やたらと真っ赤な<守護戦士>~激震のマウンピア~ 【第五話/宵闇の鋼竜と冒険者】

ログホラTRPGの世界観を舞台に、一緒に遊んだ人たちのPCを巻き込んで、自分のPCの一日を妄想してみたりとか 第一話/http://togetter.com/li/826678 第二話/http://togetter.com/li/826708 第三話/http://togetter.com/li/826726 第四話/http://togetter.com/li/826735
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ぐらす @glas_farthest

@Dateryu ゴツゴツとしていて、それでいて暖かい手が頭に当たる。 太陽のようなこの護り手を、私の想いで支えられているならば。 それは、とっても幸せなことなのでしょう。 一時頬を朱に染めつつ、そっと背中を押す。 「さぁ、いってらっしゃい? ほら、みんな貴方を待っていますよー」

2015-05-28 22:34:05
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「おう、ようやくお目覚めか寝坊助め。儂が全部食っちまう所じゃったぞ?」 「ふぇふぇふぇ、素直じゃありませんねぇ」 ツーマンセルで遊撃に当っていたニール師匠と風月ばあちゃんが降りてきた。 俺は挨拶代わりにと周囲を飛び回っていた《変異翡翠》を一撃ではたき落としてみせる。 <155>

2015-05-28 22:35:27
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「すまねえイルリル!八薙の方は任せたぜっ!」 「言われなくとも!全く、いつも八薙さんの手ばかり煩わせて…!」 こちらへの敵意を隠すこともせず、ソードプリンセスで《変異草蹄鹿》を叩き斬るイルリル。 折り合いは悪いが、こと八薙に関する事なら、ある意味誰よりも信頼できる。 <156>

2015-05-28 22:51:31
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「……露払いはしておいた。行って来い」 「っと、こりゃいいぜっ!サンキュなー!」 木陰から届いた無愛想な声に応えつつ、モンスターの一掃された一角を走り抜ける。 だが、声のした場所に目をやるとそこには既に誰も居ない。 どうやらヴェントは次の得物を探しに行ったようだ。 <157>

2015-05-28 23:06:31
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「次で決めるんだろう?旦那、あたしも混ぜろって!」 「ああ!遅れんじゃねぇぞ、突撃娘っ!」 地上へ降下してきた翼竜を《魔素喰らい》で薙ぎ倒しながら、こちらへと追走してくるイル。 「―――お前にヒールは使わせねえから安心しろ。好きなだけぶちかましゃいい」 <158>

2015-05-28 23:33:24
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「無事じゃったか伊達殿っ!」 「ああ、おかげさまでな!」 《五穀豊穣の神鳴矛》を景気良く振りかざし、ケストリッツが合流する。 「こりゃあ終わった後の一杯が楽しみじゃわい!」 「同感だぜっ!」 今宵の祝杯を前に、自慢の稲妻髭が嬉しげに靡いたのを俺は見逃さなかった。 <159>

2015-05-28 23:46:09
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「龍君げんきになったねー!よいよいねー!」 「おうよっ!日和も付いて来いっ!」 「んむ!任しといてっ!」 ぴょこぴょこと隣を走る、笑顔の眩しい妖術師の少女、日和。 彼女の元気は常にフル充電。溢れんばかりのバイタリティにこちらも勇気づけられる。 <160>

2015-05-29 00:04:16
Dateryu/伊達龍之介 @Dateryu

「ザイン、聞こえるか?」 『ああ。やるのだろう?』 「なんでぇ、折込済みかよ」 『君の考えなぞお見通しさ。…それに、もう他に手は無さそうだしね』 「なら話は早ぇや。細工は流々、仕掛けは上々」 『後は仕上げを御覧じろ、かね? では、30秒後にセットアップだ』 「了解!」 <161>

2015-05-29 00:25:51

第四話→http://togetter.com/li/826735
第六話→