中室 牧子氏の「学力」の経済学（ amzn.to/1HpDzNk）より、「教員の質」に関して

shinya @shinya_t4

（１）　中室 牧子氏の「学力」の経済学（ amzn.to/1HpDzNk　）を読んでいます。ツイートすると記憶にもデータにも残るので、ツイートします。「教員は教育の要です。」と中室氏は述べ、その上で教育経済学における実証研究について、次のように触れています。

shinya @shinya_t4

（２）　「教員の質に関する研究をリードしてきたスタンフォード大学のハヌシュク教授によると、もともとの学力の水準が同程度の子どもたちに対して、能力の高い教員が教えた場合、子供たちは1年で１．５学年分の内容を習得できたのに対して、能力の低い教員が教えた場合は、0.5学年分しか…

shinya @shinya_t4

（３）　…習得できませんでした。」とのこと。教育における教員の質の重要性が実証研究からも明らかになっているとの事です。では、「いい先生」とはいったいどんな先生なのか？この教員の質を計測する方法について、「教員の担当した子供の成績の変化でみる」という考え方を紹介しています。

shinya @shinya_t4

（４）この「教員の担当した子供の成績の変化」という指標（専門用語でこれを付加価値という）が、教員の質を測る指標として、米国では既に一般化しているとの事。さらにこの「付加価値の高い、質の高い教員」は、ただ単に子供の学力を上昇させているということにとどまらない、と氏は述べています。

shinya @shinya_t4

（５）　質の高い教員は、10代で望まない妊娠をする確率を下げ、大学進学率を高め、将来の収入も高めているということも、ハーバード大学のチェティ教授らの研究グループによって明らかにされており、「チェティ教授らは、付加価値で見たときに下位５％に位置する教員を、平均的な教員に置き換える…

shinya @shinya_t4

（６）　だけで、子供の生涯収入の現在価値を、学級あたり2500万円も上昇させることができると推計しています。」とチェティ教授らの研究グループによる知見を紹介しています。こうしたエビデンスに基づいた教育政策の方向性をについて示しているのが本書です。

shinya @shinya_t4

（７）　今までの教育政策に欠けていたと思われる、エビデンスに基づいた教育政策の方向性をについて示している本書。なかなかお勧めの本です。読み進めるのが楽しみです。＞中室 牧子氏の「学力」の経済学 amzn.to/1HpDzNk