ドドンパNo.5

タイトルはドドンパまとめの第五弾ということで…。「複製技術時代のドドンパ」というのも考えましたが、気取り過ぎかな、と。 including 1.バイーア・ジャマイカ 2.時流に適応した最適解なスタイルが生き残る、というわけではない 3.複製と実演(レコードとライヴ) 続きを読む
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kentarotakahashi @kentarotakahash

そこから先に指摘することは、それぞれ違うんだけれど、でも、細馬さんもまっさらな状態で耳を澄ましたから、それが書けたのは分かるんだよね。そして、「メンフィス・ブルーズ」から「セントルイス・ブルーズ」への飛躍と、後者の中にあるタンゴ・パートの分析には悔しくて、舌を噛みました。

2015-03-18 21:55:26
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

@kentarotakahash どうもです。実のところ、ぼくはブルーズの全体像に通じているわけではないので、「うたのしくみ」ではまずは最初期のハンディの作品を当たろうという苦肉の策でありました。で、実際にききこんでみると既成のブルーズ概念から離れていてびっくりした次第です。

2015-03-19 13:24:54
kentarotakahashi @kentarotakahash

@kaerusan この時代は幾つものブルーズが並行して在ったように思えますね。

2015-03-19 18:12:15
kentarotakahashi @kentarotakahash

ブルーズというのは、ブルーノート・スケールにしても、12小節進行にしても、どこか落ち着かないものを残す。で、それは1900年代位まで、米国の黒人の大多数にとっても、そうだったように思えるのだよね。W・C・ハンディなどにしても、戸惑いながら、それを扱っていたのではないだろうか。

2015-03-19 20:57:04
kentarotakahashi @kentarotakahash

フィスク・ジュビリー・シンガーズの1909〜1911年の録音を一生懸命聞いたんだけれど、ブルージーな感覚というのは見出せなかった。ということは、その頃の黒人霊歌にはまだ、ハーモニーの内部でもブルーノートの使用というのは、ほとんどなかったのではないかと思われる。

2015-03-19 21:03:04
kentarotakahashi @kentarotakahash

これがヴァージニア・ジュビリー・シンガーズの1926〜27年録音になったりすると、ベース・パートがブルーノートをしばしば取るようになっている。 amazon.co.jp/gp/product/B00… でも、その頃にはブルーズのレコードが人気を博している訳で、その影響である可能性もある。

2015-03-19 21:06:24
kentarotakahashi @kentarotakahash

もっと早い時期から、バーバーショップ・ハーモニーの中でブルーノートが使われていたことを示す音源(でなければ文献でもいいけれど)はあるのだろうか? トップノートに使われるブルーノートではなくて、コードの中に潜んだそれ(下部構造の濁り感を示すもの)が出てくるのはいつ頃か、が知りたい。

2015-03-19 21:12:04
kentarotakahashi @kentarotakahash

南アフリカのムブーベにブルージーな要素がほとんどないことから、そこに影響を与えたオルフェウス・マクドゥーのミンストレル・ショーにも、ブルーノートを入れたコーラスはなかったと考えて、間違いないだろう。

2015-03-19 21:15:05
kentarotakahashi @kentarotakahash

ちなみに、僕が知る最も古いブルーノートが聞こえるレコードは1897年録音のこれだ。 Poor Mourner - Cousins and Demoss youtube.com/watch?v=IvyYx2… でも、この二人はニューヨークで活動していたシンガー/コメディアンのようである。

2015-03-19 21:28:38
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