No.74対戦車手榴弾は珍妙な粘着性で有名だけど、粘着袋の下の容器はガラス製。何故かと思いきや、使用時は叩きつけて割って、中身の半液状化されたニトログリセリンが漏れて装甲表面に密着する効果を期待してたのね。一種のHESHと言えるかもだ pic.twitter.com/szyDv5u8NP
2015-06-04 21:18:17ニトログリセリンと聞くと不安になるのが人類というものだけど、No.74対戦車手榴弾のそれは半液化の過程で安定性も高まっているので、輸送中だとか、使用時に叩きつけて割ったりとかしても大丈夫な程度に安全であると。ちゃんと考えられてるのね
2015-06-04 21:20:45実際No.74にHESH的効果があったのか? 赤軍のRPG-40対戦車手榴弾が炸薬760gで15~20mmしか抜かず、後に1400gにまで強化してやっと25mmに届いたのに対し、No.74はこれを僅か570gの炸薬で達成してる訳だから……確かに装甲への密着の恩恵はあったみたいね
2015-06-04 21:27:24他方、本邦の99式破甲爆雷を眺めてみると……こいつは炸薬630gで、一枚で20mm、二枚重ねで40mm装甲を爆砕できるとされる。No.74程には効率は良くない感じだけどRPG-40よりは随分良いので、これも磁石によって広い面で密着させるってのがある程度効果的だったのかも知れない
2015-06-04 21:32:39そもRPG-40はこんな柄付手榴弾のお化けみたいな奴なわけで、これは普通に投げたら綺麗に逆立ちするなんて事は無かろうから、まず円筒の側面が乗っかる形になる筈。装甲への密着度はどうしても低くなりがちかしらね pic.twitter.com/V0I3tZi5Xv
2015-06-04 21:42:28や、1400gまで炸薬増やしたのはRPG-41ってバリエーションなのね。総重量2kgになるというから英軍の魔法瓶ことNo.74と同等だけど、柄がある分まだ投げやすい……のかなあ pic.twitter.com/gNJ1ru1GGd
2015-06-04 21:45:38装甲への密着という事を考えると、円筒のRPG-40よりまだフィンランドのカサパノスのほうが平らな面があるだけマシかも。こいつもRPG-40同様に磁石も粘着剤も何もないので、装甲の上に綺麗に載せた場合でしか差は出ないかもだけど pic.twitter.com/tFR93epcyG
2015-06-04 21:52:11「手投げHESHってどうなのかしら」なんて冗談めいて言ってた事もあったのですが、まさか見慣れたスティッキーが実際HESHだとは思いもしませんでしたのよ……
2015-06-04 22:01:45あれ、これガモンっぽい……と思ったけど、これ爆薬入りの袋だか缶だかに普通の着発手榴弾を起爆装置として挿したものなんです? ちょっとよくわからない
2015-06-04 22:08:37どうも砲弾としてのHESHが生まれる前に、工兵の爆破技術のひとつとして爆薬を対象に密着させて爆破するってのがあったみたいな? そこから戦間期には歩兵用の対戦車擲弾としての応用が始まって、やがて砲弾にも進む……という流れのような気がする
2015-06-04 22:15:26ひょっとすると、着発手榴弾は起爆装置とか火炎瓶着火剤として案外便利なのかもしれない……? どうもイタリアはこの使い方が異様に多いような pic.twitter.com/CyAP7vWXJ4
2015-06-04 22:27:59閑話休題、通常手榴弾の流用での爆発物起爆といえば、独軍兵士が前線でやってたジェリカン焼夷弾は油の入ったジェリカンに柄付手榴弾をそのままくくりつけて時限発火装置にしてたりしましたっけ
2015-06-04 22:31:51馬鹿炸薬の対戦車手榴弾は能力的にイマイチだけど、それだけじゃなく、応急的に現場で梱包爆薬を作る代わりにわざわざ専用の対戦車手榴弾として事前に製造するほど手間をかける必要があるかって点でも微妙な存在なのかも知れない。成形炸薬のやつならきちんと製造しておく他ないけど
2015-06-04 22:52:38@FHSWman というかカサパノスって「ちゃんと全部爆発する」のがなんとなく以上に信じられないです。そんなに都合よく誘爆するんだろうか? と・・・。「実際には上手くいかなかった」という話はないようなので、ちゃんと爆発するのでしょうけれども・・・。
2015-06-04 23:19:09