【禁忌】

雪花艦隊英雄伝 @DD_LUNAKICHI

瑠奈花｢禁忌を恐れて思考停止し、見て見ぬふりをする。そこに平和への可能性があるかもしれないのに。それは許されることなのかな。 と、私は思うんだ。気付いた者が行動しなければ現実は変わらない それが、君たちの役目でもあるんじゃないのかな｣

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瑠奈花は資料の中から異動届を取り出した 瑠奈花｢わかっているよ。君たちはかけがえのない仲間だ。本当に大切に思っている。だが今すぐとは言わないが、これは向き合わなければならない問題なんだ。 これを渡しておく。君たちを無理に巻き込むつもりはない｣

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瑠奈花｢恐れて当然だ。覚悟ができなくても、誰も責めたりしないだろう 一日、よく考えてみてくれ｣ 最早誰も、何も言おうとしなかった 瑠奈花｢…もうこんな時間だな。あまり遅くならないうちに部屋に戻るように。では解散だ｣

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天龍｢最後に爆弾渡してきたな…しかも本人はもう寝るつもりなんだろうな｣ 吹雪｢大井さん、大丈夫ですか？｣ 大井｢…ええ、ありがとう。らしくないところ見せたわね｣ 涙を拭くと、大井はいつもの調子に戻った。強がりかもしれないが

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大井｢貴女はもうどうするか決まっているのでしょう？｣ 吹雪｢はい…！｣ 大井｢なら提督のところに行ってあげて。多分あの人にとっても色々思う所のある決断のはずだから｣ 吹雪｢…わかりました｣ 吹雪は一礼すると、瑠奈花を追いかけて部屋を出ていった

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大井｢あの子は強いわね｣ 天龍｢そうだな、あいつが一番心にも余裕があるのかもしれないな にしても、お前があんな姿を見せるなんて意外だな｣ 大井｢…覚悟がないわけではないのよ。ただ…私は周りに思われてるほど強くないってだけ｣

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〜瑠奈花の寝室〜 吹雪｢司令官、失礼します…｣ 吹雪が寝室に入ると、瑠奈花は窓から外を眺めていた 吹雪は静かにベッドに座った 瑠奈花｢本当にこれでよかったのかな｣ 吹雪｢え？｣

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瑠奈花｢急にあんなことを言えば誰だって不安になるだろう？いずれは向き合わなければならないにしても、もっと別の方法があったかもしれなかったな｣ 吹雪｢…大丈夫ですよ。みんな、強い人たちばかりですから｣ 瑠奈花｢そうかい？｣

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吹雪｢私は司令官の方が心配です…。司令官が危険な目にあったらと思うと｣ 瑠奈花｢君たち程じゃないさ｣ 吹雪｢…今日はもう寝ましょう。明日も早いですから｣ 瑠奈花｢そうだな…｣

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瑠奈花｢吹雪…。今夜は甘えさせて欲しい。私にも思うところがあるのだ｣ 吹雪｢…いいですよ。さあ、どうぞ｣ 瑠奈花は吹雪に抱きつくように横になると、まどろみに身を任せた。吹雪も何度か瑠奈花を撫でると、すぐに眠りについた

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〜翌日〜 瑠奈花｢さて、どうなるかな｣ 吹雪｢大丈夫ですって｣ 瑠奈花｢ふむ…｣ 不安に思いながら、瑠奈花と吹雪はミーティングルームに入った

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瑠奈花｢…！｣ 天龍｢遅かったな｣ そこには既に、雪花の艦娘全員が集まっていた 瑠奈花｢みんな…｣ 吹雪｢ほら、ね？｣

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天龍｢これが俺たちの総意だよ。どんな険しい道でも、あんたについていくぜ｣ 子日｢子日の恩返しはまだ終わってないよ！｣ 赤城｢この戦いを終わらせるのが艦娘の役目。それを放棄するつもりはありませんよ｣ プリンツ｢私は騎士として、アドミラルに忠誠を誓いますよ！｣

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瑠奈花｢大井…｣ 大井｢勘違いしないでくださいね？貴方の歩む道を見届けてみたくなっただけですから｣ 瑠奈花｢…ありがとう｣ 大井｢…私達の前からいなくなったりしたら許しませんからね｣

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瑠奈花｢みんな、すまない。そしてありがとう。君たちは誇り高き戦士達だ｣ 力強く言い放った瑠奈花に、全員が頷く 瑠奈花｢ひとまずは普段通りに任務をこなす。その合間に、少しずつ情報を集めていこう｣

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瑠奈花｢全ては、真の平和のために｣ 瑠奈花がライトセーバーを掲げ、それに合わせるように全員が拳を上げた 【続く…】