不知火に落ち度はない 36(第十七駆逐隊その後)

前 不知火に落ち度はない 35(第十七駆逐海賊団編 END) http://togetter.com/li/824046 次 不知火に落ち度はない 37(不知火) http://togetter.com/li/825169 続きを読む
9
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

さて、それまでのお部屋ですがどうしましょ。 どう弄っても、部屋は開いてそうにない。 つか北上は一人部屋占有してるんだけどね。 今こいつの部屋を動かすわけにはいかん。 秘書艦仕事させる関係上、そーいうのやるとリズム崩れるしな。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 21:49:50
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

っていうかそもそも浜風の部屋が倉庫なアタリで気づけよ俺と思わんでもない。 もうあの時点でだいぶ基地の寮は一杯だったんじゃねーか。 「なあ、北上。俺って無能?」 「兵頭っちがそう思うならそうなんじゃない? 兵頭っちの中ではね」 「はい、すんません」 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 21:54:08
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「しゃーねえ。部屋割りで広いとこにそれぞれつっこんでくかねえ」 「んー。あんまそれ良くないんじゃない?」 「背は腹に変えられんだろ」 「それでかなりなケンカになったの覚えてないの?」 あ。はい。 つか今の寮の体勢で一番気ぃ使ってるのそこですしね。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 21:59:00
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「さすがにそれは、あたしでもカバーは無理だよー。現場と兵頭っちの仕事だしー」 「あー。うー」 自分のツケが回ってきてます。 つれえ。どうしよ。 比較的大人しい羽黒とか妙高とかのとこに入れてー。 あとは土下座? #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:00:20
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「んー? 一時的でいんだよね考えたら」 「あんのか? 普通寮じゃなく艦娘向けでセキュリティしっかりしてる部屋とか」 「いっそ食堂?」 「あっほ」 浜風はともかく他面子は無理。多分。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:01:52
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「あるにはあるよ。プレハブ立ててる間だけ、って条件なら全部揃ういい部屋が」 「ほう。マイナスポイントはなんかあんの?」 「ちょい兵頭っちが困るだけ」 「ほう。俺がちょっと困るだけ」 「有事の際は一番先にこれる」 「いい条件だ」 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:03:32
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「んじゃそこにする?」 「おう。お前が言うなら間違いないだろ、北上」 「ほい。じゃ今から書類作るからサイン頂戴ねー」 「ほいほいさっさ。ハンコも用意しておいてやるよ」 さて、と。問題解決。 あいつらには早速、そっちに移って貰うことにしようか。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:07:09
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

さて、端的に言うと。 俺は全力で北上に騙されたわけで。 いや。本当に騙したってわけでもないんだけどな。 ぶっちゃけ全員の条件揃ってる。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:08:51
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

なお、一応聞いておくだけ聞いておくという前提で、第十七駆逐隊の言った要望は以下の通り。 磯風:できれば冷蔵庫付きの部屋がいい。 浦風:できれば寝床が広い方がいい。 谷風:喫煙可がいい。 浜風:要望なし。 全部条件は揃ってる。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:12:10
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

あと、磯風、谷風組からの追加要望。 なるべく浜風と同室は避けたいそうだ。 大丈夫、そいつは全部叶う。 問題は、だ。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:13:48
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

