#変態不知火さんまとめ 番外編 『ぬいデレラ』

高峯みやび提督(@sukamelancholy)による、 #変態不知火さん の番外編、ぬいデレラをまとめました♪ 関連:#変態不知火さん I dedicate everything to you.→http://togetter.com/li/802093 #変態不知火さんまとめ 番外編 『不思議の国の天津風』→http://togetter.com/li/784976 続きを読む
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高峯みやび @sukamelancholy

「はいはーい! 阿賀野のでーす」 手を大きく振るのは不知火の家の隣に住む家の長女阿賀野でした。 下着を落とした持ち主を探しているという王子の異様な光景に玉の輿を狙う女どもは躊躇いましたが彼女だけはそうではなかったのです。というか羞恥心があまりありません。 #変態不知火さん

2015-03-13 22:58:28
高峯みやび @sukamelancholy

「では、証明してみせよ」 「えっ」 「実際に穿いてみせるんだ。ぴったり合えば証明となるだろう」 「えっ、王子さん、そういう趣味なの?」 「ちげーよ!」 思わず素が出る王子。しかし王子も真剣なのです。運命とまで感じるほどの相手。それを逃すなんて出来ないのです。 #変態不知火さん

2015-03-13 23:03:36
高峯みやび @sukamelancholy

「兎も角、穿いてくれ」 「えー、でも阿賀野ノーパンの方が落ち着くんですけどー」 「え?」 「え?」 「聞くが、昨晩の舞踏会に参加したか?」 「お昼寝してたら寝過ごしちゃったの」 「絶対違うじゃねーか!」 何のコントよ……と叢雲も呆れます。 #変態不知火さん

2015-03-13 23:19:42
高峯みやび @sukamelancholy

気を取り直して王子は町の女たちに呼び掛けます。 「勇気を出して欲しい。私は必ず、昨晩の彼女と添い遂げたいのだ」 そう言って王子は堂々と宣言します。下着を掲げて。 不知火は手を挙げ、名乗りをあげようとしますが、陸奥とビスマルクが先でした。 #変態不知火さん

2015-03-13 23:24:02
高峯みやび @sukamelancholy

「お姉さんのよー」 「わ、私のよ!」 片方はノリノリで。片方は赤面しつつ。 王子は二人に近づいて尋ねます。 「どちらかが嘘をついているのか、それともどちらも嘘なのか。証明を%&[\//=;€">)> #変態不知火さん

2015-03-13 23:27:30
高峯みやび @sukamelancholy

よい子の変ぬい下ネタ童話シリーズ 『ぬいデレラ』 前回のあらすじ 昨晩ベッドを共にした(本番未遂)彼女を探すべく不知火の住む町に来た王子の誠士郎。さて、不知火は見つけてもらえるのでしょうか……? #変態不知火さん

2015-03-27 22:58:49
高峯みやび @sukamelancholy

「まだるっこしいのは嫌いよ。このパンツがぴったり合うのがその女で正解。この頼りない王子の嫁になりたかったら、ノーパンで家の前に立ちなさい!」 結局、王子よりも執事の叢雲が執り仕切る事になりました。そもそも、下着に合う合わないがあるでしょうか? #変態不知火さん

2015-03-27 23:12:02
高峯みやび @sukamelancholy

その疑問を投げ掛けられた叢雲は顔を真っ赤にして「つべこべ言わずに並ぶっ!」と言います。 実は、下着のサイズはほぼ同じの筈の叢雲が試しに穿いてみると、ストンと下着がずり落ちるのです。わかってはいましたが屈辱を受けた気分になった叢雲にはそれを話したくはないのです。 #変態不知火さん

2015-03-27 23:14:46
高峯みやび @sukamelancholy

かくして、ノーパンのまま家の前に女性が立ち、王子が順番に穿かせて回るという、異様でありどう見ても頭の悪いシチュエーションのAVのような光景に。 王子は叢雲にやってもらおうとしましたが、「アンタの女なんだから自分で見つけなさい」と蹴られました。 #変態不知火さん

2015-03-27 23:22:07
高峯みやび @sukamelancholy

「違う」 手を離した瞬間ストンと落ちる下着を見て首を降る王子と頬を赤くして恥に耐える女性達。 不知火は家の前で待ちながらそれを見ています。 「私にぴったりよ、間違いないわ」 「あーら、お姉さんは合わなくてもそのままアタックするわよ?」 二人の姉は今かと待ちます。 #変態不知火さん

2015-03-27 23:29:05
高峯みやび @sukamelancholy

「不知火? 貴女は舞踏会に出ていないのだから、家で掃除していなさい?」 鼻を鳴らして見下すビスマルクの腕を掴み、曲がってはいけない方向に曲げて関節をキメる不知火。 「まぁ、念の為です」 「痛い、痛いわよ! 早く離しなさい!」 「ごめんなさいは」 「くっ、生意気」 #変態不知火さん

2015-03-27 23:35:15
高峯みやび @sukamelancholy

よい子の変ぬい下ネタ童話シリーズ 『ぬいデレラ』 前回までのあらすじ 姉のビスマルクに容赦なくCQCする不知火、昨晩彼女が落とした下着を穿かせる王子。ノーパンで家の前に立つ女性たち。 シュールな光景がそこにありました。 #変態不知火さん

