日本のATMの国際キャッシュカード対応が簡単ではない理由 by @tsuchie88

日本のATMの国際キャッシュカード対応が簡単ではない理由…手数料やシステムの話とか… by @tsuchie88
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(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

@tanakakiiti 記事を一読しましたが、間違っている部分が結構ありますね。まず、基本的な部分ですが海外キャッシュカードと日本のキャッシュカードの大きな違いは、磁気ストライプの規格が異なる点です。

2015-03-15 23:14:48
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

@tanakakiiti JISでは、ISO/IEC 7811基準の通称JIS-1と、国内独自のJIS-2の二つがあり、主にキャッシュカードはJIS-2、クレジットカードでは国際提携の関係からJIS-1が大半ですが、一部国内専用のカードではJIS-2が使われます。

2015-03-15 23:15:45
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

@tanakakiiti JIS-1とJIS-2の違いは、表側に磁気ストライプがあるか(JIS-2)、裏側にあるか(JIS-1)という違いもありますが、エンコーディングも違います。両方に対応させるには、裏表が読めるようにカードリーダーに磁気ヘッドをつけるか、ひっくり返して読ませる

2015-03-15 23:17:48
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

@tanakakiiti 実際に、カードそのものには裏表に磁気ストライプを貼ることは可能なので、キャッシュカード一体型クレジットカードなどでは二種類の磁気ストライプをつけています。まぁこれ自体は、ATMでクレジットカードでキャッシングできるのでハード的には対応済の話です

2015-03-15 23:19:40
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

@tanakakiiti 問題は、キャッシュカード提携システムの違いです。ちょっと長くなるので、リプライではなく普通にポストします。

2015-03-15 23:21:05

ここからポストスタートです。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

元々、米国ではクレジットカードの国際ブランドや、銀行の協同組合の形態でクレジットカード提携システムが構築されてきた。最大なのが、VISAが運営するPLUSで、もう一つがMasterが運用するCirrusで、北米では他にNYCEやSTARなどのネットワークがある。

2015-03-15 23:25:14
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

これに対して、我が国では銀行間のキャッシュ提携サービスは、業態別に設立された社団法人が運営する業態別システムと、業態別システムを総合提携しるMICSネットワークで構成した二層構成になっている。例えば、都市銀行の場合はBANCS、地銀の場合はACSといった具合である

2015-03-15 23:32:00
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

システム的には個別に構築されていたが、業態別システムは現在はMISCも含めてNTTデータが運用する統合ATMスイッチに集約されている。しかしBANCSやACSの仕組みはまだ残っていて、例えば旧長信銀系のLONGS(新生銀行など)のカードでACS(地銀)のATMを使うには制約がある

2015-03-15 23:34:31
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

この理由は、運営主体が社団法人であり、かつカードの契約は加盟行相互が提携先に対して個別に契約を行って実行しているという側面がある。なので、法務的には特定銀行に対して提携契約を廃棄することも可能だ。例えば、三菱東京UFJ銀行対東京スター銀行事件などが典型

2015-03-15 23:36:22
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

一方で、クレジットカードの提携システムは、NTTデータが運用するCAFISネットワークを使ってカード会社の間を結んでいる。国際キャッシュカード提携では、ほとんどの場合はCAIFSを経由して海外の金融機関と電文のやり取りを行っている。

2015-03-15 23:37:44
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

問題は、例えばSTARやPLUSといった国際キャッシュカードサービスの提供する上で、ATMなどに化せられるセキュリティ基準を国内のATMが満たしていない場合が多い点だ。例えば、PIN(暗証番号)は、日本では4桁が大半だが、海外では4桁から6桁が主流でこれに対応する必要がある

2015-03-15 23:39:13
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

また、暗証番号を入力する際に、覗き見が出来ないように個別のキーボードを備え付ける必要があるが、日本では前面タッチパネル式になっている場合が多くこの基準を満たしていないものが多い