そこ。俺の部屋なんですよ。 細々とした北上迷彩が張られた文章の中、書いてありましたよちっちゃく。 なお、兵頭一也大佐は、部屋を明け渡すものとす。とな? 前代未聞すぎじゃね? 俺、寝るとこ無くなったんですけど? #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:16:09
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「うし。じゃ兵頭っち、仕事あがってさっさと部屋かたして荷物持ち出して」 「いや。荷物持ちだしてってお前な」 「この状況、誰のせい?」 「……」 俺のせい。 「待った。男の夢一杯のアイテムが詰まってるんだが」 「処分してきて?」 「ですよねー」 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:18:36
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「ああ。使える家具はそのまんまでいいからね。ベッドとかー」 「俺の戦術書もおいとくか?」 「兵頭っちのエロ本はどけといてよ。民度ばれるからさー」 「言われんでもどけるわ。つか基本司令室にしか持ち込んでねえわ」 俺をなんだと思ってんですか。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:20:40
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「つか。北上」 「あにさ、兵頭っち」 「俺、どこに寝ればいんすか?」 「はい。寝袋」 わーい。会社泊まりみたーい。 めう、残業大好きめうー☆ 「ここかよ!!」 「お仕事好きが高じました、って言えば外部にも面目立つじゃん?」 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:22:34
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「風呂は!」 「ついてんじゃん、ここに」 あ、はいそうでした。 一応シャワー室ついてんのよ、ここ。 しばらく使ってねえけどな。 「せめて柔らかい床で寝かせてくれませんか?」 「段ボールがあるじゃない。司令官ー」 それ、柔らかいって言わねえよ!! #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:24:30
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「そいつは冗談だけどさー。幸い男子寮開いてるでしょー」 「まーそうな。工廠課の連中と毎朝ツラ合わせるけどな」 懸念があるとすれば、闇討ちの危険性があるだけだ。 神通がらみでな。 ただ、それを除けばベストな解決ではある。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:27:31
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

北上は無駄に優秀である。優秀さをゆるキャラで隠しているが。 こいつが全裸でポールダンスしても、どーもくんにしか見えないぐらい俺の中でゆるキャラである。 「じゃ、説明してらっしゃー。あ、浜風にもちゃんと声かけんだよー。いつまでも倉庫だとかわいそでしょ」 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:31:15
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「へいへい。気づいてたんだな?」 「そりゃね。あたしだって気づくし、あだ名も幾つか聞いてたし」 「どんなん?」 「司令の愛人とかが最近だけど、入ってきた当時はー」 ──灰かぶり、だったっけ。 おーう。やっぱ女の世界こえー。 シンデレラの前の姿かよ。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:33:22
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「んじゃ荷物かたしに行ってくる」 「はいはーい。じゃあ手続きこっちでやっとくからごゆっくりー」 そんなわけで、俺は荷物をかたしに自室へと向かうわけであった。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:36:31
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

自室の掃除は前に浜風がやっててくれたし、調度品はそのままでいいというので放置。 私物の本と衣類はアタッシュケースに入る程度。 ダイソンはくれてやるわ。 そんなわけで兵頭一也のお引っ越しは、1時間程度で終わった。 わびしいが俺もモグリと同類である。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:39:42
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

なんつーか、もーちょっと時間かかるもんだと思ったんだが。 意外と俺、私物持ってなかったんだなー、なんて寂しい思いがある。 ギンブチは私物めっちゃありそう。 ほら、あいつもう、なんつーかラブオーラ出てるじゃん? 営み的なのありそうじゃん。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:42:34
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

あとはアタッシュケースに詰めた荷物を引っ張って、各人に話を持って行く。 浜風以外は同室だったので一回で済んだ。 エロ本探そうと言い出したのが、谷風。 ベッドを使うと行ったのは浦風。 冷蔵庫の中身を聞いて、涎をたらしそうだったのが、磯風である。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:47:19
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

あとは浜風に話もってきゃおしまい。 俺の部屋は一応風呂もついてて三部屋分はある。 もし、自前料理生活したいっつーなら、IHもちこみゃ冷蔵庫もあるしな。 今まで通りの生活がアップグレードだ。 生憎と浜風と同室は避けて欲しい、という願いは叶えられないがな。 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:50:45
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

しばらくは第十七駆逐隊部屋として使って貰い、あとはプレハブ、でもって寮へ。 俺はその後、元の部屋に戻る。 プランとしてはまったく問題ないはずである。 と、言うことで浜風の訓練後のお話を持って行ったわけですが── #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:53:56
不知火に落ち度はない @otinui_yamoto

「……提督、それ本当なんですか?」 「おう。北上に部屋取り上げられてな」 「無茶苦茶ですね」 お前もそう思うか。 俺もそう思う。 「だが、俺の落ち度だ。しかたあるめえ」 「不知火さんの落ち度は?」 「工事責任はあいつにねえよ」 #不知火に落ち度はない

2015-05-20 22:56:09