提刀(さげとう)【帯刀せず刀を手に持った様子を差す言葉】&抜刀について 古武術 天心流兵法

提刀(さげとう)【帯刀せず刀を手に持った様子を差す言葉】と抜刀について、古武術 天心流兵法(@tenshinryu )様がお話してくださった内容のまとめです。(古武術 天心流兵法様よりお許しを頂きましてまとめさせて頂きました。この場を借りまして感謝の意を表させて頂きたいと思います)
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古武術 天心流兵法 @tenshinryu

そしてこの提刀の際は、小指側の手のひら、いわゆる小指球(しょうしきゅう)を鍔にのせて控え(抑え)ます。 親指と異なり、こうしたからといって抜刀出来るものではなく、無礼にはあたらないとされます。 pic.twitter.com/qaW6vjQjRI

2015-07-05 14:34:07
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小指球によって控える事で、後方より刀を引き抜かんとされても、抑えて対応出来ます。 これは士林団の腕試しとして、稽古場の廊下を歩む最中、控えの間より忍び寄りて試しとして行われたそうです。 pic.twitter.com/bPjE0TEsob

2015-07-05 14:36:59
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他の提げ刀について tenshinryuhyoho.blog.fc2.com/blog-entry-506… 提刀に代表される種々の作法には、敵意を示さず、かといって油断はしないための技法と心得がセットで工夫されています。 常に「裏の裏の裏」を隠し持ち、かつ、それを気取らせぬ辞儀を正した所作でなければなりません。

2015-07-05 14:39:37
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なお、敵がただ抜かんとしても、鯉口が固いため本来簡単には引き抜けません。 刀身を奪うならば、右手にて鞘を抑えつつ、引き抜くなど必要になります。 いずれにせよ、小指球にて鍔をしっかり控えておけば、引き抜かれる危険は減ります。

2015-07-05 14:43:07
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江戸期の書である武道初心集には、「武士たらん者は行住坐臥二六時中勝負の氣を忘れず心におくを以肝要とは仕るにて候。」とあります。 行住坐臥(ぎょうじゅうざが)とは仏語、つまり仏教用語です。 「行く」「とどまる」「座る」「寝る」この4つの状態を指します。 四威儀(しいぎ)とも言います

2015-07-05 14:46:44
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

油断大敵という言葉がありますが、如何に修業を積み、また強靭たる身体を持っていても、隙が生じれば容易く窮地に陥り、命を落とします。 提刀返に代表される技法は、ただのテクニックではなく、常在戦場の心構えを徹底させる意味が有ります。 「卑怯だ」「油断した」という言い訳は通用しません。

2015-07-05 14:50:57
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天心流はとてもまじめなね、古武術です。 そこんとこよろしくお願い致しますねこ。 pic.twitter.com/6Xv759ueem

2015-07-05 15:03:16
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