審神者になった聖闘士BOT、小説パートまとめ

中の人が手動で投稿した小説パートのツイートのみまとめました。
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審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

そして添付された画像を見た時、星矢は山姥切を呼んだ。 「どう思う?山姥切」 「…歴史修正主義者だ。しかもこれは太刀を扱う奴だ」 「今から倒しに向かうか?」 「夜戦なら俺たちの方が有利だ、出撃しよう」 山姥切の言葉に、五虎退、薬研がうなづく。 「なら、案内する。俺の店だ」

2015-05-23 17:33:41
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

氷河が言う。 「ならば、お手並み拝見させてもらおう」 「そうだな、どう戦うか見ておきたい」 「…兄さん、紫龍、見世物じゃないよ…」 と言いつつ、瞬と沙織も見に行く気満々である。 「巻き添えを喰らいたくなければ離れていろ。写しの俺に霊力を期待するな」 山姥切が厳しく釘をさす。

2015-05-23 17:37:12
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

そして数十分後、辰巳が運転する車で、一行はヴィディアムーの近くに到着した。 「…怖い雰囲気です」 「ここは繁華街だからな…」 「居たぞ」 山姥切が呟くと、薬研、五虎退が身構える。 そこに、大きな刀を構えた歴史修正主義者がいた。短刀や脇差を引き連れている。 「みんな、いくぜ」

2015-05-23 17:44:49
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

『おう!』 星矢の声で、三人は刀を引き抜いた。 太刀が刀を向けると、短刀と脇差が一斉に向かってくる。 「五虎退と薬研は周りの奴を!俺は太刀を狙う!」 「は、はい!」 「任せろ!」 そこへ星矢が援護攻撃を行う。 「ペガサス流星拳!」 光速の拳が短刀や脇差を直撃し、道路に叩きつける。

2015-05-23 17:50:26
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「い、痛かったら言ってください」 「ええいっ!」 叩きつけられふらつく短刀や脇差を薬研、五虎退が切りつけていく。倒された歴史修正主義者が光の粒となって消えていく。 「大丈夫か?五虎退」 「ぼ、僕は大丈夫です…早く山姥切さんの援護に入りましょう」 二人は山姥切の元へ走り出した。

2015-05-23 17:55:36
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「くっ…」 さて、その山姥切は星矢と背中合わせになり息を乱していた。その身体は切り傷だらけ、予想以上に太刀の歴史修正主義者が強かったのだ。 「山姥切、大丈夫か⁉︎」 「ああ、血で汚れているくらいでちょうどいい」 「主さま!」 「大将!」 「気をつけろ。奴は強い!」

2015-05-23 17:59:45
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

ジリジリと太刀と距離を縮める四人。 「お前たち、作戦を思いついた、協力しろ」 「どんな作戦だ?」 「…じ、状況次第では反対しますよ…」 「無茶な作戦はお勧めしない」 「手厳しいな…まあいい」 山姥切が作戦を説明すると、星矢が厳しい顔をした。 「無茶したら重傷じゃすまないぞ、それ」

2015-05-23 18:06:44
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「構わん。今はとにかく敵を倒すことが重要だ」 そして、作戦は実行に移された。 「俺は偽物なんかじゃない!」 山姥切が鋭い一撃を太刀に入れる。太刀が山姥切に攻撃し、山姥切が崩れ落ちたタイミングで五虎退、薬研が太刀の懐に入り斬りつける。太刀が二人に攻撃をしようと振りかぶる。

2015-05-23 18:11:15
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「ペガサス彗星拳!」 星矢が太刀に彗星拳を放つ。太刀が怯んだ所に上から白い布が覆いかぶさるように落ちる。太刀がそれを一刀両断したその時。 「写しだと侮ったのが失敗だったな」 布を外した山姥切が後ろから太刀を切り裂いた。 そう、彼は崩れ落ちたふりをして布を空中に投げ上げていたのだ。

2015-05-23 18:16:41
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

山姥切の立てた作戦…それは彼の布を利用した囮作戦だったのだ。しかしながらこれは、最初の彼の一撃の後、太刀の攻撃がもう少し深いダメージを山姥切に負わせていたら成立しない、五分五分の作戦だった。 山姥切が斬りつけた場所から、太刀の身体を光が包み込んでいく。 「解放…されたのか?」

2015-05-23 18:26:28
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

荒い息をついて山姥切が呟く。そしてそれは、全身を白い服でまとめた男の姿に変化した。 「…これは驚いたぜ。前方には戦士と思しき審神者、足元には二体の短刀、そして後ろには打刀ときた。そして何より、俺が歴史修正主義者の中から現れたってのが一番の驚きさ」 よっ、と男が立ち上がる。

2015-05-23 18:30:20
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「…よりによって一番厄介な太刀が現れたな」 「厄介というな。まあ、確かに俺の噂はいいものがないがね」 山姥切と五虎退、薬研がやっとこさ立ち上がる。 「みんな大丈夫か⁉︎」 星矢が慌てて三人の元へ駆け寄った。 「さすがにこれだけ汚れていればな…」 「死にそうです…ふぇぇ」

