瑞鶴と翔鶴のシリアスネタまとめ

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

クライマックスに向けてちょっとずつ。今日は3ツイートだけ…。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

私に出撃命令が下ったのは突然だった。いや、翔鶴姉にとっては突然だったと思うけど、私にとっては待ちに待った機会だ。提督に現状報告（という名の直訴）を続けて幾日か。艦載機を飛ばせるようになり、昼間はほぼ復調した。後は実戦での感を取り戻すだけだ。この命令を聞いた時、翔鶴姉はどう思ったか

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

提督室に呼ばれて、艦隊の出撃命令を受ける時翔鶴姉も一緒だったが顔は見えなかった。他の出撃メンバーと一緒に提督室を出た後に、翔鶴姉に驚いたわって言われた。良かったわね、前みたいに一緒にがんばりましょうって頭を撫でられた。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

皆の前でちょっと照れくさいけど、また翔鶴姉の隣に並べると思うと誇らしさの方が勝った。私はこれから、戦いに行くんだ。握りしめた弓は手に吸い付くようになじんだ。 とまぁ、ほぼ音に関しては回復した瑞鶴は提督相手に直訴を繰り返して、第一艦隊出撃メンバーとして組み入れられる。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

暗闇に関しての報告ももちろんしているから、夜戦に突入しないで済むような海域で、かつ練度もそれなりに高いメンバーでの出撃。翔鶴ももちろんメンバー入りしていますとも。瑞鶴と思う所は違えども（ゲス顔　そして出撃。昼戦では絶好調で完全勝利をたたき出す瑞鶴。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

どう？翔鶴姉？なんて嬉しそうに振り向くと、翔鶴はえぇ、もう大丈夫そうで安心したわ、なんていってくれて。まぁ、そんなあれが全部慢心につながるのがカエル提督ｸｵﾘﾃｨなんですけどねー。あはははは。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

うむ、とりま切り上げ。続きます。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

私はもう大丈夫だ。少なくとも昼間は戦える。翔鶴姉の隣で。行く海の青が自信を震わせる。着艦する艦載機をしまい直し、そう確信した。 その想いが慢心と呼ばれる類いのものであったとして。私はそのことに気づくことはできなかった。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

瑞鶴！叫び声とともに突き飛ばされる。次いで大きな爆発音。降り注ぐ海水。何が起きた。もう戦闘は終わって、先程提督へも勝利の報告をしたのではなかったか。なのに今、した、音は。私を突き飛ばしたのは。 翔鶴姉！ 振り向いたそこには、真っ二つに折れた飛行甲板と焼け裂けた翔鶴姉がいた。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

潜水艦です！数3！また雷撃きます！ 総員戦闘態勢へ移行！ 怒鳴り声に近い仲間の声が響渡る。この海域に潜水艦なんて報告を受けた事がない。羅針盤はまだ動かしていない。私が一緒で、翔鶴姉が、こんなにボロボロになるはずが、ない。ないない尽くしの上にさらにーー嘘でしょ？あれは、あれは。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

戦艦ル級。 点在する島影から現れたのは、俗にフラッグシップと呼ぶクラスの深海棲艦。どこの海域でも遭遇の可能性はあるが、このタイミングで。赤い光が私と翔鶴姉を捉える。ぐちゃりと音がなるように顔を嬉しげに歪めて、黒光りする砲身をゆっくりとこちらに向け、白い歯が口元からかいま見えーー

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

何やってるの！怒号と共に抱きかかえられて横っ飛びに移動する。ル級の放った弾丸は先程まで私達がいた場所に着弾し、大きな水柱をあげた。何やってるの！戦場でぼんやりしてる暇ないでしょう！助けてくれた飛龍さんが私を脇から下ろしながら言う。しかし目線はしっかりと敵の方に固定されている。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

SS調で書くと時間取られて全然先進まない事案。もう書きたいとこまでSS調廃止すゔぇき！！

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

てなわけで途中から設定骨組みだけで。 翔鶴は蒼龍に抱きかかえられて無事。ほっとする翔鶴。だが直後、飛龍に翔鶴を連れて後方に下がれと命を受ける。無事なのだから私は戦えると訴えるも、つと指差された己の手を見るとはっきりと分かるほど震えていた。意思でどうにも出来ない手の震え。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

