タイムコードのおはなし
- info_nekomataya
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えんやかや、よもやま話の続きだす。 前回のお話はフレームレートの話だったのに途中からタイムコードのお話になっちゃってタネ で、今日はF-T変換のお話をしようかとも思ったけど、タイムコードの事でも
2010-12-17 00:05:21本来ムービーの時間最小単位は「フレーム」ですが、あまりに似たようなフレームがいっぱいつながっているので、フィルム(ムービー)の一カ所だけ見たときそれが全体の「どこ」に当たるのかは人間の目では大変区別が付きにくいものです。
2010-12-17 00:06:10フレームレートにかかわらず、どのフレームでもかっちり指定出来るので今でもこの呼び方が主流です(だよね、最近フィルムのそばに居ないので実は変わってたりして…)時間が必要なときは、その時々のフレームレートで計算します。
2010-12-17 00:07:43ビデオデッキのパネルに(機種によっては)出てくる >[ 00:21:12;02 ] こんな時間表記を見た事あると思いますが、これが「タイムコード」通称「TC(てぃーしー)」です。
2010-12-17 00:08:37「hh:mm:ss;ff」こんな形式で、意味は hh=時間 0-23 24時間で一回り / mm=分 0-59 / ss=秒 0-59 / ff=フレーム 0-29/ って感じです。わりとポピュラーですよね。
2010-12-17 00:10:26このTCはビデオ(VTR)由来のものです。ビデオ以前のテレビでは(ほとんど)記録方法自体が無かったので、編集に相当する作業は副調整室でのカメラの切り替えで行っていました。時計は必要でもコマ単位のアドレスは必要ではなかったわけですな。
2010-12-17 00:11:35ビデオでもフィルム同様に、何フィート何コマで勘定しても良かったのかもしれませんが、フィルムと違ってビデオのテープ「パーフォレーションが無い」「伸びる」その上テープを見ても「絵」が見えない。 で、テープに「時間」を記録する事になったのでし。
2010-12-17 00:16:41現在の日本で主に使ってるテレビまわりのタイムコードは「SMPTE-12M」という規格に入ってますので「超気になる」方は探して読んでみるのも一興かも(特にお勧めするわけではない)。先のドロップフレームのお話とかも載ってます
2010-12-17 00:17:43ドロップフレームのついでにノンドロップフレームのお話もしておきましょか…といって、特別なことがあるわけではなく「読み飛ばさない」だけなんですけど…コレがじつはけっこう問題になりやすい。
2010-12-17 00:19:14ドロップフレームの存在を知らない人がいて「テレビは30fps」だと思ってる。この人が、時間ぴったりのつもりでノンドロップの扱いで番組を作成する。
2010-12-17 00:19:37仮に番組が30分番組だとすると、ノンドロップで作成したムービーには54000フレームの絵があります。この番組をテレビで放映すると30分1秒24フレーム…端数分は時間オーバー。あらら大変 放送枠に収まりません。
2010-12-17 00:20:18通常のビデオ機材のフレームレートは29.97以外ないので、ノンドロップのタイムコードを使うと表示と実際の時間がずれズレです。 でも計算が単純になるので放送枠を気にしない(=時間に厳密じゃ無い)制作では採用されることがあります。
2010-12-17 00:22:20テレビ放映はきっちり放送時間枠が決まっていてとっても厳格だから テレビのお仕事をする人は間違えないように注意してくださいね。 忘れない!「テレビのフレームレートは29.97fps」
2010-12-17 00:23:06「かつて」黒白テレビは30fpsでした確かに。 でももう黒白放送無いしね…30fpsの機材なんて博物館でしか見た事無い
2010-12-17 00:25:49ついでだけど アニメ業界では演出家や編集さん以外のヒトは、数秒から長くて10数秒程度の短い時間単位でお仕事することが多いです。で、 ( 秒+コマ ) という書き方をしてカット内の特定のコマを指定します。
2010-12-17 00:27:38アレも広い意味ではタイムコードの一種ですね。 当然「時間」とか「分」とかあっても常に「00」になるのはわかりきってますので省略です。
2010-12-17 00:28:00余談だけど、いままで担当したカットで60秒をこえたのは3回?だけかな。 とまあ、ちょと唐突だけどタイムコードのおはなしですた。とっぴんぱらりのぷぅ ではでは、おやすみなさいです
2010-12-17 00:29:02