《佐倉統氏の『はじめての福島学』書評に対する、書評》

自己ツイートをまとめました。
13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) 「原発事故は大きな出来事なのだ。そのために、福島県は大きな被害を受けている。」ということは、日本国首相を含め、東電の社長も、福島県知事も、各自治体首長も言っている。 本音はともかく、公的な場ではそれに逆らうような、弱いものいじめになる話を語るのは困難だ。

2015-05-24 22:40:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) 文脈の呼応を、佐倉氏は適切に行っている。 「どうして、こんな初歩的で常識的なことが分かってもらえないのか。」という語は 「基本的なことである。だが、それすらできなくなっているとは、ぼくたちは、なんと狭量な人間になってしまったのだろうか。」と結ばれる。

2015-05-24 22:52:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) ならば、佐倉氏は、 「福島を政治問題化するな。事実を認識せずに結論先にありきで語るな。福島に住んでいる多くの人たちに迷惑をかけるな。」という事が初歩的で常識的で基本的なことなのに、できなくなっている、と嘆いているのだ。そして開沼氏の著作の内容が事実である、と。

2015-05-24 23:01:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) しかし、開沼氏が書いていることは、統計上は事実ではあっても、初歩的でも常識的でも基本的でもない、統計から来る見せ掛けによる間違いに過ぎない。 例えば、福島県が把握する避難者の人数が、県民の2.5%に過ぎないのは事実だ。が、全体の2.5%は軽視しても良いのか?

2015-05-24 23:05:23
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) 開沼氏は書かないし、佐倉氏も気にしないようだが、実際に避難している人数がどれほどなのか、福島県庁は正確な人数を把握しようとさえしていない。まして、自主避難者の心情など、アンケートでつかんでも政策に反映しない。という客観的な事実も、開沼氏も佐倉氏も気にしない。

2015-05-24 23:15:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) 佐倉氏が「研究者が自分のスタイルを変えるというのは、相当な覚悟と努力が必要な一大事である。」と賞賛する「スタイル」の変更によって、事故発生後長大な時間を掛けて開沼氏が行った聞き取りの成果が、開沼氏の著作からは見えなくなっている。何か「必要な一大事」があるのだ。

2015-05-24 23:26:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) ここまで賞賛するのだから、佐倉氏にとって、開沼氏の新著は肯定的に評価すべきものなのだろう。 しかし、開沼氏よりも長く福島県で生活してきた私にとっては、開沼氏の新著は、数字で考えるべきない被災者の心情を無視し、「福島」を数字で考えているという点で、肯定できない。

2015-05-24 23:34:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用に対する評続) 佐倉氏にとっては開沼氏の著作は完全に専門外の分野のはずだ。書評を何度読み返しても納得できないのは、佐倉氏がこの書物を書評する必然性だ。佐倉氏は、この書評を通して何を表現したかったのか?開沼氏の学問的努力に対する賞賛か?原発事故の影響は小さいという主張か?

2015-05-24 23:44:24