- fussoo_moe
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イタリア製西部劇研究家。マカロニウエスタン、フィルムノワール、ジャーロ、欧州映画、絵画、幻想文学、映像業界裏事情について呟きます。 著作に、生活に役立たない本『マカロニウエスタン銃器「熱中」講座』等。
『追想』のお父さん(フィリップ・ノワレ) #父の日なんで好きな父親キャラ晒す pic.twitter.com/RkYKYgs7Vy
2015-06-21 17:37:18蔵臼さんのことだから、『追想』のストーリーを知ってて「好きな父親キャラ」と言ってるんだろうなあ… まさに「夫・父親」だもんなあこのお父さん twitter.com/klaus_kinske/s…
2015-06-21 18:54:38@HiLars_Hi イタリアのコーサ・ノストラは伝統的に、“ヴェンデッタ”の際は散弾銃を用います。欧州には散弾銃で報復する風習があるのです。 回想シーンでこの銃はノワレの父親が使っていたものと判りますが、父親が家族を奪われた時に報復する武器が、この映画のテーマとなっています。
2015-06-21 19:09:24@klaus_kinske そうなんですね…それであの写真をupされたんですね… 深すぎます… 子どものころに1回観ただけですが、その日はあまりの衝撃で眠れませんでした。
2015-06-21 19:23:10@HiLars_Hi 原題は『古い猟銃』と言います。 そしてあの父親役を平凡な顔つきの、少しずんぐりむっくりとしたフィリップ・ノワレが、眼鏡をかけて演じているのが良いのです。あれがアラン・ドロンとかブロンソンとかがやってしまったら、全然ダメなんです。
2015-06-21 19:27:39@klaus_kinske !元々「古い猟銃」が主役の映画だったんですね! 確かに、いわゆる「イケてない」温厚そうな地味なお父さんの所業というのが、これまたグッときました。もう、よっぽどのことなんだな、と。
2015-06-21 19:31:29@HiLars_Hi そうなんですよ。 親から渡された銃にドコッドコッっと音が先行して聞こえてきますよね。何だろうと思ったら猪の足音で、続いて轟音が鳴り響き、猪は倒れます。「古い猟銃」を使って、ナチスドイツと孤高に戦う父親の映画なんです。
2015-06-21 19:44:58『追想』についてフォロワーさんと語っていたのですが、欧州には“ヴェンデッタ”の際に散弾銃を用いる風習があります。中でもイタリアのコーサ・ノストラは、伝統として銃身を切り詰めたソウド・オフ・ショットガンを、復讐及び、裏切者への報復の際に用いました。
2015-06-21 19:30:12『ゴッド・ファーザー』三部作にもその描写は出てきますし、トレヴェニアンの『シブミ』などにもその記述があります。農家や屋敷には猟銃として代々家に伝えられた散弾銃があり、それを復讐の際に用います。
2015-06-21 19:31:48だから、『狙撃者』のジャック・カーターは兄の形見の散弾銃を肌身離さず持ち歩いているのです。数々のマカロニウエスタンの主人公たちも散弾銃を復讐に使うのです。 pic.twitter.com/FlF4VF6dtL
2015-06-21 19:37:41そして『マッド・マックス』の主人公もまた、西部劇やヨーロッパの復讐者の伝統を引き継ぎ、家族の復讐のために使うのは、水平二連のオーソドックスな散弾銃。銃身・銃床を切り詰めた、ソウド・オフ・ショットガンなのです。 pic.twitter.com/egMb3JfN7I
2015-06-21 19:42:35散弾銃はその性質上、映画の主人公たちが持つ武器としてはふさわしくない。だが、“復讐”という大義があった場合は許されるのだ。 togetter.com/li/260341 pic.twitter.com/ndszG3gPgt
2015-06-21 19:54:05もちろん我らがイーストウッドもその辺りの機微はちゃんと判っていて、『許されざる者』のクライマックスには、殺されたモーガン・フリーマンの敵を討つために散弾銃を用意していくのだ。 pic.twitter.com/zUZJyzM2uW
2015-06-21 20:08:09@klaus_kinske ヨーロッパの警察系特殊部隊がアメリカの警察系特殊部隊と違って散弾銃を対人目的で使用しないのは、そういった背景があるのかもしれませんね。
2015-06-21 19:43:05@godspeedtetsuma 私もそう睨んでいます。西部劇にも散弾銃を使う男は卑怯者との描写がなされてきましたが、大戦中の利便性がモラルを覆しちゃったんでしょうね。ポンプ・アクションに代わってからのフォルムが、より促進させてしまったのかもしれません。
2015-06-21 19:47:56@hardboiledski45 シングルアクションアーミーで早撃ちの技術を競うわけでなく、鉛弾を複数、相手に浴びせるのが“カワード”と思われたのでしょうね。
2015-06-21 19:57:38@klaus_kinske 至近距離でぶちかまされれば、見るも無惨な事態になりますしね……パターンの開ききらないバックショットをまとめて食らった日には……
2015-06-21 19:59:15@hardboiledski45 史実ですが、ワイアット・アープがメキシコ国境付近までカーリー・ビル一味を追い詰め、カーリーを至近距離から散弾銃で射殺するんです。その時手下たちからは「何て酷いことを」と罵声を浴びせられたと聞きます。アープにしてみれば、弟を殺された復讐なんですが。
2015-06-21 20:02:32@klaus_kinske @hardboiledski45 駅馬車の乗り手が護身用に持っていたことからソウドオフショットガンをコーチガンと呼ぶこともあったという記憶もありますから散弾銃イコール卑怯者の銃という訳でも無さそうですが。
2015-06-21 20:08:08@godspeedtetsuma @hardboiledski45 コーチガンはまた別のカテゴリーでしょうね。対人用と言うよりは、護身用ですから。たまにマカロニウエスタンで駅馬車の護衛がウインチェスター持っていたりすると、「なってないなあ」と思ってしまいます。
2015-06-21 20:10:42@godspeedtetsuma @klaus_kinske こうして見ると、アメリカのおまわりさんが散弾銃を使うようになったのは、案外最近のことなのかしら
2015-06-21 20:10:11