2015-05-23 18:34:25
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「早く戻って手当てしたほうがいいぜ。写しがどーだこーだ言っても構わずに、な」 四人のほうを向いて、改めて自己紹介だと白づくめの男が言った。 「鶴丸国永だ。俺みたいなのが突然来て驚いたか?」 「…今より、これからの日々の方が驚きの連続となるよ…まったく」 山姥切が苦々しく呟いた…。

2015-05-23 18:38:10

第4話

審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「主、朝食が終わったらこいつらと手合わせしたいんだが」 先日氷河の勤めるバー付近に現れた歴史修正主義者から解放された新たな刀剣男士、鶴丸国永が言った。 「ん、構わないよ。日々の鍛錬は大事だし」 「まあ、それ以上にあんなトンチキな戦い方されたら命がいくつあっても足りないからな」

2015-06-02 23:19:53
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

ぐ、と山姥切がむせそうになる。先日の戦い、確かに歴史修正主義者に勝利はした、が、最初に山姥切が受けるダメージがもう少し重かったら三振りの刀剣男士は破壊されていたところだったからだ。 「確かに、あの戦いはかなり無茶なやり方だった」 「だろ?だから手合わせをして練度を高めるべきだ」

2015-06-02 23:24:34
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「それなら、敷地内に体育館がありますからそちらをお使いください。希望なら畳も敷きますよ」 沙織が言う。協力体制はいくらでも取れるという表情だ。 「ありがたい。歴史修正主義者はいつ現れるかわからないからな」 そうと決まれば食事のあとしばらく休んで早速やるぞ、と鶴の一声が放たれた。

2015-06-02 23:33:31
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

城戸邸内、体育館。四振りの刀剣男士が互いに剣を振るう。それを見ながら、星矢と紫龍が話をしていた。 「貴鬼がこっちにくるのか」 「ああ。このゴタゴタですっかり伝え忘れていたが」 本当は、紫龍がこちらに来た当日に伝える予定だったのだが、星矢が審神者になった報告で伝えそびれたという。

2015-06-02 23:40:01
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「それなら俺がここにいる理由はないな。また旅に出させてもらう」 「一輝、さすがにそれはない」 「一輝、今回ばかりは落ち着くまで拘束されてくれ」 星矢のサポート体制を作りたいからな、と紫龍が言うと、一輝は諦めたように立ち上がりかけた椅子に座りなおした。 「俺は群れるのが嫌いだ」

2015-06-02 23:43:46
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「ん、知ってる」 ごめん、と星矢は頭を下げた。 「話を戻すぞ。貴鬼は今日こっちにくる」 旅行ついでに顔を見せにくるんだ、と紫龍が言う。もちろん、弟子の羅喜も一緒だ。 「こっちの状況は…伝わってないよな」 「伝えられる状況ですらそもそもないし、貴鬼が理解できるか悩むところでもある」

2015-06-02 23:52:06
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「一応、俺が二人を迎えに行くから、その時に説明する」 紫龍が言うと、星矢は再び頭を下げた。 「いろいろとごめんな」 「何を謝る、俺たちは兄弟だ。困った時は助け合う、当たり前だろう」 「…仕方ないから俺も落ち着くまではここにいる」 「一輝、ありがとう」 「おー、随分熱い兄弟愛だな」

2015-06-03 00:11:20
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

いつのまにか三人の側に鶴丸が来ていた。見ると、沙織がお茶と菓子を山姥切たちに振舞っている。 「外出するなら、ついでに審神者の能力も鍛えることをお勧めするぜ」 「え?」 「審神者は、刀剣男士の召喚ばかりが仕事じゃない。刀剣男士を離れた場所に送るのも仕事だ」 鶴丸が真剣な顔をする。

2015-06-03 00:16:45
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「山姥切が言ったはずだ。前の審神者が山姥切を逃がす時、過去へのゲートを開けて時空の狭間に彼を送り込んだ、と」 「ああ」 「君はかなりイレギュラーな形で審神者になった故、恐らく過去へのゲートを開ける力はないだろうが、同じ時代の離れた場所に刀剣男士を送ることは出来るはずだ」

2015-06-03 00:21:19
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

試しに、俺を城戸邸内の好きな場所に送ってみてくれないか、と鶴丸は言う。 「どうしたらいいんだ?」 「送る場所がわかっていたら、そこに俺がいるイメージをして…」 星矢が目を閉じて、イメージを始めると、静かに小宇宙が燃える。その大きさに、山姥切、五虎退、薬研が思わずびくりと震えた。

2015-06-03 00:25:54
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

しばらくして、星矢が目を開けると目の前にいたはずの鶴丸が消えていた。そして… 「あら、だれかと思ったら鶴丸さん」 沙織の驚いた声が、庭の方から聞こえてきた。 「星矢、お前どこをイメージした?」 「ん、いつも沙織さんがお茶してる庭のテラス」 「驚いたぜ、大成功じゃないか!」

2015-06-03 00:30:03
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