2015-03-15 23:40:30
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

また、国際提携サービスを提供する場合、国内での利用者に対する対応サービスなど、経費的にかなり面倒なシステムを整備する必要がある。スキミングなどに不正利用に対しても、リスクが大きくあまり積極的に展開してこなかったという歴史がある

2015-03-15 23:42:10
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

およそ5年ほどのライフサイクルでATMを更新しているコンビニATMの場合だと、簡易型ATM(一般的な銀行で使われるATMのコストの1/3程度の単価)を使っているし、独立したキーボードなどの設備もあるので、それなりに対応は楽な感じはある。

2015-03-15 23:43:33
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

例えば、セブン銀行のATMはミリ単位で大きさを設計したNEC製のATMを一括で生産しており、コスト自体は極限に削られている。ちなみに、設計自体はNECだがモジュール自体は国内トップのOKIが提供していて、かなり高い水準にある

2015-03-15 23:44:56
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

他社のATMも、大抵はOKIのCP21系のシステムをカスタマイズした簡易ATMなので、実際やろうと思えば対応はできる。しかし、ここで問題になるのがATMの運用主体の話になる

2015-03-15 23:45:55
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

原則的に、コンビニATMはセブン銀行とイオン銀行、三井住友銀行を除いて、共同利用型ATMである。ATMの運用には、ATM運用会社が直接行うのではなく、どこかの銀行が主幹事銀行として運営する必要がある。LANSやENETは、システムを運用するATMOCの運用と現金管理はやってる

2015-03-15 23:48:12
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

セブン、イオン、SMBCの場合は、自行の運営するコンビニATMに国際対応をさせようとすると、自行だけの対応で済む。しかし、共同ATMの場合だとその地域を管轄する主幹事銀行(地銀や都銀)が、国際キャッシュカード提携を個別にやらないとできないということになる

2015-03-15 23:49:37

システムの話とか手数料の話とか…

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

良く勘違いされるんだけど、コンビニATMの収益源は第一に提携銀行から得られる提携手数料。コンビニATMは、MICSに接続してはいるが、大半はシステム的には提携銀行勘定系とATMOCで独自回線で接続していて、この間はMICSを通らないので手数料が安い

2015-03-15 23:58:56
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

非提携行に関しては、主幹事銀行のシステムを通してMICSを介して接続しているが、MICS接続だとMICSとその下の業態別システムの提携時間に制限されるし、キャッシュカード発行者が提供する無料サービスの恩恵が受けられないわけ

2015-03-16 00:00:07
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

実際には、コンビニATM利用者はほとんどオペレーターに手数料を自分では払ってない。コンビニATMオペレーターの株主を良く見ると、コンビニ会社が主要株主で、提携銀行が少数株主として参加している場合が大半である

2015-03-16 00:01:47
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ステークホルダーとして二番目にあるのはコンビニ自身。「コンビニに行けば現金を引き出せる」というう発想を利用者に植えつけることで、ATMを集客装置として使う考え方。ちなみに、ATMをいくら利用しても、コンビニ自身には金は落ちない。

2015-03-16 00:04:56
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コメント

ちいさいおおかみ〜クリアカード編〜 @siu_long 2015年3月16日
横から失礼。NECの技術も高度なものですから、この(設計自体は云々)表現は語弊がありますね。文字数制限もある為でしょうか?追伸で修正案を定義します。
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ちいさいおおかみ〜クリアカード編〜 @siu_long 2015年3月16日
"例えば、セブン銀行のATMはミリ単位で大きさを設計したNEC製のATMを一括で生産しており、コスト自体は極限に削られている。ちなみに、設計はNECでモジュール自体は国内トップのOKIが提供、それが故にかなり高い水準にある。"に修正!されては?
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atlan @atlan1701 2016年5月23日
このセブンの国際対応が今回起きた偽造カード事件が「コンビニで発生」した理由なんですね
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