- syerryloves8
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76. そう言って覗きこんできた横山くんの真っ直ぐな目と目が合った。 『本当は二人きりで会いたかった。』 (え…そんな…全部自分のいいように聞こえてくる…) 『俺…、助けた日からお前のこと気になってて…好き…やねん…//』 横山くんが少し照れたように言う。
2014-10-28 01:03:2777. 混乱したまま私は何も言えずに黙っていた。 『なぁ…俺のことどう思ってる?聞かせて…くれへんか…?』 また頬に降りてきた横山くんの右手が涙の跡をなぞる。 (な、何か…言わなきゃ…) 答えようと思うが声は音にならず、口だけがパクパクと動く。
2014-10-28 01:04:4678. そうやって焦っていると、横山くんの両手が顔をつつみこみ、綺麗な瞳が閉じられたかと思うと、ちゅっとキスを落とされた。 「…っ//」 『あ、ごめっ…!つ、つい…//』 顔を真っ赤にして横山くんが謝る。それをきっかけに堰を切ったように涙が溢れ出し、声が戻ってきた。
2014-10-28 01:05:1279. 「あ、…っく…、ヒック…、好き…、好き…、でもッ…ック…好きになっちゃ…ヒック…ダメだとお、思っ…ふっ…でも…好き…なッ…!」 一気に思っていたことを吐き出すと、ちょっと困り顏の横山くんに抱きしめられた。
2014-10-28 01:06:1680. 『お前、ちょっと人に気使いすぎやし、考えすぎ(笑)頼むからいらんこと考えんと俺のこと好きになって…、俺の物になって…?//』 「うん…、ごめ…ごめんなさぁい…!」 しばらく泣き続けているうちにそのまま私は横山くんの腕の中で眠ってしまった。
2014-10-28 01:09:0781. 『なんか…、いつもこのパターンやな…//まぁ寝顔可愛いから許したるわ…//』 ーーーーーーーーーーーーーー 東京駅について、横山くんに叩き起こされた私は半分夢心地でタクシーに乗りマンションへ向かった。 ドアの前までくると、それぞれの鍵を取り出しドアを開けようとする。
2014-10-28 01:09:4182. 『「あ…」』 同時に振り向いて顔を合わせる。 『まぁ…//また中で会えるし…な//』 横山くんが照れながら私の頭をポンポンと叩く、そしてそのまま何度か髪を撫で…顎を持ち上げられたかと思うと横山くんのふっくらとした唇が近づいてきた…。
2014-10-28 01:10:3983. ドキドキしながらも瞼を閉じると、横山くんの後ろで物音がした。 ーガタッー 『おわっ!ちょお、押すなって!渋やん!』 『あっ!』 『ギャ』 『『『『『『あああぁぁぁ!』』』』』』 バターンっと横山くんの部屋のドアが開くと同時に殿方がワラワラと倒れこんだ。
2014-10-28 01:11:4684. 反射的にそれを避けた横山くんに抱きしめられる。 (あ…ツムツム…) 目の前でメンバー全員集合の将棋倒しを目撃した私が呑気に横山くんの腕の中でそんな事を考えていると、横山くんの腕に力が入り、頭上で怒鳴り声が響いた。 『すーばーるー!お前に渡してる合鍵返せー!』
2014-10-28 01:12:1785. 『え〜、これは横山くんが『俺がまた鍵無くして家入られへんと困るから預かってて〜』てゆうたヤツやんか〜』 『うっさい!こんなことの為に渡したんとちゃう!//』 横山くんが渋谷さんを追いかけて部屋に入って行く。
2014-10-28 01:13:0586. 『ごめんね?横山くん、俺らにイチャついてるとこみられてめっちゃ恥ずかしがってんねん。』 と安田さん。 『初めまして、大倉です〜!君、ちっちゃくて可愛いね〜♡』 と、頭を撫でる大倉さん。
2014-10-28 01:13:4187. 『ヨコのやつ、俺らが来そうなこと察知して大阪まで迎えに行ってたんに、舞い上がって忘れてたな…まぁ、ちょーっと、不器用なヤツやけどめっちゃエエ奴やから、仲良くしたってな』 と、村上さん。 『わ〜、ちっさ〜♡かわいい〜♡横山くん共々僕らもよろしくね♡』 と、丸山さん。
