日本の食品安全行政の現状分析―福島県甲状腺がんの発生に関する疫学的検討

@yotayotaahiru さんの連続ツイートを中心にまとめました。 これは「食品の安全確保推進研究事業 食品安全行政における政策立案と政策評価手法等に関する研究」の報告書の「第II章分担研究報告」の項に掲載されている研究のひとつです。 報告書はここに章ごとにPDFファイルで公開されています。 http://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201426041A#selectHokoku 第II章はこちらからダウンロードでき、問題の報告はp.53からはじまります。 続きを読む
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あひるっくす第4形態(ただいま進化準備中) @yotayotaahiru

続)【Ⅱ章分担報告】・コホート調査により、5年後10年後の甲状腺癌罹患も踏まえ用量反応関係などの新たな情報を得れば、因果関係を検討できるのではないか(続

2015-07-03 16:29:09
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続【Ⅱ章分担報告】・福島県内の甲状腺がんの検診を継続することを勧めるのであれば、推定された被曝線量の範囲の中で、どの程度のリスクの増加があれば、この規模において被曝の影響を検証することが出来るのかというシミュレーションを示す必要があるのではないか。(続

2015-07-03 16:29:59
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続【Ⅱ章分担報告】一過的にまとまった被曝による甲状腺癌では予後が悪くなるようなことがあるのかについては、新調に検証する必要がある。現時点では、放射線の影響による甲状腺癌の死亡率が特に高いという報告はない。チェルノブイリでも、甲状腺癌でなくなった子供は少なかったと報告されている(続

2015-07-03 16:32:20

新調に検証する→慎重に検証する

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続【Ⅱ章分担報告】地域がん登録データ(2003~05年診断例)では、甲状腺癌は5年相対生存率92.2%(主に大人)であり、うち36%はリンパ節転移がなく、その5年生存率は100%だった(←あひる註 ここのリンパ節転移なし36%が術前診断か術後診断かは文面からはわからない)(続

2015-07-03 16:37:54
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続【Ⅱ章分担報告】51.5%はリンパ節転移があり、この5年生存率は95%位であり、遠隔転移は4.8%位があるが、それでも5年生存率が45%位というデータがある。甲状腺癌はリンパ節転移があっても治癒可能という医師もいる。(←あひる註 これらのデータは基本大人のもの)(続

2015-07-03 16:41:05

<課題2:まとめと今後の対策>

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続)【Ⅱ章分担報告】〈課題2:まとめと今後の対策〉《2-1:健康管理対応について》・放射線被曝の影響を把握するためには、長期に亘り、甲状腺検査を継続することが必要である・福島第一原子力発電所の近隣他県(茨城県)での状況についてもフォローし、症例把握の努力をする必要がある(続

2015-07-03 16:44:11
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続)【Ⅱ章分担報告】《課題2》特に重要なことは、確実に甲状腺がん症例の把握をすることである。検診を増やして症例を掘り起こすというよりは、実体を詳細に把握する必要がある。(続

2015-07-03 16:48:12
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続【Ⅱ章分担報告】・H28年1月からのがん登録義務化に先立ち、がん登録を推進する必要がある・福島県と周辺の県についてはがん登録と県民手帳(被ばく者手帳)を組み合わせフォローアップする必要がある。(続

2015-07-03 16:49:37
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続【Ⅱ章分担報告】・作業従事者については放射線健康管理手帳の継続も重要・積極的に甲状腺がんの検診を進めるのであれば、発生要因の仮定に基づき、発声予測シミュレーションを示す必要がある。その際、いくつかの有病期間(4年、30年、100年など)を仮定し、年齢、壮瞥に考える方が良い。(続

2015-07-03 16:54:07
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続【Ⅱ章分担報告】〈課題2〉《2-2外部被曝の線量評価について》・WHO報告書のバックグラウンドデータの確認が必要である・10~100のオーダーでの線量の差をもとに議論をしても仕方がないので線量に関するより正確なデータの共有を進めるべき・地域毎外部被曝の綿密な占領評価 が必要(続

2015-07-03 17:02:41
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続【Ⅱ章分担報告】〈課題2〉《2-3リスクコミュニケーションの推進》・妊婦、小児の母、中高生等、集団別の具体的な行動策の提示が必要。甲状腺がんのリスクに関するリテラシーを高める必要もある・甲状腺癌の検診を進めた場合のメリット・デメリットをしっかり伝え、対策を進める必要がある。(続

2015-07-03 17:07:16
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続【Ⅱ章分担報告】甲状腺がんの発生動向の解釈については、まだ事故の影響がないとは断定できないことを丁寧に表現すべき。事故による甲状腺癌の増加が否定できないために検査を続け、注意深く見守る必要があるということも、はっきり伝えるべきである。(続

2015-07-03 17:09:40
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続【Ⅱ章分担報告】一時的に不安が増えても、十分な議論が行われれば理解が深まる。じっくり議論をする必要がある。関係者の想いは共通であることを伝え続けることが必要である。(以上、ここまでで、〈課題2〉終了。ここに続く、考察については、研究の説明部分を省略して紹介する)続

2015-07-03 17:13:17

<考察>

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続【Ⅱ章分担報告】〈考察〉(前段省略)80%が検診を受けていて、100人以上が診断されている現在の福島県の甲状腺癌の有病率は高いというのは共通の認識である。しかし、(続

2015-07-03 17:17:48
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続)【Ⅱ章分担報告】しかし、平均有病期間の仮定の置き方、検定方法、内部比較と外部比較の違いによっても甲状腺がん発生に関する有意差の有無は異なることが理解された。(続

2015-07-03 17:18:50
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続【Ⅱ章分担報告】今後、WHOの報告書のバックグラウンドデータの確認、占領に関するより正確なデータの共有、地域を単位として環境中の空間線量を推定した上での地域毎の外部被曝の綿密な線量評価を行う必要が確認された。(続

2015-07-03 17:21:26

占領→線量

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続【Ⅱ章分担報告】甲状腺がんの診断数が増えていることは事実であるが、過剰診断の可能性が高いと考えられ、現時点で、甲状腺hがんと放射線被ばくとの因果関係を検討するのは、早急ではないかと考えられる。一方、因果関係を明確に否定することも難しい現状である。(続

2015-07-03 17:22:51
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続)【Ⅱ章分担報告】放射線被ばくの影響を把握するためには、甲状腺検査以外の代替案(がん登録)なども検討の上、長期に亘り低線量放射線被曝の影響を調べることが必要であると結論される。(以上、ここまでで〈考察〉の後半部終了。続きは〈結論〉)(続

2015-07-03 17:25:19

<結論>

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続【Ⅱ章分担報告】〈結論〉・放射線被ばくの影響を把握するためには、長期に亘り調べることが必要である・福島第一原子力発電所の近隣他県(茨城県)での状況についてもフォローし、症例把握の努力をする必要がある(続

2015-07-03 17:27:37
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続)【Ⅱ章分担報告】確実に甲状腺がん症例の把握をすることが重要である。検診を増やして症例を掘り起こすというよりも、実体を詳細に把握する必要がある(続

2015-07-03 17:31:31