スピロヘータ・らせん・ペニシリン・魔法の弾丸・狙ってあてる ~梅毒~

こういう風に話題が少しずつ展開しながら続いているのはとても面白いのです。
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ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

梅毒を治すためにマラリアにわざわざかかったりという話は確か前にも聞いた。

2015-05-22 11:49:04
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

やれ、現代に生まれて、現代で子どもを産めて本当に良かったよ。

2015-05-22 11:49:45

ところで、どうやって治したの?

Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 はい。ほっときたくなくても、結局有効な治療法がなかったので。むしろ、ある意味ほっといた方がマシだったという話も。

2015-05-22 11:50:29
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 はい。マラリア療法以外にも当然いろんな治療法が試されたわけですが、その中でも頻繁に使われたのが「水銀療法」。確かに水銀には殺菌作用がある(昔の「赤チン」とか)けど、毒性も強い。その水銀軟膏だけでなく水銀蒸気を吸い込ませたりとか、そんな治療法だったので(続

2015-05-22 11:56:00
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 承前)実際は、梅毒で死ぬ以上に水銀中毒で死んだ人も多かった。あのシューベルトもその一人だとも言われてたりする。

2015-05-22 11:57:13
Y Tambe @y_tambe

@debugordie @Butayama3 いくつか説はあります。中国でヤマモモのことを「楊梅」といい、第二期に全身に現われる鮮やかな赤い発疹(バラ疹)から「楊梅瘡」と呼んだことからとも。また「ばい菌」の「ばい」と同じく「黴(かび)」という字の音読から転じた表記とも。

2015-05-22 12:00:16
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 はい。実際に有効な治療薬が出来たのは、やっと1910年になってから。それが秦佐八郎先生とエールリッヒが共同開発した「サルバルサン」です。それくらい画期的なことで、これが「抗細菌薬」の始まりと言われる(※感染症と広く捉えるとキニーネの発見とかが先だけど

2015-05-22 12:04:58

出ました。特効薬サルバルサン。

Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 北里柴三郎先生の弟子の一人です。

2015-05-22 12:12:36
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe 有機ヒ素化合物ってことは毒でしょう。今は使われてないんですね。でも確実に効く薬ができたってすごいことだったでしょうねえ。

2015-05-22 12:13:34
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 19世紀後半にコッホが、感染症が微生物(細菌)によって起きることを証明したことで「ヒトと違う生物によって起きる病気なら、そいつだけに毒性のある化学物質で殺せばいい」という発想が生まれます。狙った相手だけに命中する「魔法の弾丸」。それが「化学療法」の始まり。

2015-05-22 12:16:58
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 承前)その理論を実現させた最初が「サルバルサン」です。毒性は確かにあるけど他の病気に対する治療薬と比べれば、そこまで激烈というわけでもなかったし。もっとも、その後フレミングが見つけたペニシリンなどの抗生物質の方が遥かに優秀だったので使われなくなった。

2015-05-22 12:20:48
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 カッコイイでしょw これ、エールリッヒ自身が最初に使った言葉なのよね。ウェーバーのオペラ「魔弾の射手」を意識して使ったと言われてる。

2015-05-22 12:30:39
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe なるほど、当たらせたいところに当たる弾丸と細菌だけを殺したい抗生物質の考え方は似てますね。

2015-05-22 12:34:53

持っている人がいる。