タイムコードのおはなし

おまとめいただいているよもやま話ですけど、 もれていたようなので自分でまとめてみました。(ね) http://togetter.com/li/72852 その1 http://togetter.com/li/73964 その2 http://togetter.com/li/77202 その3 http://togetter.com/li/82183 その4 続きを読む
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ねこまたや @info_nekomataya

えんやかや、よもやま話の続きだす。 前回のお話はフレームレートの話だったのに途中からタイムコードのお話になっちゃってタネ で、今日はF-T変換のお話をしようかとも思ったけど、タイムコードの事でも

2010-12-17 00:05:21
ねこまたや @info_nekomataya

本来ムービーの時間最小単位は「フレーム」ですが、あまりに似たようなフレームがいっぱいつながっているので、フィルム(ムービー)の一カ所だけ見たときそれが全体の「どこ」に当たるのかは人間の目では大変区別が付きにくいものです。

2010-12-17 00:06:10
ねこまたや @info_nekomataya

それじゃ編集とかするのに大変不都合なので、色々便利な方法が考案されて使われてきました。

2010-12-17 00:06:34
ねこまたや @info_nekomataya

フィルムでは最も確実な方法として特定のフレームを指定するのに「xxフィート ffフレーム」という呼び方をします。

2010-12-17 00:07:15
ねこまたや @info_nekomataya

フレームレートにかかわらず、どのフレームでもかっちり指定出来るので今でもこの呼び方が主流です(だよね、最近フィルムのそばに居ないので実は変わってたりして…)時間が必要なときは、その時々のフレームレートで計算します。

2010-12-17 00:07:43
ねこまたや @info_nekomataya

ビデオデッキのパネルに(機種によっては)出てくる >[ 00:21:12;02 ] こんな時間表記を見た事あると思いますが、これが「タイムコード」通称「TC(てぃーしー)」です。

2010-12-17 00:08:37
ねこまたや @info_nekomataya

「hh:mm:ss;ff」こんな形式で、意味は hh=時間 0-23 24時間で一回り / mm=分 0-59 / ss=秒 0-59 / ff=フレーム 0-29/ って感じです。わりとポピュラーですよね。

2010-12-17 00:10:26
ねこまたや @info_nekomataya

このTCはビデオ(VTR)由来のものです。ビデオ以前のテレビでは(ほとんど)記録方法自体が無かったので、編集に相当する作業は副調整室でのカメラの切り替えで行っていました。時計は必要でもコマ単位のアドレスは必要ではなかったわけですな。

2010-12-17 00:11:35
ねこまたや @info_nekomataya

VTRが出来てもしばらくは編集が技術的に困難だったので、最初の頃のVTRにはTCは無かったと記憶してます。

2010-12-17 00:13:03
ねこまたや @info_nekomataya

ビデオでもフィルム同様に、何フィート何コマで勘定しても良かったのかもしれませんが、フィルムと違ってビデオのテープ「パーフォレーションが無い」「伸びる」その上テープを見ても「絵」が見えない。 で、テープに「時間」を記録する事になったのでし。

2010-12-17 00:16:41
ねこまたや @info_nekomataya

タイムコードは編集をする時に便利なので、今ではフィルム用のタイムコードとかも規格が作られて利用されています。

2010-12-17 00:17:19
ねこまたや @info_nekomataya

現在の日本で主に使ってるテレビまわりのタイムコードは「SMPTE-12M」という規格に入ってますので「超気になる」方は探して読んでみるのも一興かも(特にお勧めするわけではない)。先のドロップフレームのお話とかも載ってます

2010-12-17 00:17:43
ねこまたや @info_nekomataya

ドロップフレームのついでにノンドロップフレームのお話もしておきましょか…といって、特別なことがあるわけではなく「読み飛ばさない」だけなんですけど…コレがじつはけっこう問題になりやすい。

2010-12-17 00:19:14
ねこまたや @info_nekomataya

ドロップフレームの存在を知らない人がいて「テレビは30fps」だと思ってる。この人が、時間ぴったりのつもりでノンドロップの扱いで番組を作成する。

2010-12-17 00:19:37
ねこまたや @info_nekomataya

仮に番組が30分番組だとすると、ノンドロップで作成したムービーには54000フレームの絵があります。この番組をテレビで放映すると30分1秒24フレーム…端数分は時間オーバー。あらら大変 放送枠に収まりません。

2010-12-17 00:20:18
ねこまたや @info_nekomataya

「そんな馬鹿な取り違えがあるかw」…というと、実は時たまあったりするわけで…

2010-12-17 00:21:06
ねこまたや @info_nekomataya

通常のビデオ機材のフレームレートは29.97以外ないので、ノンドロップのタイムコードを使うと表示と実際の時間がずれズレです。 でも計算が単純になるので放送枠を気にしない(=時間に厳密じゃ無い)制作では採用されることがあります。

2010-12-17 00:22:20
ねこまたや @info_nekomataya

テレビ放映はきっちり放送時間枠が決まっていてとっても厳格だから テレビのお仕事をする人は間違えないように注意してくださいね。 忘れない!「テレビのフレームレートは29.97fps」

2010-12-17 00:23:06
ねこまたや @info_nekomataya

「かつて」黒白テレビは30fpsでした確かに。 でももう黒白放送無いしね…30fpsの機材なんて博物館でしか見た事無い

2010-12-17 00:25:49
ねこまたや @info_nekomataya

ついでだけど アニメ業界では演出家や編集さん以外のヒトは、数秒から長くて10数秒程度の短い時間単位でお仕事することが多いです。で、 ( 秒+コマ ) という書き方をしてカット内の特定のコマを指定します。

2010-12-17 00:27:38
ねこまたや @info_nekomataya

アレも広い意味ではタイムコードの一種ですね。 当然「時間」とか「分」とかあっても常に「00」になるのはわかりきってますので省略です。

2010-12-17 00:28:00
ねこまたや @info_nekomataya

余談だけど、いままで担当したカットで60秒をこえたのは3回?だけかな。 とまあ、ちょと唐突だけどタイムコードのおはなしですた。とっぴんぱらりのぷぅ ではでは、おやすみなさいです

2010-12-17 00:29:02