古代ローマ人の牧歌的田園風景に対する憧れ
「今の仕事やめたら田舎に移ってのんびり農業やるんだ・・・」 ちょっと前のサラリーマンでしょうか。いいえ、ローマ人です。都市開発とインフラ開発の進んだイタリア在住のローマ人にとっても、かつての先祖がやっていたと伝えられる牧歌的な田園風景は憧れだったのです。
2015-04-04 18:02:33@centurio_P そんな暮らしにあこがれて仕事を頑張っていたらいつの間にかものすごく出世していつの間にか暗がりに暗殺者が潜むようになる人が動画にも登場していたようなw
2015-04-04 18:14:30大都市の郊外に農地と屋敷を持つのは帝政期以降はステータスに移っていった。だからこそVilla(別荘)が増え、後にちょっとした小都市や集落までに発展したものもあったわけで。まーそういったことができる有力者による農地独占やら奴隷農場の拡大などの理由などもありますが。
2015-04-04 18:07:32あと勿論、(Villaが整備できる層ではない)一般市民の思い浮かべる農村の暮らしと実際の農民の暮らしの剥離も結構あったわけですけどね
2015-04-04 18:09:16古代ではローマをはじめとした大都市が、段々人口が増え、貧困層も増えてくると富裕層は次々と郊外に農地と共に屋敷や別荘をかまえて、そちらに生活圏を移したりする傾向はあったりしますねー。
2015-04-04 18:13:12大カトーなども著書で「農民こそ我らの原点」といったことを記しておりますし。確固たる都市文明であるローマ人にとって、意外と牧歌的な農民(ただし実態とはかなり違ったりもしますが)暮らしはいつの時代であっても憧れとしてあったりします。
2015-04-04 18:13:57イタリアの、特にローマ周辺は開発が進んでいて、純粋な農民は帝政期にはすでに絶滅しかかっていたりしますし、あっても裕福な人間が買い取った土地に奴隷農場があるくらいだったので、共和政期以前に見られた伝承で語られる農民ローマ人というのにある種のノスタルジーがあったんですねぇ
2015-04-04 18:14:14しかしながら、そういった郊外に移り住むことを選択できる裕福なローマ人達の間では結局のところ牧歌的な農民暮らしというのは幻想であり、ノスタルジーに過ぎないと冷笑していた面もあります。彼らは奴隷農場経営者と強いつながりを持っていたり、本人だったりしますから。
2015-04-04 18:15:09彼らにとっての農民暮らしとは概ね「のんびりとした田舎で自分もある程度手伝いつつも、多くは雇った市民や所有奴隷を自ら、もしくは代表者を通して、広大な農園や放牧地を管理運営し、外との交渉も担い、都市から来た客人をもてなす」といった田舎の名士や地主的なものであったといえるでしょう。
2015-04-04 18:16:37@centurio_P なんつーか古代ローマ人先に進みすぎてて現代人と差がないっすな。人間のそのあたりの進化はもう古代ローマ時代に止まったのかもしれん…
2015-04-04 18:17:32@_cta_n 大都市化とインフラ整備が進んだ人類が直面する都市問題はいつの時代も経緯は違くとも最終的に似たようなものになりがちになるかもしれませんね。それに伴っての人の心の行く先なども。
2015-04-04 18:21:14彼らのヴィラ(Villa:別荘)は単に農民暮らしを再現するのではなく、その地に自分の農村を作るようなものでした。その農村は農地から"解放"された奴隷「自由人」も多く住み、専門的な技術を持った職人等も住み込み、規模が大きくなると集落や小都市になりそうという程のものまであったのです。
2015-04-04 18:17:54@decoy334_ta かろうじて生き残ったVillaが基点となったり、廃墟となったところに住み着いて・・・というのもありますが、大体は同じくかろうじて残った都市や関所になりました。
2015-04-04 18:27:34@decoy334_ta (発展しまくったところはともかく)碌な防備もない中小のVillaだと、略奪が横行し極度の治安悪化で自助努力が常態化したあの時代だと夜盗や野獣に襲われて全滅とかよくありすぎたので・・・
2015-04-04 18:28:27ローマ風のヴィラへのあこがれはルネサンス期に蘇るのだけど、中世イタリアの農村と都市の関係と、古代ローマのそれとは違いがありそう。中世の場合はもとから農村と都市の結びつきが強いだろうし。などと百人隊長Pのツイートを読みながらつらつらと。
2015-04-04 18:19:31