魂命を継ぐ幽朧の境界：一日目昼

【刃】ペンデ @pende_AO

「あぁ、そだね、そろそろ夜に入るのかな」 ヤツメの言葉に見上げた空。 伸びをして、一度呼吸を深める。 「オレ、ヤツメともじーちゃんともおばーちゃんとも話したりないし、明日はもっと話せるといいな。」 セリアは明日の夜に予約してあるから、別。

【刃】エクスィ @hexi_6_AO

@pende_AO 「かわいい？」 じ、と自分の体を見下ろしたのち、ペンデの顔を見上げて。 ふるふると首を振った。 そんなことはないとでも言いたげに、じっと見つめながら。 「わかる、かしら。こころ、のこと。あふれること。しあわせ、のこと」

【刃】エクスィ @hexi_6_AO

「──夜……」 ひとり、過ごす夜は、こわい。 誰もいない。誰も私を見ない。憶えていない。私すらも。 ── でも、今は、ひとりじゃない。 「わたしも。戻ってきたら。またいっぱい、おはなし。たくさん。しあわせ。……みんなと、一緒に」 それがいいな、というように、目元をほころばせ。

【鞘】ヌシ @nushi_AO

エナの呟きを聞いてうむうむと満足げに頷いて自分も飲む。 「おー。卵は、こんな味」 さっぱりとした喉越しのそれを気に入ったのか景気良く煽る。 「人間はおいしいものを見つけるの上手いでっすよね」 山で、食べ物を採ったり狩ったりしていたのを思い出しつぶやいた。

【鞘】ヌシ @nushi_AO

夜という単語が聞こえてきて、もうそんな時間かと思う。 「じゃあ本日はあっしの山にご招待しましょじゃねーですか」 先程声をかけた面々を見渡して。 「次のヌシが決まる頃にはもう無くなっちまう場所でっすが、周りも含めてどんな場所かは分かるでしょーし。悪い場所ではねーのは保証しまっすよ」

【鞘】ヌシ @nushi_AO

胸を張ってそう宣言し、立ち上がる。 そして別の組み分けの面子を見て。 「いい時間を皆も過ごしてくだせーですよ」 キキキと笑って。 「また明日、お会いしましょーです。あっしもまだ皆さんといっぱいお話してーでっすからね」

【刃】ペンデ @pende_AO

@hexi_6_AO 「可愛いよ、凄く。」 本人が否定しても、自分がそう思うのだから。 よいしょ、と膝を叩いて立ち上がる。 「わかる。エクスィが望むなら、自分が知ってるものを全部、教えるよ。」 エクシィに手を差し出して 「お手をどうぞ、お嬢様」

【刃】テッセラ @Tessera_AO

「変、は、美味しい……たのしい？」 エクスィの声には首を傾ける。どっちだろう。変な美味しくないのもあるとは思うけど。 「この卵は、うん。こんな味。おいしい」 美味しいのは嬉しいと、何度となく思いながら、パンを食んでグラスの中を軽くしていく。空腹なようには思っていなかったが、

【刃】テッセラ @Tessera_AO

思っていなかっただけかもしれない、と、『色無し』は色んな声が交錯するのを聞きながら、思い。 招待、の言葉には、灰色がヌシを見上げた。 「ヌシさまの山」 ——無くなってしまうの、と問うのは声にはならなかった。立ち上がるのを見て、慌ててパンの残りを呑み込んで、それに続く。

【刃】テッセラ @Tessera_AO

袖をぱたぱたの形に戻してしまう前に——先に少し距離を詰めて、夜色のその人の袖を小さく引いた。 「ペンデ、明日に、また、ね」 なんとなく言っておきたかったような、言えてほっとしたような。『色無し』はへにゃと、笑ってそれを伝える。 「会おうね」

【鞘】ル・レクタ @R_l_eqta

@hexi_6_AO 幸せだと、言葉にする少女に目を細めて。笑みを、浮かべる。 「ああ。いや、違う、困るというのは。そうだな…そう、幸せに、似ているな。待ち遠しいという気持ちが、きっと、今の余（わたし）の器からは、」 言って、胸元に掌を当てる。 溢れてしまうのだろうと。

【鞘】ル・レクタ @R_l_eqta

それから僅かに視線を彷徨わせて。詩人と少年を振り返る。 これから暫く同じ時間を過ごす二対の瞳。澄んだ水色の瞳と、空を映す━━今は夕の空を映す色へと、変わっている、不思議な━━瞳を順に廻り。 「…魂が息を吹き返すような、心地が、するよ」 まだしっくりこない感情を、面映く感じながら。

