「どくとるマンボウ」の隣人の記録…戦時中の信州・松本高校に在学した司史生氏の父の物語
- gryphonjapan
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前にも書いたが70年前、決戦教育措置要綱による入学延期により、留年した亡父は宙に浮いてしまった。亡父は辻邦生と共に、勤労動員をかけられた進級者を横目に松本高校の寮で読書と駄弁りに日を過ごした。ようやく留年組にも動員がかかった頃、新入生として北杜夫が寮に転がり込んできた>RT
2015-03-18 22:02:50八月も入ろうという頃であった。斉藤宗吉(北杜夫)ら新入生と亡父ら二回目組の一年生は、松本商業学校の敷地に疎開してきた陸軍航空技術研究所に動員される。父たちはそこで、轟音と共に長大な燃焼炎を噴出する銀色のエンジンを見た。
2015-03-18 22:07:52間もなく終戦となり動員は解除され、父たちは腹ペコバンカラ学生生活に戻る。父が目撃したのはネ-二〇発動機ではなかったかと推測されるのだが、管見の限り発芽地上旬に松本で開発試験されていたジェットエンジンというものは記録に見当たらず、父亡き今も私の謎となっている。
2015-03-18 22:11:01@tsukasafumio そりゃまた。しかし、北先生的には良い思い出だったようですし、それもまた青春のひとコマなのでしょうなあ。
2015-03-18 22:16:02@k_hisane まあ戦争末期の長野県なので食料も物資も不足はしていたらしく、父も何やらキャベツだか白菜だかを盗み食いしたと口をすべらしたことがありました。あと寮生が勝手に電柱から線を引き込んで「パク電気」と称していたとか。
2015-03-18 22:18:04同時期の母親は、いわゆる女子挺身隊という奴で縫製工場に動員され、海軍兵士の下着を縫っていた。ジェットエンジンを開発する一方で。十四歳の少女を働かせないとフンドシすら供給できないのが、昭和二十年の大日本帝国であった
2015-03-18 22:22:00@tsukasafumio お話をひとつ聞くたびに「ああ、そういえば青春記でもそんな話が」と連想してしまいます喃。「ゴンズク出してネギをパクってきた」とか「ゴーユー」とか。
2015-03-18 22:22:04戦争が終わると親父たちは、有志を募って上京、文部省に民主化をねじ込みにいった。それが旧制高校生のステータスなのか混乱期のせいなのか、課長クラスが相手してくれたらしい。とって返す途中で親父たちは後任校長の家にあがりこみ、軍国教師の粛清を共謀した(笑)
2015-03-18 22:26:44松本高校に嫌われ者の軍国主義教師がいたが、大戦末期に徴兵されて敗戦後抑留され、今度は真赤になって帰ってきた。過去を知る生徒は卒業していたし、左派の民主的教育者として自分を売り込むつもりだったようだ。ところが親父たち留年組が吊るし上げんと待ち構えていたのだった。
2015-03-18 22:30:28@tsukasafumio @ShinyaMatsuura 終戦直前の松本で陸軍が試験してたのは、秋水の特呂二号ロケットエンジンのはずですよ。shusui.org/shusui_other_f…
2015-03-18 22:44:38@tsukasafumio @ShinyaMatsuura 陸軍特兵部のネ130ではないかと。中村良夫さんのエッセイに時々出てきますね
2015-03-18 22:46:00@tsukasafumio @ShinyaMatsuura 記録見る限り、終戦直前に松本商業では日本初タイプである実用ロケットエンジンの試験を行ってますね。特呂二号は色々ありまして、日本でも独自に基礎研究してたからドイツの技術移転がスムーズに行った、とかあるんですが。まぁ。
2015-03-18 22:55:24@tsukasafumio @ShinyaMatsuura ちょっとだけ記述がありますが、松本にあったのは確実として、明道工業学校と松本商業学校が同じ場所にあったかどうかは定かでないですね webheibon.jp/dokotoshio/201…
2015-03-18 22:57:48たちまち情報をいただきました。亡父は松本商業たちのに疎開した陸軍航空技術研究所と断言してましたので、ネ130より特呂二号の線が強そうですね。実験を見学しただけなので詳細は不明ですが、囁かれていた噂話もV2や秋水などロケットに結びつけたものだったようです。
2015-03-18 23:06:05昭和二十年の日本だと、よほどの専門家でないと非レシプロ発動機というものは知らないので、根掘り葉掘りしても父親の曖昧な回想からは様相が掴めないでいました。戦前の書籍なども、はロケットとジェットを区別せず噴進式とひとくくりにするのが一般的だったようです。
2015-03-18 23:10:11@tsukasafumio ご処分にお困りでしたら、もう価値の分かる神田の古書店にお任せしても良いのでは…。貴重な資料となるでしょうし
2015-03-22 21:59:42