メナンドロス『エピトレポンテス』で学ぶギリシア語

メナンドロスの『エピトレポンテス(辻裁判)』より、いくつかの台詞を気まぐれにピックアップして短い解説を加えてみました。ツイートの並びは作中登場順。
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古代演劇クラブ @UTclassicsclub

【「辻裁判」の争点】 παιδίον / παιδάριον(パイディオン/パイダリオン)…「赤子」 κόσμος(コスモス)…ここでは「飾り物」 δέραια(デライア)…「首飾り」 γνωρίσματα(グノーリスマタ)…「(身元の)証」

2015-06-30 20:32:25
古代演劇クラブ @UTclassicsclub

ダーオスは一度もグノーリスマタという単語を使っていない。飾り物が赤子の身元の証だという話(これは事実)を持ち出したのはシュロスで、悲劇のあらすじや人生訓めいた話を使ってそれを補強することで、飾り物を渡さないダーオスを、高貴な英雄の出生の証を私欲のために横領する悪人に仕立て上げた。

2015-06-30 20:32:52
古代演劇クラブ @UTclassicsclub

『ΕΠΙΤΡΕΠΟΝΤΕΣ』は、日本語では岩波書店の『ギリシア喜劇全集』第5巻に、吉武純夫先生による訳で『辻裁判』として収録されています。背景などの詳しい解説も加えられており、今回の公演にあたって大いに参考にさせていただいております。 amazon.co.jp/dp/4000927051/

2015-03-17 21:34:46
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また、ギリシア語の台本および英訳の参照には、Loeb Classical Libraryによるテクストを使用していますが、コメンタリーなどを確認したうえで別の読みを採用している箇所もいくつかあります。 amazon.co.jp/dp/0674991478/

2015-03-17 21:42:36