悪魔とも手を結ぶ アサド政権とイスラム国の共同軍事作戦

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劣勢が伝えられていたイスラム国は5月、イラク西部の州都ラマディ、シリア中部の世界遺産都市パルミラを相次いで制圧。6月初めから、政府軍と反政府勢力が激戦中のシリア最大の都市、北部のアレッポに向けて進撃、反政府勢力を背後から攻撃している。 ow.ly/NWHs6

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イスラム国はこれまでのところ、アレッポとトルコ国境の間に位置する戦略的な要衝、アザズの攻略に集中。アザズはトルコからの反政府勢力の補給路の拠点で、「イスラム国がこの町を制圧すれば、アレッポの支配権を得ることになる」といわれる重要な町。 ow.ly/NWHz9

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問題はこのイスラム国の攻勢に、アサド政権が手を貸している疑惑が濃厚な点。反政府勢力によると、まずシリア政府軍の戦闘機が反政府勢力の陣地を攻撃、さらに長距離砲で砲撃した後、イスラム国の戦闘員が進撃するという「明らかな共同軍事作戦」だ。 ow.ly/NWHBg

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シリア政府軍とイスラム国が協調するのは、反政府勢力を弱体化ないし排除することが互いの利益になるから。アサド政権はイスラム国に対抗し得る唯一の正当な勢力であると主張できるし、イスラム国側も“領土拡大”という果実を手に入れることができる。 ow.ly/NWHFA

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元々、アサド政権とイスラム国が裏でつながっているという噂は絶えなかった。実際、イスラム国はシリア軍に対し、石油を大量に密売していることが分かっている。またイスラム国は占領した発電所からの電気もシリア軍に売っていることも知られている。 ow.ly/NWHLK

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今回、シリア政府軍とイスラム国が軍事行動で協調している疑惑が濃厚になったことについて、ベイルートの情報筋は「アサド政権は生き残るためには悪魔とも手を結ぶだろう」と指摘している。 ow.ly/NWHPq

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アサド政権のなりふり構わぬ姿勢はそれだけ追い詰められていることの裏返しでもある。というのも、アレッポ県に隣接するイドリブ県が最近、反政府連合に制圧され重要な支配地を失ったことに加え、この春から政権内部の亀裂も次々と露呈。 ow.ly/NWI0G

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反政府連合はアサド政権とイスラム国による共同軍事作戦を撃退するため、オバマ政権にアレッポに迫るイスラム国への空爆を要請しているが、米国は動こうとしていない。理由は、反政府連合にアルカイダのシリア分派「ヌスラ戦線」が加わっているためだ。 ow.ly/NWI65