礼号作戦史実解説〜　木村少将と第二水雷戦隊

松型駆逐艦bot(建造中) @matsu_class

しかし、木村少将はこの電文を無視します。 数日の付き合いとはいえ松型駆逐艦3隻も大切な部下。木村少将はそれを見捨てて自分だけ安全な場所に行く事を是としなかったのです。

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電文が命令ではなく忠告の形で、さらに志摩中将名義でなかったのは、情に厚い木村少将がこう行動する事を予想してのものだったのかもしれませんね。

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さて、経済速力で航行中の松型駆逐艦3隻は、海上に漂流者を発見しました。先日沈没した補給艦・野崎の乗員です。 乗員救助後の29日午前11時30分、3隻はようやくカムラン湾に到着します。

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礼号作戦での被害は 霞…戦死5 朝霜…戦死3、中破 清霜…戦死84、沈没 榧…戦死3、小破 杉…戦死なし、小破 樫…戦死3 大淀…戦死1、小破 足柄…戦死41、中破 計…戦死140

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駆逐艦1隻の沈没と140名もの戦死を出して行われた礼号作戦は一応の成功という結果に終わりましたが、米軍の被害はさしたるものではありませんでした。

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今回私が多くを参考にさせていただいた木俣氏の「第二水雷戦隊突入す」には、「作戦の意義は精神面にあった」と纏められております。 この作戦の結果や意義については意見が分かれる事でありますので、それはご覧の皆さま一人一人にお任せしまたいと思います。

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ただ、足柄による米軍パイロットの水葬、木村少将が松型駆逐艦3隻にとった行動など、この作戦はまさに『礼』の作戦であったのではないでしょうか。

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以上で礼号作戦の解説を終了いたします。長いツイートになってしまいましたが、ご閲覧ありがとうございました。 ご意見、間違いの指摘などありましたら当botまたは管理人にご連絡下さい。