽作品だったというのことは。『小松左京自伝』でもはっきり書かれていることですし、それを疑っている方はいませんよ。

2015-02-27 22:12:19
市川大賀 @ArbUrtla

@kokada_jnet 僕も30年来微塵も疑いもしなかったんですが、トゥゲッターとかを見ると、何やら近年「まず映画用脚本ありきで、それをノベライズしたのが小説版『日本アパッチ族』なんだ」が独り歩きし過ぎたみたいで。その文章は正解なんだけど「その前に」がありますよという。

2015-02-27 22:14:15
石川誠壱の石川誠壱的こころ @ishikawasei1

@kokada_jnet 福島正実はSFマガジンコンテスト出身作家を自分の子飼いの弟子のように思っていて、小松左京は福島には極秘で光文社との仕事を進めていて、カッパノベルス『日本アパッチ族』刊行の広告が新聞にドーンと大きく載った時、それまで何も知らなかった福島は激怒したんですよね

2015-02-27 22:48:41
石川誠壱の石川誠壱的こころ @ishikawasei1

「ハヤカワを出し抜く!」が小松左京の人生テーマだったのだとすれば、『日本アパッチ族』極秘刊行というのは、『太陽風交点』事件の序章ですよね

2015-02-27 22:50:41
こかだじぇい @kokada_jnet

.@ArbUrtla 『小松左京自伝』中の『日本アパッチ族』成立の経緯の記述はこちらで引用されています。光文社との仕事とはっきり本人が書いていますし、この流れに東宝が入り込むのは難しと思います。02219715.at.webry.info/201302/article…

2015-02-27 22:52:21
市川大賀 @ArbUrtla

@kokada_jnet ありがとうございます。しばしばオタクの世界では「定説が間違っていた件(例「バルタン星人の名前はシルヴィ・バルタンから)」もあれば、イマドキのオタクが常識を知らないせいであえて「普通に浸透していたはずの事実に、新説を放り込んじゃう例」もありますからね……。

2015-02-27 23:07:32
石川誠壱の石川誠壱的こころ @ishikawasei1

ハヤカワ・東宝共催のSFコンテストには、東宝映画化に値するような傑作が集まらなかったので、しかたなく福島正実は自分で『マタンゴ』を書いたんですよね(星新一には名前だけ借りた)。つまり福島は東宝とツーツーの関係。そして福島に内緒で出版されたのが『日本アパッチ族』。さぁどうだ!

2015-02-27 23:11:16
石川誠壱の石川誠壱的こころ @ishikawasei1

もっと想像を膨らませると、福島正実の立場になってみれば、自分のメンツを潰した『日本アパッチ族』が、自分の頭を飛び越えて東宝で映画化される、なんてことになったら、どう思ったんでしょうね。権謀術数陰謀黒幕のマキャベリスト福島は、勝手知ったる間柄の東宝に対して、どう動いたんでしょうね。

2015-02-27 23:15:10
石川誠壱の石川誠壱的こころ @ishikawasei1

実際どう動いたのか動かなかったのかは知りませんけどね。『日本アパッチ族』映画化の企画が流れて、そりゃあ福島正実は喜ばなかったはずはないと思いますけどね。どうなんでしょうね加藤ナニガシさん

2015-02-27 23:17:53
たけ @takehi1009

@kokada_jnet @ArbUrtla 情報ありがとうございます。質に入れていたと勘違いしていたというエピソードも面白いですね。困窮が続く中での思い込みというか。あるいは、作家の性で、つい「盛って」しまったのかもしれませんね。そのほうが面白いから…。

2015-02-28 00:59:22
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