2015-03-31 22:47:26
高峯みやび @sukamelancholy

頬を赤らめる五十鈴に、下着を穿かせる王子。どう考えてもAVですが、手を離した瞬間にすとんとずり落ちました。 「違う」 「ううっ、なんでこんな恥ずかしい事っ」 玉の輿とは時に羞恥に堪え忍ばねばならないという縮図がここに。 そして必ず選ばれる訳ではない事も。 #変態不知火さん

2015-03-31 22:52:40
高峯みやび @sukamelancholy

ビスマルクの骨が折れてしまいかねないのと、王子がついに不知火の家まで来た事でその手を離しました。 「もう、王子の前で恥をかかせないで」 「それが快楽になっているとは知らずに」 「ならないわよ!」 「はは、仲の良い事で」 「そ、そんな事……」 照れるちょろマルク。 #変態不知火さん

2015-03-31 22:56:49
高峯みやび @sukamelancholy

「それじゃあ、いいかな」 まず最初は長女のビスマルクからです。 「い、いいわ……。お願い」 視線を逸らしながら、ビスマルクは自身のスカートをたくしあげます。当然下着は穿いておらず、それはもう彼女の美しい金髪も下に 「は、早く済ませて」 「み、見ていないから」 #変態不知火さん

2015-03-31 23:02:58
高峯みやび @sukamelancholy

お互いに照れながら下着を穿かせ、王子は手を離し……やはりずり落ちてしまいます。 「も、もうっ、なんで私じゃ駄目なのよ! 私が一番でしょう!?」 「一番ちょろいのは合っていますね」 茶々を入れる不知火。 「誰がちょろいですって!?」 #変態不知火さん

2015-03-31 23:06:41
高峯みやび @sukamelancholy

「残念だが、君ではないようだ」 「うう、なんでよ」 昨晩王子と寝ていないからです。 「わかってるわよバカ!」 続いて陸奥の番です。彼女はビスマルクと違って余裕の表情です。 「お姉さんのこ、こ♥ 恥ずかしがらずに見ていいのよ?」 「う、いやそんな」 たじたじです。 #変態不知火さん

2015-03-31 23:10:49
高峯みやび @sukamelancholy

「ねぇ、もしお姉さんが違ったとしても、お姉さんは王子の事、とても気持ちよくしてあげられるわ。この後どうかしら?」 下着を穿かされながらも誘惑する陸奥にいや、あのとしか言わない王子。 「なんなら、昨日の彼女と3……」 下着はずり落ちました。 「次っ」 「もう」 #変態不知火さん

2015-03-31 23:23:21
高峯みやび @sukamelancholy

そして、今度は母親の加賀です。無表情でスカートをたくしあげ、その目は王子を見たままです。 「……」 その視線に違う汗が背中から吹き出てきた王子は手早く済ませようとします。こんな殺人鬼のような女性と昨晩共にしたとは思えないからです。 #変態不知火さん

2015-03-31 23:30:24
高峯みやび @sukamelancholy

案の定、加賀に下着を穿かせてもサイズが合わずに落ちます。 「残念ですが……」 「そう」 とだけ返事をしたかと思うと、懐から大きな包丁を抜き、そのまま王子の身体に吸い込まれていきました。 「……え?」 誰もがそれを、唖然として見ていました。 #変態不知火さん

2015-03-31 23:36:08
高峯みやび @sukamelancholy

王子は加賀に昨晩の彼女である証明の下着を穿かせようとしました。加賀はスカートをたくし上げたまま王子から目を離しません。その威圧は相当なもので、一歩間違えれば崖の底へと落下する、綱渡りのような緊張状態にさせられます。――そしてやはり下着が落ち、加賀は違いました。 #変態不知火さん

2015-04-03 06:26:03
高峯みやび @sukamelancholy

「どうやら貴女ではないようだ」 ……ここで王子は違和感を感じとりました。加賀が昨晩の彼女ではないであろう事は既にわかっていて、確認を終えればすぐに次の背の低い桃色の髪の少女に移ろうとしていました。ですが違和感はそれではありませんでした。 #変態不知火さん

2015-04-03 06:28:56
高峯みやび @sukamelancholy

〝これと同じ事をつい先ほどやったような気がするのです〟。証拠も何もない、されども根拠のない確信。王子は、加賀がこの後何をするのか。脳裏に光景が浮かびました。 「そう」 懐から包丁を抜き、その包丁を王子の心臓めがけて突き刺す。 その予想通り、加賀は懐から包丁を―― #変態不知火さん

2015-04-03 06:33:42
高峯みやび @sukamelancholy

それを見た瞬間、心臓の音が強く、より強く聞こえました。加賀の動作もゆっくりに見え、何もかもがスローモーションになっていきます。しかしながら心臓は早鐘を打ち続け、そして、左手から、猛烈に熱い何かが走りました。それは王子の身体の中心目がけて一気に駆け巡り――。 #変態不知火さん

2015-04-03 06:46:50