- ElementaryGard
- 11059
- 1
- 6
- 1
「経営者」であることを断固拒否して、自分もスタッフも同じ「作家」ないし「芸術家」と見なしたのが手塚。欺瞞です。その欺瞞を「パトロン」と自分を規定することで隠ぺいした。アニメのセーラが結局は棚ぼた的財力で学院改革を図ったように。
2015-06-23 12:37:20日本のアニメがなぜブラック業界なのかというと、「労働者への報酬がとても少ない(それから労働時間がやたら長い)から」ではありません。いいですか問題はそこではありません。「適正賃金をどう算出するか、その模索を放棄した」ことこそがブラックであり罪なのです。
2015-06-23 12:41:08もうわかりますね。半世紀前に手塚治虫もやはり「適正賃金をどう算出するか、その模索を放棄した」のです。どっさり給与を与えることで。
2015-06-23 12:42:07その努力を放棄したことこそが罪であって、実際にいくら支払っていたか(または長時間働かせたか)はそれほど重要なテーマではないのです。どんなにたくさん払っていても、です。
2015-06-23 12:43:59ln.is/www.nttpub.co.… この本が許せないのは「高給をふるまっていたんだから手塚に罪はない」と詭弁を弄しているから。そしてほとんどの読者がこのペテンにたぶらかされてしまているから。
2015-06-23 12:47:35繰り返します。給与の多い少ないが問題ではなく、適正賃金をどう算定するかを可視化する努力を投げてしまったことこそが、経営者・手塚治虫の罪と考えます。
2015-06-23 12:49:36東映アニメ論に進みます。
日本に労働法が導入されたのは敗戦後。この方とともに。 pic.twitter.com/QRPECSo0rS
2015-06-23 16:58:58途中ははしょります。組合が力をつけ経営陣は押された。年二本の長編体制に切り替えることで給与アップを支える利潤アップを目指した。年一本ではなく二本ですよ。となると能率給が一番いい。そう考えた。
2015-06-23 17:12:12こうやって給与体系の再編が模索される頃、始まってしまったのです、これが。 pic.twitter.com/1TqjxHOxtD
2015-06-23 17:13:40こんな貧相なアニメ誰がみるんだまったく、と東映アニメの人間は皆思った。ところがそんなのがアメリカに輸出されるとニュースが入った。一年かけて長編を作って10万ドルで丸売りだった東映にとって、年50本で50万ドルというアトム商法は衝撃だった。
2015-06-23 17:15:29うちもテレビアニメやるぞ!こうして東映アニメの資本金が一か月で16倍にされ、テレビアニメ制作体制が大急ぎでこしらえられた。
2015-06-23 17:16:31テレビ班には割増賃金をやるぞ!となった。当時のことは宮崎駿も語っています。「札束が舞った」と。彼は当時入社一年目でした。
2015-06-23 17:17:30翌日続きを論じてみました。
なぜ若者は遣い潰されるのか――日本のアニメはブラック業界synodos.jp/society/14091 「良い作品を作ろう!」主義がもたらす弊害――日本のアニメはブラック業界synodos.jp/society/14302 いずれ第三段を書き下ろしたいです。
2015-06-24 08:22:32