iモードサイト運営の農耕型経営について by どエンド君

どエンド君 @mikumo_hk

連休だー。公園で子供と遊んでいても、お給料（家賃）は入ってくる！ 正社員なら当然のことですが、場末のITで「業務委託扱いの時給制社員」として社会人デビューした時は、連休やインフルエンザになると無収入になるという…複雑な気持ちがしたものです。

どエンド君 @mikumo_hk

仕事には農耕型と狩猟型というのでしょうか、2種類のタイプの収益があります。たとえばIT業界だと狩猟型は営業してサイト開発等を請け負うわけですが、納品してドカンと1回お金をもらったらそれでおしまい。零細規模だと納期に追われて次の営業をしてないと売上がゼロになる月も…。

どエンド君 @mikumo_hk

農耕型はサーバー保守やレンタルサーバーなど、ちょこちょこ世話をすれば売上が安定して積み重なっていきます。中でも受託していて、これは儲かるなー！と思うものにiモードサイト運営というものがありました。適当に世界の名画などを50枚も集めて、月額300円などで提供します。

どエンド君 @mikumo_hk

携帯代と合算請求でわかりづらいので、気が付かずに3年≒1万円でも名画にお金を払うお客様たち…。休眠会員と呼ばれ、会員がいかに早く寝るのか、各社工夫をしていました。退会リンクを押したら「ご利用ありがとうございました！」と大きくだして退会したと誤解させるとか…。

どエンド君 @mikumo_hk

退会ボタンを押してから実退会までの率をベンチマークに、同業他社が1ページ退会アンケートをはさんだら、自社はさらに3ページの退会アンケートを作る。各社ゲスい切磋琢磨し、受託を受けていたサイトでは95%くらいは月に1度も使わない休眠会員となっていました。

どエンド君 @mikumo_hk

こうなると5%しか働いてないようなもの。サーバー費もかからない、サイト更新も誰も待っていない。クライアントもこちらもほとんど何もせずにお金が入り続けます。一生これで生きていくのか…と思った頃にジョブスのせいでスマホの波がきて、みんな職を失って死にました。

どエンド君 @mikumo_hk

技術力に見るべきものはなく、コンテンツもお客様に喜ばれるものを提供したことがなく、退会しづらいページを作る才能だけがある我々に生きていくすべはありませんでした。

どエンド君 @mikumo_hk

実家を継ぐ者。パン屋になった者。ソシャゲバブルに飛び込んで散った者。月額課金が忘れられずアパート大家を目指す者…。