死ぬのがこわくなくなる話 その2 「タイムトラベルする方法・肉体編」

渡辺浩弐さん(@kozysan)のTwitter連載『死ぬのがこわくなくなる話』のまとめ。その10で完結します。 まとめのまとめ: http://togetter.com/li/821514 『死ぬのがこわくなくなる話』は書籍化もされています。本ならではの見せ方がされており、おすすめです。 続きを読む
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渡辺浩弐 @kozysan

個人的には、50年なら多分、100年後ならほぼ確実だと思う。それまでなんとか生きていればいい。

2011-08-24 00:23:39
渡辺浩弐 @kozysan

待てないという人は、金に糸目を付けずに科学技術の粋を集めて、自分専用の医学部隊を招集するという方法がある。法律問題を突破するための賄賂的な余分も必要だ。おおざっぱな試算だが、1000億円あれば大丈夫と思う。

2011-08-24 00:23:58
渡辺浩弐 @kozysan

結論は出た。あなたは無限に生きられる。100年長生きするか。1000億円貯めることさえできれば。ちょっと難しい? それは困った。なら、もっといい方法がある。

2011-08-24 00:25:19

渡辺浩弐 @kozysan

死ぬのがこわくなくなる話』第13話です。無理なく、危険なく、不老不死の術を受けられる方法。あるいは不老不死の術が完成した未来に タ イ ム ト ラ ベ ル する方法 。

2011-08-25 00:07:07
渡辺浩弐 @kozysan

それが可能になる時が来るまで、眠って、待っていればいいのだ。ただ眠るのではない。細胞の老化を停止させるために、体を冷凍し、生命活動を完全に中断する。つまり冬眠だ。

2011-08-25 00:08:10
渡辺浩弐 @kozysan

その状態ならば、100年でも、1000年でも、時を止めて待つことができる。

2011-08-25 00:08:23
渡辺浩弐 @kozysan

最近、ロシアのベンチャー企業クライオラス(KrioRus)社のビジネスモデルが発表されて話題となった。

2011-08-25 00:08:37
渡辺浩弐 @kozysan

全身を冷凍保存して半永久的に保存するのに3万(米)ドル(約225万円)。安上がりのコースもある。頭部だけなら1万ドル(約75万円)。

2011-08-25 00:08:56
渡辺浩弐 @kozysan

人間って、冬眠できるものなのか。冷凍して、お湯をかければ生き返ることができるのか。そんな疑問はごもっとも。

2011-08-25 00:09:13
渡辺浩弐 @kozysan

このビジネスには先駆者がいる。元祖というか本家は、アメリカにある。アリゾナ州のアルコア(ALCOR)延命財団だ(http://t.co/12okKWX)。

2011-08-25 00:09:32
渡辺浩弐 @kozysan

実は僕は、ここを訪ね、その技術を仔細に見学したことがある。10年前の取材だが、インターネットでサイトや掲示板を見る限り、今も当時とほとんど変わりない状態のようだ。

2011-08-25 00:10:05
渡辺浩弐 @kozysan

明日に続きます。  *先に言っておきますが、僕はアルコアとはビジネス的な関係はありません。以下あくまでも客観的なスタンスで書きます。入会をお勧めしたりは、しません。

2011-08-25 00:10:52

渡辺浩弐 @kozysan

死ぬのがこわくなくなる話』第14話です。人工冬眠サービスのアルコア延命財団に僕が取材に行った時は、全身が12万ドル、頭部が5万ドルだった。サイトで調べると、現在は全身が20万ドル、頭部のみが8万ドルに値上げしていた。今後、市場競争が始まれば価格は下がるかもしれない。

2011-08-26 01:57:30
渡辺浩弐 @kozysan

その費用も、別にすぐ用意する必要はない。とりあえず年324ドル払えば、リストに入れる。同時に、アルコアを受取人とした生命保険に加入する。そして、いざ死にそうになった時、あるいは死んだ時、その保険料を代金として払い、めでたく冷凍してもらう、そういう方法もあるのだ。

2011-08-26 01:58:09
渡辺浩弐 @kozysan

最初に冷凍された人は、1976年から眠っている。取材時には7名の遺体、いや、冬眠体が並び、300名余りが予約していた。現在、少なくとも98名が冬眠中で、日本人2名を含む900名以上がウェイティング・リストにいる。

2011-08-26 01:58:27
渡辺浩弐 @kozysan

つまり10年余りで激増しているということになる。商売は、繁盛しているのである。既に信頼と実績があるわけだ。

2011-08-26 01:58:49
渡辺浩弐 @kozysan

アメリカの中央部、フェニックスの郊外。ピラミッドでもありそうな、ほとんど砂漠の乾燥地帯にぽつんとある街の、そのまた外れだ。当時の僕をむかえてくれたのは、会長(当時)のステファン・ブリッジ氏だった。見ず知らずの日本人の来訪に、こころよく対応してくれた。

2011-08-26 01:59:10
渡辺浩弐 @kozysan

ブリッジ氏はアルコア創設に関わったメンバーであり、現場から離れた今もなお思想的にも経営的にも大きな影響力をもっているらしい。そういう人物から話を聞くことができたのは、今思えば得がたい幸運だった。

2011-08-26 01:59:28
渡辺浩弐 @kozysan

アルコア社がカリフォルニアで設立されたのは1970年代。西海岸ではニューエイジ・ムーブメントがまだ盛んだった。宗教や哲学の領域、つまり未知の不思議世界への到達を、科学技術によって可能にしていこうという考え方が、その中にあった。

2011-08-26 01:59:44
渡辺浩弐 @kozysan

例えば化学薬品をつかって「悟り」を実現しようとするなどの実験が、盛んに行われていた。ハーバード大学の心理学者ティモシー・リアリー教授はドラッグによる人体実験に没頭したことが問題とされ、裁判で有罪となり、投獄された。

2011-08-26 02:00:50
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