2014-10-28 01:14:3088. 『ほんまは、、横山くんから渡したいんやろうけど、はい、コレ』 と、錦戸さんに鍵を渡される。 『すばる君が君に渡してくれって。横山くん、意外と寂しがりやから、、よろしくな。』
2014-10-28 01:15:1289. そんなこんなでメンバーのみなさんとご挨拶していると、追いかけっこがおわったのか、横山くんがドアを開けて出てきた。 『なんか、みんなが祝ってくれるみたいやから…//中入って…//』 盛大に照れた様子で言うと外にいたメンバーを見て笑っていった 『お前らもありがとな//』
2014-10-28 01:16:2690. (メンバー大事にしてるんだ…//) その日はメンバーの皆さんと一緒に飲んで、日付けが変わる頃にはみんな明日の仕事のため引き上げて行った。そして、今日の主役はソファでスヤスヤ… 食器を洗っているとソファからムクッと起きた横山くんが冷蔵庫のペットボトルのお茶を飲み出した
2014-10-28 01:19:4491. 「目、覚めたの?笑」 「んー…」 飲みおわった横山くんは眠そうにあくびをしながら洗い物をしている私を後ろから抱きしめた。 「よ、横山くん//酔ってる?//」 『酔ってへんわ…お前がほろ酔いで赤うなってんの見てて、酔えるか!あほ…。丸なんかお前の肩に手回してたし…』
2014-10-28 01:22:0892. そう下唇を突き出し、ブツブツと耳元で文句を言う。 (ひょっとして…ヤキモチ焼いてるのかな…?//可愛い//) 「ふふっ//」 『あ!お前、何わろてんねん!てか、お前が無防備すぎんねん…!』
2014-10-28 01:23:0693. そういって体を反転させられたかと思うと背中をシンクに押し付けるように横山くんの両腕に挟まれ、キスされた。 「んっ…//」 (横山くん…唇やらか…//) 唇が離れていくのに従って目をゆっくりとあけると、同じように目を開けた横山くんと目が合った。 「っ//」
2014-10-28 01:23:4294. 綺麗な瞳に見つめられて恥ずかしさが募り、つい目を逸らすと、後頭部を捕らえられて元に戻される。 『ちゃんと、俺見て…』 真剣な顔で言う横山くん。 ちょっと耳が赤い。 『……好きや…』 (ドキっ…)
2014-10-28 01:24:1395. 真っ直ぐ見つめられ、顔が近づいて、キスされると思い、キュっと目を閉じると、頬にあったかい横山くんの頬が当たり、また抱きしめられる。 耳元に横山くんの息がかかったと思うと耳元で囁かれる。 『……好きや』 (耳は…ダメ…っ//)
2014-10-28 01:24:4296. 予想外に横山くんの声に感じてしまい、腰が抜ける。 ズルっとシンクに持たれると、横山くんに抱き寄せられた。 『ふっ…なんや…腰抜けたんか笑』 「っ//耳弱いの…!//」 腕を緩めて見下ろしてくる横山くんの顔がニヤニヤしてる。
2014-10-28 01:25:2097. 『耳、弱いんや…ええこと聞いたな…』 そう言った横山くんにフッっと右の耳に息をかけられる。 「やっ…!//んっ‼︎//」 『っ//ほんまに弱いんやな…反対は…?』 またフッっと今度は反対の耳に息をかけられる。 「あっ‼︎//んんっ//も、もぅ…やめてよ…//」
2014-10-28 01:26:0298. 抵抗しながら見上げた横山くんが意外に真剣な顔をしていてドキっとする。 「よ、横山くん…?」 『裕…いや、むしろ侯隆…』 「ゆ、ゆう…//くん…」 『侯隆』 「き、きみくん…//」 『まぁ、今日は横山くんでも許したるわ//慣れたら、ちゃんと呼んでや?//』
2014-10-28 01:26:3599. そう照れながら言うと、横山くんに抱き抱えられた。 「キャッ」 『首に手回しぃ』 言われるまま、横山くんの首に腕を回すと、自然と顔が近くなり目が合った。恥ずかしさで目を逸らすと、耳元で囁かれる。 『ベッド…、俺のと、お前の部屋のとどっちがいい…?』
2014-10-28 01:27:21100. お姫様だっこで移動しながら聞かれて戸惑う。 「えっ//あ、あの//」 何かを示唆しているような言い回しに身体が熱くなる。 『まぁ、俺の方が近いから、今日はココで我慢してな?』 そう言って、横山くんの部屋のベッドに降ろされる。 上から横山くんが覆い被さってくる。
2014-10-28 01:27:59