言語教育のスタイルと歴史研究(歴史記述)のスタイル——日米仏三カ国についての印象
- kuragari20nen
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渡辺雅子(国際日本文化研究センター助教授)「日米仏の思考表現スタイルを比較する──3か国の言語教育を読み解く──」 berd.benesse.jp/berd/center/op…
2015-05-03 15:41:59↓これ面白い。ちょっと飛躍するけど、私が日本(特に日本史など)の歴史研究、米の歴史研究、仏の歴史研究でなんとなく感じた特徴の違いと似てる気がしてきて。特に構成のあり方あたり。
2015-05-03 16:33:43日本の歴史研究は「〜だから××になった」という説明にストイックで、事例を緻密かつ淡々と重ねていく印象がある。米(英はおいておく)は「どういう変化があったか、その要因」の説明と、百科辞典的な列挙が同居する感じで、あと大きい話が好まれる印象がある。
2015-05-03 16:36:47仏の歴史記述は対象を限定してから細かく調べ上げ、その対象の構造について、可能な限り俯瞰し、静的な全体像とその推移を描こうとする感じのが多い気がする。 …とりあえずこういうざっくりした印象を持ってた。
2015-05-03 16:39:08この部分読むと自分はフランス式に影響受けてると実感する。"討論では、まず言葉の定義から入ります。例えば人種差別がテーマなら、最初に「人種差別って何?」と全員に話させます " berd.benesse.jp/berd/center/op…
2015-05-03 16:43:35向こうでの初等・中等教育は受けてないけど、そういう教育を受けた人の論文を読んで手本にしてきたからだな。いや面白い。
2015-05-03 16:44:53【日本の通史について】
@okisayaka その辺が高校の教科書いがいに一冊か二冊程度にまとまった日本史の本がない原因かな、とおもいます。世界史なら海外の人が各々のテーマに基づいてそういうの書いてますからね。
2015-05-03 16:47:16@mtkharu3 古代から現代までの日本史通史という意味ですか?そういえばあまりないのかな…。最近與那覇氏・東島氏が書いておられた気がしますが、珍しいのでしょうか。最近の日本史出版事情は余り把握してません。
2015-05-03 16:54:42フランスの状況について
@profkaitan 地味に大事ですよね、この作業。歴史研究でもフランスのは過去の辞典だとかを使って意味を確認する作業から入るものが多いという印象がありましたが、その理由がわかった気がします。
2015-05-03 16:47:38@okisayaka @profkaitan 実際のところはもっと複雑です。ここで言うギリシア以降、更にクィンティリアヌスが引き継いだレトリックの技術は確かにヨーロッパの伝統です。しかし、16世紀にパリ大学やイエズス会がそれをまとめ上げ教育史システムを作りました。
2015-05-03 16:54:49@okisayaka @profkaitan その教育法は主にカトリック圏では尊重され続けてきましたが、19世紀後半にフランスは廃止してしまいます。その代わりに立ち上げたのが文体論、つまり小論文の書き方の講座でした。ところがその文体論も5月革命を境に終焉を迎えます。
2015-05-03 16:57:21@okisayaka @profkaitan 現在のフランスは方法論的な面から言えば脆弱です。過去の遺産があるので面目は保っていますが、なるべく多くの人に伝えるという方法論的な面から言えば英米のメソッドに水をあけられているというのが現状でしょう。
2015-05-03 16:59:12@okisayaka @profkaitan で、プロテスタントを見ていくと、Nさんの指摘のように新教圏にはパリ大学やイエズス会に先駆けてラムスが現れます。彼の論理法はクィンティリアヌスのそれを簡略化したもので、ここから弁証法といった論理法が萌芽します。
2015-05-03 17:01:18@okisayaka @profkaitan プロテスタントは当初から簡略化されたレトリックを採用していたとも言えますが、現在の英米はそれでもその簡略されたレトリックを受け継いで現在の教育システムを作っているのだと私は感じます。対して、フランスの場合はレトリックを捨てました。
2015-05-03 17:03:05@okisayaka @profkaitan 現在のフランスにおける文章術は、教授と弟子との間のマンツーマンの伝授に多くを負っているような印象です。伝統は生きてはいるけれど、断絶もあり、フランス人自身もその断絶をあまり意識していないようです。
2015-05-03 17:04:56@okisayaka @profkaitan この状況下、フランスの文章術は、ある意味、密教化していると思います。優れた人材は排出しているがそれはあくまでも講座ごとの成果によるものです。対して、英米は文章術に関しては顕教化に成功したのでしょう。それが彼らの強みです。
2015-05-03 17:06:47.@kurokito @profkaitan ご教示ありがとうございます。イエズス会のシステム→19世紀の文体論→今ココ という理解でよろしいでしょうか?すみません、ちょっと整理が出来ていなくて…。
2015-05-03 17:08:11