林檎さんとの会話3: MTG・進化論・ポントルモ『十字架降下』・アレント/ヴィルノ

(2010.1.13-25) 主として林檎珈琲@lingo_coffeeさんのツイートまとめ。 その1 http://togetter.com/li/7989 その2 http://togetter.com/li/7992 その4 http://togetter.com/li/8049 その5 http://togetter.com/li/8103 おまけ http://togetter.com/li/8615
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Ayumu OKUBO @waschmaschine

@ttt_ceinture よくヴィルノに言及してらっしゃるけど、なにかお勧めの本ありますか? 僕まったく読んだことがなくて。

2010-01-25 11:07:34
@ttt_ceinture

@waschmaschine そんなに私は言及してないし、邦訳二冊を並行読み中なので、どっちが良いとかあんまり言えない時点。大雑把に彼の立場を言うと、公的私的の境界が自体的共同体の崩壊によって危うくなり、あらゆる人がウンハイムリッヒな家なし状態にある。

2010-01-25 11:11:42
@ttt_ceinture

@waschmaschine そこで一般的な言語活動、知性が再展開している、というような話。そこで共同体と孤立した個人という対から多くが発想されてきたが、この対立がフレキシブルに(フレキシビリティはヴィルノにとって、可塑性を資本の要請において行使したような…)なると、どうなるか。

2010-01-25 11:13:20
Ayumu OKUBO @waschmaschine

@ttt_ceinture それ、もろアーレントだねw。フレキシビリティというやつがアーレントにないポイントっぽいけど。読み終わったら是非サゼッションよろしく。

2010-01-25 11:14:45
@ttt_ceinture

@waschmaschine 彼はアガンベンの『ホモ・サケル』からでは現代の資本制の変化やその影響にあるといった歴史性が消えてしまう、かといって、ネグリでは言語vs身体になっているので、ネグリには好意を持ちつつも、その対立を超えて言語活動をかんがえよう、と。

2010-01-25 11:14:51
@ttt_ceinture

@waschmaschine ネグリとの距離においてなかなかいい感じの人。二冊目の邦訳じゃゲーレンなども論じてる。用語が部分的にユクスキュルとかぶってるので、ハイデガー/ユクスキュル問題を念頭に置いてるのは間違いないかと。

2010-01-25 11:16:59
@ttt_ceinture

@waschmaschine ちなみに、桂本の訳した二冊目の第一章では、フーコー/チョムスキー討論について論じられたりもしてるよ。

2010-01-25 11:17:37
@lingo_coffee

@ttt_ceinture ヴィルノについては全くノータッチでしたが、調べてみると労働と非労働における消費のサイクルどころか、労働/非労働の差異すら消滅したということでなかなか面白そう。ハイデガーはほんと、話の展開が面白いんですよね。彼の感性はかなり好き。

2010-01-25 11:18:39
@ttt_ceinture

@lingo_coffee 労働時間外の余暇時間をいかに労働的な製作性を出すかという意味で注目しててる。<労働/非労働の差異すら消滅したと

2010-01-25 11:24:50
@ttt_ceinture

@lingo_coffee ヴィルノはハイデゲリアンだと思うね。『マルチチュードの文法』は、『存在と時間』の恐れと不安の対立がなくなった! 共同体における生活形式やコミュニケーション内部のものが恐れだが、これがもう壊れ、あらゆるところに世界の未規定性に直面し、不安に! と始まるw

2010-01-25 11:23:15
Ayumu OKUBO @waschmaschine

@ttt_ceinture @lingo_coffee アーレントは資本主義への洞察がやや弱いと思ったので、ヴィルノはそれを補っている感じですね。お話だけ聞いていると、なかなか面白そうですね。そういえば『人間の条件』にも一箇所ゲーレン出てたな。

2010-01-25 11:21:31
@lingo_coffee

@waschmaschine さすが御明察です。最近@waschmaschineさんが読んでいらっしゃった様なので、自分もこっそり読み返しておりましたw

2010-01-25 11:24:07
Ayumu OKUBO @waschmaschine

@lingo_coffee いやいや、それはほめ過ぎw。マルクスやそれ以降の読解の歴史を少し知っていれば、誰でも指摘できることだと思いますよ。アーレントの強みは多分別のところにある。

2010-01-25 11:34:11
@ttt_ceinture

@waschmaschine なかなかな人だと思いますよヴィルノ。割とマルクスをよく言及する人です。邦訳が出てる二冊はどっちも講義録的なものだから読みやすさもアリ。

2010-01-25 11:31:19
@lingo_coffee

@ttt_ceinture 今聞いた限りではかなりそんな感じしますね。アレントと親和性があるのもむべなるかな。公的領域の喪失に降霊術の喩えを出す辺りなんか、絶対「人間の条件」の同様の喩え意識してるでしょうねwこれは面白そう。

2010-01-25 11:36:34
@ttt_ceinture

@lingo_coffee いやいや、ウンハイムリッヒは、フロイトあるいはハイデガー文脈でしょうね。(訳注ではフロイトじゃないよ、と示唆がある)。「故郷喪失性」。ベタに実現しててディアスポラな条件が一般化したとき、どうしよう、みたいな話。

2010-01-25 11:38:52
Ayumu OKUBO @waschmaschine

@ttt_ceinture ハイデガー、アーレントの流れでマルクスを読み直している人、って感じかな、ヴィルノは。今度読んでみます。RT @ttt_ceinture: @lingo_coffee いやいや、ウンハイムリッヒは、フロイトあるいはハイデガー文脈でしょうね。..

2010-01-25 11:41:43
@lingo_coffee

@waschmaschine 強みというと、やはり公的領域を「現れの空間」とした辺りでしょうか?

2010-01-25 11:45:53
Ayumu OKUBO @waschmaschine

@lingo_coffee そうですね、「活動action」概念がやはりキモだと思います。今時間が無いのと、読み終わっていないので、突っ込んだコメントは避けます。読み終わったら長文の感想をドロップします(ウソ)

2010-01-25 11:55:44
@ttt_ceinture

ヴィルノはタイトルからして、「ネグリの入門書みたいなもんだろ」と思われがちなのかもしれないのでオススメしてみた。結構面白いんだけどねヴィルノ。シモンドンを、社会学的に使ったりする振る舞いはスティグレールと同じか。

2010-01-25 11:41:14
@ttt_ceinture

そういやアレントのレイバー(とワークと分けたのがアレントの妙味なんだろう)は生命維持みたいな意味だったね。ヴィルノの狙いは、レイバーの変容のもとでワークとアクションの関係を再吟味することかも。

2010-01-25 11:52:35
Ayumu OKUBO @waschmaschine

@ttt_ceinture うん、アーレントはデリダ的なツッコミを入れようと思えばいくらでもできちゃう人。でも批判的にでも使えるところはいろいろとあると思いますよ。

2010-01-25 12:16:02
@ttt_ceinture

@waschmaschine どこらへん残すかが難しいね。アレントに疑問込みで発想したことを「アレントは実はこう読める」と打ち出すような気分になる。

2010-01-25 12:19:31
@ttt_ceinture

@waschmaschine ただし、アレントをさらっと読むと、アクション=パロールの舞台、ワーク=エクリチュールに見えちゃうので、この二つを絡み合いにしたくなる。

2010-01-25 12:03:19
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