戦えるようになった筈なのに、なんで。意識すればするほど震えは大きくなる。そんなで戦える？無理でしょ？と飛龍に畳み掛けられる。俯いた瑞鶴の肩をポンと叩き、一言。先輩は、後輩に頼られる為に居るのよ。蒼龍に声をかけ、前線に復帰する飛龍。蒼龍は翔鶴を瑞鶴のとこに連れてくる。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

任せてよ、あんな戦艦、私達の艦載機ならあっと言う間だからさ！にっと笑うとそのまま飛龍のもとへ。翔鶴はぐったりとしているが意識はあるようだ。瑞鶴は翔鶴を抱きかかえながら唇を噛む。守りたいと目標をたて、がんばったのではなかったか。震える瑞鶴の手はあまりにも小さ過ぎた。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

戦艦との打ち合いはほぼ互角。戦艦のお供についていた重巡、軽巡の深海棲艦も加わっている。瑞鶴と翔鶴が抜け、既に幾つか戦闘を終えた身でよくぞ、と思う。食い入るように戦闘を見つめる瑞鶴の耳に、何か異音が聞こえる。何だこの音は。いや、これは、聞いた事がある。そうこれは、あの日のあの島で。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

弾かれるように顔を上げる。太陽の中に黒い点を捉える。まずい。飛龍さん！直上！！叫んだ数瞬後、戦列へ爆撃が降り注ぐ。上がる水柱と悲鳴。呆然とする瑞鶴。これは空母からの爆撃。何処かから空母が攻撃してきたというのか。なんというタイミングで。飛龍さん！もう一度大きく叫ぶ。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

そこには飛行甲板を折られた先輩達がいた。立って敵を睨みつけているがもう着艦は出来ない。直上からの急降下爆撃。わずかでも受け流したのだろう、回避行動は取れている。しかし戦艦からの砲撃もやまない。姿を見ていないが空母も何処かの島影に潜んでいる。どうしたらいい、どうすれば。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

あ。唐突に思いつく方法。しかし分の悪い賭け。しかも恐らくこの状況では翔鶴姉も。でも先輩達が。ぐっと手を引かれる。翔鶴姉がふらつきながらも立ち上がって、私を見る。目と目が合わさる。何も言わない。でも、通じた。 瑞鶴。 うん。 覚悟が決まった。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

引き絞る弓。取り落としそうになるほど震える手に静かに翔鶴姉が手を添えてくれた。おさまり始める震え。それでも狙いはつく。良いのだ、当てる必要はない。大切なのは。 目標を変えさせる事。 こっちよ、深海棲艦！！ 空へ放たれる艦載機。音に呼応して戦艦ル級の砲身がこちらを向いた。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

艦載機の音と攻撃とで深海棲艦達の注意を引いた瑞鶴と翔鶴は、急速反転して飛龍達と逆方向に走り出す。そうだ、来い。鬼さんこちら、手(艦載機)のなる方へ。飛龍達が驚いたように声を上げる。心の中で返事をする。後輩だって先輩が大切なんですよ。無事戻ったらそう言い訳しよう。翔鶴姉と一緒に。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

(巻き)そのまま瑞鶴と翔鶴はひたすら逃げ続ける。島影を利用したり、たまに艦載機で攻撃しながらもジリジリ距離を詰められる。このままでは追いつかれると遭遇したスコールに突入。無理矢理突き抜ける。幸いにも、ここまで追いつかれる事はなかった。ただし代償は大きかった。

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

(巻き2)方向感覚が全く分からない。ただただ広い大海原のど真ん中。殆ど大破に近い翔鶴の体力も限界に達しそうであった。そしてもうすぐ日がくれる。そんな中翔鶴の放った一言。私を置いていきなさい。瑞鶴の判断やいかに。 (ここが冒頭の部分って事で)

ゾンビ猫@ゾンビカフェ @zonbi_neko

ぐわー長い！巻きにしてもこれだけあるのか！ていうかスコール便利すぎだね。海の上だと環境に変化つけるっていってもあんまり無いからなぁ。