「レイベリング論」と「ループ効果」(2015年3月)
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「ラベリング論〜構築主義」には膨大な経験的研究の成果があるわけで、それについては個別の具体的な研究のどこを拾っていくかということは非常に重要な課題であり続けると思う。
2015-03-31 07:20:37けど、「ラベリング論」とか「構築主義」を一般的に評価することが誰の仕事なのかは私には分からない。 コミットしてきた人たちがやるべきじゃないかとまずは思うけど。
2015-03-31 07:21:45ハッキングがループ効果に注目した理由は、 ・彼がもともと「概念の変容」に関心を持っており ・ループ効果が起きている現象では それが見やすいから だった。 これはラベリング論者の関心と同じものだろうか。(私は違うと思う。)
2015-03-31 07:37:28ちなみにこれ、「哲学的な関心」としては相当に特殊ではないかと思いますね。(私の知る限り、ふつう哲学者は まずは自然種の話をしたがる)
2015-03-31 07:51:18@a_kitada そういう話は、「自然種/その他」が判然と区別できないと困る、という人が悩むべき事柄ではないかと(私は困らないです)。
2015-03-31 08:16:48@a_kitada 或るものが自然種か否かを 社会学者が自分で判別できないと困る局面て、研究上そんなにありますかね。あまり想像できないですが。
2015-03-31 08:18:59@a_kitada 「他人にあてがわれた分類を自分でも使う」という現象についての研究は、その分類が「自然的」かどうか判断できなくても進められますよね。
2015-03-31 08:23:16この話の最初のポイントは、「概念は人の振る舞いの可能性や物事の理解可能性の制約になっている」というところにあるわけだけど、この観点から過去のラベリング論や構築主義の研究を見直せば、先達たちが実質的にそうしたことを考えていたポイントが幾つも見つかると思う。
2015-03-31 08:49:28こないだ書いた ループ効果という言葉を補助線として何らかの事象を説明しており、かつそれが極めて効果的に働いていると感じる分析論文にはあまり出会えていないな、という思いがあります。(単に私の勉強不足ゆえ、という可能性はとても高いですが…) の件なんだけど、
2015-04-03 04:18:56佐藤『精神疾患言説の歴史社会学』でも同じような読後感があったことを思い出した。読み返そ おれは一体「ループ効果」に何を求めて「しまって」いるのだろう…
2015-04-03 04:20:50追記
そういえば「ループ効果」については過去にこんなやりとりもしました。 ■イアン・ハッキング「人々を作り上げる」/『概念分析の社会学』を読む togetter.com/li/331810 d.hatena.ne.jp/contractio/201…
2015-06-18 01:44:54あと、「イアン・ハッキング「人々を作り上げる」(Making up People)プチ注解」 d.hatena.ne.jp/contractio/201… というのもあった。
2015-06-18 02:00:59