コスメの語源から、レヴィナスの存在論批判=他者の哲学へ

メモ用。後日追加予定。「鬼盛り」についてはhttp://togetter.com/li/81535 を参照。
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ととじゅに @totojuni_s

【メモ】気候や食習慣、効能と結びつけられた成分表示やキャッチコピー。これらの変数が、体表の起伏や肌理などの接触データや視覚データ、また痒みの有無などの皮膚内部の観測データと結び付くことで、具体的な体格や具体的な体質という形で身体認識へと折り返される。経験的で雑然たる情報群の束。

2010-12-20 15:38:25
ととじゅに @totojuni_s

キャッチコピーその他のバロメータという形容詞に修飾させられた「貴方=私」が、この情報群の束としての身体を規律する「不安定な頭部」を成す。このとき、身体についての情報群は、形容詞に吸着させられ、いわば頭を修飾する体そのものを構成する。これを、イメージの受肉と呼んでも良い。

2010-12-20 16:00:12
ととじゅに @totojuni_s

「形容詞=器官がずらずらとくっついた、私」が、実際の感覚のフィードバックによって内的保証を得るとき、そのような私が初めて実在するということになる。この「肉を受ける前の私」のイメージは、「肉体の不在」という意味で、「天使」と同じ性格を有していると思う。

2010-12-21 00:46:06
ととじゅに @totojuni_s

イメージ上の自己の身体から器官を一つずつ消し去っていったら、イメージのゼロ度として何が残るだろう、という想像ばかりしている。就活や試験勉強もあるのにね。

2010-12-21 15:07:38
馬の眼🐴 @ishtarist

それが器官なき身体?w RT @totojuni_sanche: イメージ上の自己の身体から器官を一つずつ消し去っていったら、イメージのゼロ度として何が残るだろう、という想像ばかりしている。就活や試験勉強もあるのにね。

2010-12-21 15:08:44
ととじゅに @totojuni_s

@ishtarist ツッコミはやっっw いや、遠くないとは思うけど。。。

2010-12-21 15:10:45
馬の眼🐴 @ishtarist

ごめん、ほんとに器官なき身体って概念が、未だにさっぱり理解できないのだよな。こないだアンチオイディプス読み直したけど、やっぱりまったく理解できなかったw

2010-12-21 15:11:31
ととじゅに @totojuni_s

@ishtarist ただ、器官なき身体というのは、一対多という静的位階秩序に回収されない全体性概念で、ミクロレベルから社会野から宇宙まで全てを包含するものだからなぁ。

2010-12-21 15:23:07
馬の眼🐴 @ishtarist

@totojuni_sanche うん、それはそうだよね。だからわけわからんw レヴィナスが言うところのil y a あるいはハイデガーが言うところの Es gibtだと思えばいいのかしらん?

2010-12-21 15:23:54
ととじゅに @totojuni_s

@ishtarist うーん、確かに既存の存在論的視点に対する別様の可能性を模索してはいるけれど、イリヤやes gibtとは違う気がするなぁ。未だに僕もよく分かってないので申し訳ないです。ちなみに、イリヤやes gibtの概念って、システム論的な全体性は射程に入れてましたっけ?

2010-12-21 15:41:59
ととじゅに @totojuni_s

嘗ては、人の魂が須らく天上の自我を持ち、天使は天上に於いて神の力の仲介者としてそれを霊的に人に伝える義務を負い、人は天使の態様を手本としつつ自らの霊魂を救済するとされた。とすると、化粧に於ける自己像とは世俗化された天使のことであり、化粧とは、世俗化された救済を指す、と言えそう。

2010-12-21 16:27:36
ととじゅに @totojuni_s

ソニプラで売っているものだけではなく、原理的には、全てのもの、草の汁から金粉、果ては糞便までが、化粧品になることができる。化粧は、手の周りにあるものを塗布することによって、塗布されたものそのものの霊性を皮膚に呼び込んでいる。

2010-12-21 16:31:58
ととじゅに @totojuni_s

世俗化された救済プロセスであるところの化粧に於いては、堕落と救済とが一緒になってやってくる。肉体の具体性は、地上の天使であるところのイマーゴとの決定的で無限の分離を、ついぞ回収することが無い。真に満足する化粧が殆ど有り得ないということは、肉体は堕落したままだということ。

2010-12-21 16:39:49
ととじゅに @totojuni_s

@ishtarist なるほど……ドゥルーズの存在論は荒く言えば現前=差異に対して開かれた潜在的なものの凝集、ですけど、そういう存在論的視点は寧ろ前提で、そこから見えて来る力動の生産の流れの総体を示したのが器官なき身体かと。

2010-12-21 17:45:47
馬の眼🐴 @ishtarist

@totojuni_sanche うん、その通りだと思う。にしても、やっぱり器官なき身体という概念は唐突すぎるし、彼の議論の中で整合性がない気もするのよね。。。

2010-12-21 17:56:03
ととじゅに @totojuni_s

@ishtarist ドゥルーズ=ガタリの頃の著作から入ったので、唐突さや整合性のなさ、が今ひとつつかめないです。どのあたりで整合性を欠いていると思いますか?

2010-12-21 19:45:10
馬の眼🐴 @ishtarist

@totojuni_sanche いや、欲望する機械の話は、マルクシアンである僕にはとてもよくわかる話なんだけど、そこから、突然すべすべの器官なき身体がぬおーっと出てきてーみたいな話になって、へ???えー?って感じになる。ならない?w

2010-12-21 20:20:28
ととじゅに @totojuni_s

@ishtarist いちおう神学理論の学徒なので、そうは思わなかったです。笑 寧ろ、「欲望機械の飽和によって世界が死=停止することで欲望の弁証法に起源と終末(目的論的な歴史)が生じてしまうリスク」をそうやって回避するのかー、と思った。ジブリアニメの怪物みたいな身体を想像しつつw

2010-12-21 20:34:08
ととじゅに @totojuni_s

化粧に於ける自己像=世俗化された天使、化粧=世俗化された救済、と言うのは、化粧が約7万年前まで遡る以上、発生順的に正しくないな。事態は逆で、人間と神の霊性的な繋がりを保証する天使という想像物自体が、化粧や祭礼などの習慣を通じた「想像的なものとの自己同一化」から派生しているのか。

2010-12-21 21:41:07