シンポジウム「国立自然史博物館をふくしまに!」のまとめ

また、誘致されなかった場合にどうするのか。福島県の自然が抱える多くの課題=自然史の教育・研究・保全の体制をどうしていくかも覚悟して臨む必要があるだろう。
2015-06-04 21:10:27
三人目の演者。浜通りの南相馬市博物館から、学芸員の稲葉さん。 画像を多く使って、被災地で生物がどうなっていたのか。地域にとって学芸員が何をすべきなのか。
2015-06-04 21:14:34
震災の混乱の後、生き物などいなくなったかのようであったが、初めにクモ、トンボ、魚、カエルが戻ってきた。沿岸域の背後にある入り組んだ丘陵地が津波を弱め、速やかに生物が復帰しだした。
2015-06-04 21:18:11
しかし、それらの生物が復興の名のもとに消えて行っている。山も沿岸の埋め立てに必要な土砂をとるためにどんどん削られていく。避難区域の中ではイノシシやニホンザル、アライグマが増加している。崩れたため池からブラックバスも逃げ出し、範囲を広げている。
2015-06-04 21:23:19
博物館では震災後の調査研究を進めている。全員が避難した津波被害地区に伝わっていた郷土料理の調査、動植物の状況調査、民俗資料の救出などがいまだに続いている。
2015-06-04 21:27:45
(※前半の演者の方の内容が圧倒的に少ないのは私の短期記憶容量が圧倒的に少ないせい…。録音しときゃよかった…。日本学術会議の予備知識がなく理解するのに手いっぱいだったのか。)
2015-06-04 21:32:21
20代のころに福島に赴任したが自然のことは先輩から教わるだけで、県内の自然に関するまとまった資料が昔から本当に少ない。原発事故が起きて、県博の館長から震災前のデータはどこにあるのと聞かれたがだれも正確に答えることはできない。
2015-06-04 21:42:44
山菜やキノコを採る大人たち、キャンプを楽しむ子供たち、みんな放射性物質を恐れて森に入らなくなった。しかし、3.11からの復興を目指すために、自分たちの地域を知らずして何ができるのか。
2015-06-04 21:47:38
開始から15分ほど、赤坂さんのトーク。まず自然史博ってなんなんでしょうか?稲葉さんへ茨城県博を例に教えてくださいと振る。
2015-06-04 21:57:17
稲葉さん→宇宙の成り立ち、地球の成り立ち、生命・生物の成り立ち、恐竜・・・と一般的な展示が多いが、中心となるのはやはり地元・茨城の自然についての展示構成。そうした展示を作るのにも地道な研究員による研究成果があってのこと。
2015-06-04 22:00:50
赤坂さん→なぜ自然史博物館で、東北と沖縄なんですか?樫村さん。 樫村さん→それの回答は馬渡さんの方が適任でしょう。 馬渡さん→場がしらけるので発言しないことになってたはずですが…それはお金です。 (会場、息をのむ。)
2015-06-04 22:10:02
つまり、沖縄には基地予算が、東北には復興予算があるのだということ。そして、60年近く長く棚上げされ続けた国立自然史博構想にとって、視線はアジアの自然史センターにあり、ある意味で日本のどこにあろうが大きな違いはない。
2015-06-04 22:13:27
国立自然史博は現状ゼロであり、「まずゼロを1にする」ことを実現するうえで最も現実的に可能性が高い(予算がつく)のが東北と沖縄であるということ。
2015-06-04 22:16:57
(馬渡さんの発言はそれほど場をしらけさせたようには感じなかった。むしろ真摯に日本に自然史博を求める、クレバーな印象を強めたように思う。)
2015-06-04 22:21:24
・会場から出た声 今まで自然史博物館ができれば、できてほしい・・・と望み努力してきたが、そろそろあきらめの境地にきた。自分の標本もどうにかならないことはないし。ただ、国立自然史博ができて、若手の研究者が全国から集まれば何か変わるのではないかと期待する。
2015-06-04 22:28:34
@mahoroszk 問題ないとは思います。しかし私の脆弱な記憶フィルタを通しているので演者からクレームが来るかもしれません(笑)。その際は訂正をお願いすると思います。
2015-06-04 22:32:05