検診の考え方（２）利益、不利益について

シュー @shu_n148

甲状腺癌はゆっくり成長するおとなしいものが多いので（超音波検診など行わずに）ほっておいて他県と同じ対応（自覚症状や学校健診でみつかったものを治療）の方がよいという考えはおかしいとは思わない。

シュー @shu_n148

先行調査でみつかったものは事故前のもの、予測線量からは今後もそんなに増えないというのが検診を主催する専門家たちの判断だから、対策型検診の要件を満たしているとは思えない。治療上のメリットよりも不安対策、調査がメインだと考えられる。今後の対策を考える上で調査は大事だけど。

シュー @shu_n148

検診を行わなかった場合、自主検査で癌の発見が増えて問題化して結局検診を行うという後手後手に回った対応を余儀されることを考えると先行調査はやってよかったと思う。癌の発生について見込み違いに増える可能性もないわけではないし。ただし、その場合でも検診が有効だとは限らないけど。

シュー @shu_n148

対策型ではなく任意型検診に近いなら、営利目的でない県が検診の受診率を高めるようなアピールをするのは違和感がある。

シュー @shu_n148

お役所として、提供しているサービスのPRをしているだけなんだろうけど。

シュー @shu_n148

通常、自治体が行うのは有効性の証明された対策型検診で受診率を高めるために苦労しているからそれと同じ対応をしている。でも、それが陰謀論にかかると、検診を推進するのは危険な甲状腺癌が増えていると考えているから、隠しているだけで、となったりする。

シュー @shu_n148

事故直後に終わった甲状腺被曝に対してあと何ができるか。甲状腺癌は未知の病気でもなく診断や治療もある程度確立していて保険診療でカバーされている。それでも、チェルノブイリで増えたことはよく知られていて不安は高まっている。被害を少なくするためにできそうなことはリスコミと検診。

シュー @shu_n148

検診については不安対策だと予防線を張っていたとは言え、蓋を開けてみると事故の影響とは考えにくいものを予想外にたくさん掘り起こしてしまい過剰診断など不利益を無視できなくなった。シンプルに考えれば検診をやめればいいけど、それでは混乱に拍車がかかる。

シュー @shu_n148

それで細胞診を抑制するなど不利益を減らす努力を進めながらなんらかの結論が得られるまで本格調査を継続していこうというのが現状だと思っている。

シュー @shu_n148

@niigatamama こちらこそ。超音波検診は現在進行中の問題で不利益が上回る可能性があるのでこれ以上の拡大は慎重に、福島については、今みつかっているのは通常のおとなしい甲状腺癌だという主治医の説明を患者が素直に理解し落ち着いて治療や経過観察に望める環境を、と思っています。

シュー @shu_n148

福島と周辺地域を比べた場合、現時点では福島子どもたちの方が検査の不安、針による細胞診、癌の宣告、甲状腺切除などはるかにＱＯＬを損なっている。死亡率低下も期待されない。これでどうして検診がＱＯＬの改善に役立っているなどと言えるのか。togetter.com/li/965125

シュー @shu_n148

検診のメリットについて、先行調査の手術結果からはリンパ節転移は防げない（ただし、小さなリンパ節転移は予後にはあまり関係ないとされています）し、伝わってくる家族会の話では再発もあまり防げない。確実にありそうなメリットは手術範囲が小さくてすむ人がいるだろうということ。

シュー @shu_n148

早期発見し経過観察することをメリットと考える人もいるが、すぐに（或いはずっと）治療しなくてもいい癌をみつけて宣告し経過観察するのはその時点ではＱＯＬを損なっている。ＱＯＬだけを比べれば検診群が劣ると思われ、それを逆転できるのが死亡率の有意な改善。でも、それは見込まれていない。