【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

卵の飲み物に興味を持ってくれたエクスィには、笑ってもうひとつ取り出したグラスを差し出す。 「本当はこれ、卵にストローを挿して直に飲むのですけれど」 マメエルの反応を見てハードルが高いと思った結果だ。外見を変えるだけでだいぶとっつきやすくなるだろうと。

【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

エナの反応を唾を呑む勢いで見守っていたのだが、おいしい、という言葉ひとつでほっと息をついた。 「よかったです。……本当においしいものを、私が知らないだけかもしれないのですけれどね」 マメエルも卵も庶民派の食べ物だ。口に合わない人も出てくるだろうと思っていただけに、嬉しかった。

【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

「夜……そうですか、もうそんな時間なのですね」 時間の感覚がここではよくわからなくなる。きょろきょろと周りを見て。 「ヌシさまの山に！是非見学させて頂きたいです」 「刃」ではないが、異世界と聞けばそれだけで見てみたい。

【鞘】アラーニェ @ArachnePbt

「ああ、もう夜になるんですね。楽しい時間がすぎるのは、はやいですね」 真っ白なこの場では時間の流れがわかりにくいけれど、気付けば、誰もが移ろう準備をしている。私も、惣菜パンの残りをいただいてしまって一息ついてから、よっこいしょと腰を上げる。 「きっと、夜もあっという間でしょうね」

【鞘】アラーニェ @ArachnePbt

「そうしたら、また、皆々様で集まるんですね。その昼も、またあっという間なんでしょうね、楽しみですね」 まだ言葉を交わしていない人や、少ししか話せなかった人がほとんどだ。こんなことは、アラーニェになってはじめてのことで、なる前のことはよく覚えていないから、ほんとうに新鮮な気分。

【鞘】アラーニェ @ArachnePbt

「この色を、世界の色だと言ってくださった方のお山、この目で見られるのが楽しみですね。私、胸がどきどきしていますよ」 両手を胸に当てる。本当に、ここへ来てから楽しいと嬉しいの連続で、ずっと冷めやらない。 「山のヌシ様、セリア様、エナさん、テッセラ、今夜はよろしくおねがいしますね」

【鞘】アラーニェ @ArachnePbt

一夜を共にする四人へ順繰りに顔を向けておじぎをして、それから一度周囲を振り返った。 「皆々様、明日もどうか、私、アラーニェとお話しくださいね」 分かたれていく際に、この声は皆々に聞こえただろうか。

【刃】エプタ @ept_Ao

@pende_AO そっと、腕を差し込めば僅かなとろみをもつ液体はすんなりと指を包み込む。 ただ、面白がって差し込んだ手を素早く動かそうとするとエプタの体液はとたんに重さを持って抵抗を始めて。 「面白いかー？」 ぽこりと、ペンデの指をなぞるように泡が一つ浮かんで弾ける。

【刃】エプタ @ept_Ao

@Eight_mua_AO @tamagobo_ro_AO 「なんだ？なんか付いたのか？ズレタのか？」 なんせ、全身をすっぽりとバケツの中なもので、周りの様子は全く見えずペンデの顔ぐらいしか見えないこの状況。 声は不思議そうにな響きだけを伝えて。

【刃】トゥリア @turia_AO

「皆さん、今日はありがとう。また明日、こうして楽しいひと時を過ごせますよう！」 少人数に別れていく皆にそう声をかけ、自分の属すグループに向き直ると。 賢者が液体のような存在の入るバケツを改造(？)していた。 「流石は賢者さま」 軽く拍手。

【刃】ペンデ @pende_AO

@ept_Ao とぷり。 ぬ…く。 新触感。 空気が指を撫でていく感覚がくすぐったくて、目が細まり口元がゆがむ。 「ふ、は。」 笑いがこぼれてしまうのは仕方ない。 ゆっくり、ゆっくり、楽しむように、惜しむように腕を抜いた。

【刃】ペンデ @pende_AO

@ept_Ao 「うん、面白かった。明日、エプタに会えるのが楽しみだよ」 どんな姿になって明日会えるのか。 どんな相手になっているのか。 「ありがとう、また明日ね。」

【刃】ペンデ @pende_AO

@Tessera_AO 腕をタオルで拭きながら、袖を引く小さな白を見下ろした。 「うん、また明日。」 蕩けるような笑みをみて、腰を折る。 許されるのなら龍がエクスィにしたように口づけを。 「テッセラの夜が良い夜でありますように。」 おまじない。